猫好きが興奮！ アスティエ・ド・ヴィラット×グレース・コディントン。

グレース・コディントンの名前を聞いたことのないモード関係者がいるだろうか。もしいたら、その人はもぐり！と言えるほどのファッションアイコン。2016年にアメリカン・ヴォーグを去り、現在はフリーで活動を続けている彼女。イングリッシュ・ヴォーグ時代も含めて30年の彼女のファッションエディターとしての仕事をまとめた分厚い一冊が、故カール・ラガーフェルドがパリ7区に創設した7Lから出版されている。名だたるカメラマンばかりと組んで撮影をしていた彼女。過去に雑誌で見て記憶に残っているスタイリングと写真をこの1冊の中に見つけられるかもしれない。

その彼女を招いて、パリのファッションウィーク中、アスティエ・ド・ヴィラットのサントノーレ店で両者によるティーセットとカードのコラボレーションが発表された。3匹の飼い猫をこよなく愛するグレース。自身のインスタグラムにも、愛猫との写真を惜しみなく載せている。このコラボレーションで彼女は猫のブランケットとジミー、彼らの友だちのネズミをモチーフに描いている。

ティーセットは2サイズのティーポット、6種のティーカップ、2種のソーサー、そして砂糖用の小皿のミニコレクションで、アスティエ・ド・ヴィラットでは珍しくモチーフが浮き彫りされている。カードは封筒付きで、10枚をセットしたボックス入りもあれば、1枚ずつでも購入可能だ。アスティエ・ド・ヴィラットが買収したタイポグラフィの工房SAIGによる鉛板印刷により、カードには深い味わいが添えられている。大切な人に贈る言葉を添えて......と思って入手しても、手放すのがきっと惜しくなるだろう。カードは額に入れて飾ってみるのも良さそうだ。