オリンピックの聖火パリ到着時のパフォーマンス、ネットで批判殺到だった理由とは?

Paris 2024.07.18

71歳の歌手アリエル・ドンバールが7月14日、パリ市庁舎前で奇妙なパフォーマンスを行った。それ以来、批評やミームがインターネット上に溢れている。

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パリ市庁舎前でオリンピックの聖火の到着を祝うアリエル・ドンバール。(フランス、2024年7月14日)photography: Abdullah Firas / Abdullah Firas/ABACA

この7月14日以来、パリ市庁舎でのアリエル・ドンバールの恥ずかしく、奇妙で、悪夢のようなパフォーマンスにより、驚きと戸惑いが最高潮に達している。「これはどんなゴミ?」、「難破船」、「絶対的な恥」、「全世界の笑いもの」と、ネットユーザーは一斉に叫んだ。2024年パリオリンピックのセレモニーまであと11日と迫ったこの日、71歳の歌手は首都の中心部にオリンピックの聖火が到着したことを祝う際、理解に困るパフォーマンスを披露した。アリエル・ドンバールはフランスの国旗と同じ色のスカーフと旗を身につけ、バネ付きのウィッグとドレスを着用し、未来的というか、恥ずかしいマリアンヌ(フランスを象徴する女性像)を演じるかのように登場し、オリンピックの賛歌を歌った。

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ダサい衣装

「これはパロディではない」と、あるネットユーザーはショーの抜粋にキャプションをつけた。作家で哲学者の彼女の夫ベルナール=アンリ・レヴィだけでなく、バックダンサーたちも影響を受けたと言わざるを得ない。「いつか、こうなった理由を誰かが説明してくれるのかな。こんなひどい振付を見たことがない!」と人々は激怒した。あるいは、「ダンサーたちはとても誇らしげだった。でも、衣装があんなにダサくなければ、もっと盛り上がっただろうに......」という意見もあった。しかし、ショーのハイライトは、アリエル・ドンバールの非常に特異なドレスだった。そのドレスは「ネジ」と「ランプシェード」の中間のような独特なデザインだった。「これまでに見たことがない、キャスター付きのエアコンが叫んでいるのを見るのは初めてだよ」とフィリップという人が冗談を言った。Instagramで有名なミームクリエイターであるYugnat999は、それを「膨張栓が石膏ボードの壁で抜けそうな状態」と比喩した。

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「私に限界はない!」

アリエル・ドンバールのパフォーマンスは、その奇妙さとナンセンスさが特徴であり、今回だけの出来事ではなく、一貫性がある。「Olympics」と題された彼女の曲は、2週間前にYouTubeで公開されたミュージックビデオが40万回再生されている。7月14日付の週刊紙『ジュルナル・デュ・ディマンシュ』のインタビューで、音楽家ニコラ・カーと親しい友人関係にあるアリエル・ドンバールは、彼の楽曲を楽しんでおり、「私に限界はない!」と自信ありげに語った。しかし、彼女の斬新な提案には残念ながら誰も納得しなかった。彼女の動画の投稿の下でも誰も彼女を支持しなかった。「結局、私たちは彼女に感謝すべきだと思う。フランスではあまり意見が一致しないことが多いけれど、ここでは皆が一致している」そして別のネットユーザーは、ユーモアを交えてこう願った。「親愛なるベートーヴェン様、全人類を代表して心からお詫び申し上げます。私たちは何もしていません、約束します......。」

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2024年パリオリンピックのために「オリンピック賛歌」を歌うアリエル・ドンバール。これはパロディではない。

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text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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