ラ・ファンテジーのレストラン、肉や魚も揃えておいしくルネッサンス。
Paris 2024.10.13
インテリアデザイン界の寵児マルタン・ブルンニツキが室内建築を手がけた、魅力あふれるブティックホテルの「La Fantaisie(ラ・ファンテジー)」。この秋、1階のレストランが新たなシェフを迎えて再出発をした。2023年のオープン時、花、植物を室内装飾のテーマにした客室のイメージに連動して、レストランはベジタリアンメニューでのスタートだった。それがこの秋、野菜料理だけではなく素材の制限を外して肉・魚料理もある第2章が始まり、より大勢の食事客を喜ばせている。

MOFのジェローム・リウゥがエグゼクティブシェフを務め、イタリアンタッチが感じられるコスモポリタン料理のメニューだ。前菜、メイン、デザートの基本に加えて、カルパッチョやタルタルのような加熱していない生の料理(クリュド)4種、添え野菜6種がセレクションの楽しみをプラスしている。ガンベロ・ロッソ(赤えび)のタルタルと柑橘類のシャーベットを始め、味も見た目も魅力的なクリエイションもいろいろ。また、ピーマンを仔牛肉代わりにしたミラノ風カツレツのように、ちょっとおもしろい料理もある。パリっ子たちの日本への関心の高さを刺激するのは、鹿児島産の和牛サーロインステーキ。環境への配慮で肉控えのパリジェンヌたちも、これにはついそそられてしまうという人気だ。




パリの中心地には珍しく、ラ・ファンテジーのレストランには緑あふれる中庭があり、季節によってはそこでも食事ができる。また最上階を占めるルーフトップバーにもパリが眺められる庭が! ここでアペリティフタイムを楽しむだけでも快適だし、その後にレストランで食事を取るのもいいだろう。

Le Restaurant / La Fantaisie
24, rue Cade 75009 Paris
営)12:00~14:00、19:00~22:30
無休
www.fr.lafantaisie.com
Instagram
editing: Mariko Omura