ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ、動物に誘われてスイーツ探し。
Paris 2024.07.19
マルティール通り、モントルグイユ通り......食べ歩きする人々が多いストリートである。6月19日、これにマレのランビュトー通りも仲間入りした。1761年生まれのパリ最古のショコラティエであるA la mère de famille(ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ)がこの通りに新たにブティックをオープンしたからだ。以前この通りにあった小さな店から何番地か移動し、パティスリーのコーナーもある店舗を構えたのはランビュトー通りとタンプル通りのコーナーで、道ゆく人々の視線を捉える大きなブティックである。
グリーンの外観はフォーブル・モンマルトル通りの本店と同じ。この外観にパリっ子たちは、遠くからでもア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユの店を見つけられる。photography: Mariko Omura
7年前、1730年生まれのパリ最古のパティスリーStohrer(ストレール)を1761年生まれのパリ最古のショコラティエであるア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユの現在のオーナー、ドルフィ家が買収したことはスイーツ界の話題となった。ブティックでは老舗のレシピを守って作られるパティスリーを販売している。photography: Laurent Rouvrais
新作、Papino(パピノ)がこの夏の買い食いの代表選手のようだ。これは棒アイスともコーンアイスとも違い、ちょっぴり上広がりの筒状の容器に入ったシャーベットを下から押し上げて食べてゆくタイプ。近くの公園でのんびりと、どこかのベンチに座って、などと思っていても、つい歩きながら食べ始めてしまう。ホワイト・ピーチ、マンゴーとパッションフルーツ、イチゴ、南仏マントンのレモンとライムの4つの味があり、果糖の甘みがとても爽やか。パッケージの色は味によって異なり、どこか懐かしい愛らしさが漂うそのモチーフはブティックの床のタイルからだそうだ。
カラフルなパピノはブティックの奥で販売されている。なおパピノとはオーナーのおじいちゃんの愛称とか。1本4.5ユーロ。photography: Laurent Rouvrais
4つの味のパピノ。指先をちょっぴり冷たくしながら食べるのは、夏の喜びだ。photography: Leo Kharrfan
ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユでは、オーナーが2000年からドルフィ家となって以来、すべてがメゾンのアトリエで作られている。ブティックに並ぶチョコレートやコンフィズリィなど商品の数はとても豊富。パッケージは動物をフィーチャーしたものが多く、その中には本誌でおなじみのイラストレーターであるイリス・ドゥ・ムーイが描いたカラフルな動物たちも。子どもだけでなく大人もつい童心に返って、スイートな夢の詰まったお土産をあれこれ買い込んでしまうことになる。
ブティックのディスプレーにも動物たちが跳ね回る。棚の右下のチョコレートコーティングマシュマロのパッケージはカワウソだ! photography: Mariko Omura
チョコレートコーティングしたナッツ。クマはアーモンド、ハリネズミはヘーゼルナッツ、レッサーパンダは......というようにパッケージの動物の愛らしさについ3種類に手が伸びる。photography: Mariko Omura
チョコレートを詰めたメリーゴーラウンドのパッケージ。photography: Mariko Omura
イリス・ドゥ・ムーイによるイラストのパッケージ。photography: Mariko Omura
A la mère de famille
16, rue Rambuteau 75003 Paris
営 9:30〜20:00(月〜土) 9:30〜19:30(日)
休 なし
http://www.alameredefamille.com/
@alameredefamille
editing: Mariko Omura