7区の市場通りに新しいパティスリー、マチュー・ポーリーヌ。

Paris 2025.12.23

イベント用ケータリングで10年のキャリアを持つポーリーヌ・ズルアリとマチュー・チュラン。彼らのパティスリーの人気がとても高いことから、二人はパティスリー専門のブティックを初秋にオープンした。二人が出会ったのはホテル、ジョルジュ・サンク。料理学校フェランディで経営を学んだポーリーヌとホテル学校で料理を学んだ二人が、共に雇われたのがこのホテルだった。公私共に親しくなった二人は2015年に高級ケータリングの会社「Matthieu & Pauline(マチュー&ポーリーヌ)」を設立し、それを継続しながら乗り出した新しい冒険がこのブティックである。場所は7区のクレール通り。最寄りの地下鉄駅はエコール・ミリテールだ。ここに行けば日々の食卓のためのクオリティの良いすべてが揃う市場通りとして、パリっ子たちに愛されている。

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マチューとポーリーヌ。20年共に歩む二人は価値観も共有し、パティスリーを介して持続可能な農業の推進と環境保護にも貢献している。

エレガントながら親しみやすく、モダンだけど温かみがあって、と地元の住民が気軽に買い物に来られることを大切にしているブティック。内装は建築事務所のNecchi Architectureと共同で設計した。明るい色調の木製パネルの空間に並ぶのは、フランスのクラシックなパティスリーへのオマージュをこめたクリエイションだ。伝統を重んじながら、同時にモダンタッチがレシピに加えられて現代人向きな味に仕上げられている。クオリティのたかい風味溢れる商品の裏に潜むのは、素材へのこだわりだ。季節の素材を重視する二人なので、シーズンで異なる味のパティスリーに出会えるのが嬉しい。

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左:パリ・ブレスト。 右:イチジクのタルト(写真)や洋梨のラ・ブルダルーなど季節のフルーツのパティスリー。

さてマチューとポーリーヌのケータリングで好評を博しているのが、深い味わいのしっとりとしたマーブルケーキだ。こうしたケーキだけでなくクッキーやサブレなど粉菓子もブティックで見つかるので、お土産にも良さそう。カフェ、ショコラなどホットドリンクのテイクアウトもできるので、市場通りの見学を兼ねてマチュー・ポーリーヌのブティックを訪れてみよう。

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左:マーブルケーキ。 右:リオレやムース・オ・ショコラといった7区のファミリーの日曜のランチをおいしく締めくくるデザートも揃えている。

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彼らの初めてのノエル。珍しいクグロフのビュッシュ・ドゥ・ノエルは1人用6.90ユーロ、15名用が120ユーロ。

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クレール通り(左)や近くのモット・ピケ大通り(右)ではカラフルなノエルのイルミネーションに迎えられる。photography: Mariko Omura

Matthieu Pauline
24, rue Cler
75007 Paris
営)8:00~19:30(水~土)、9:00~16:00(日)
※12月中 9:00~18:30(火)
休)月、火 
@matthieupauline_lapatisserie

Google Map

editing: Mariko Omura

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