アトランティック・アスコリの
7種のシャツを日替わりで！

　大村真理子の今週のPARIS

アトランティック・アスコリなるブランド名は、いささか長くて覚えるのが面倒かもしれない。でも、コレクションはいたってシンプル。シャツだけのコレクションで、しかも7デザインのみだから。

名称はスエットシャツ。その正面、サイド、背面。515ユーロ。

シャツというより、一枚をさらっと着るオーバーサイズのブラウスである。デザイナーを両親に持ち、80年代は歌手として活躍したアトランティック。彼女はヴィクトリアン時代のシャツのファンだが、なかなか理想的なタイプが見つけられないでいた。そんな彼女がスカートあるいはパンツに簡単に合わせられるシンプルなシャツを求めた結果が、昨秋に発表された７デザインからなるファースト・エディションなのだ。 それらのインスピレーション源は、ヴィクトリア調のシャツ、労働服、職人の上着など。素材は麻が混ざったコットンなので張りがある。飾りもゴールドのスナップ、ゴムによるギャザーなど、極めて控えめ。

左から。リケット（寝間着) 475ユーロ、スモーキング 475ユーロ、ジャケット 610ユーロ。

左から。カヴァー 570ユーロ、チャイルド 430ユーロ、ロシアンバレエ 460ユーロ。

アトランティックによると、「全く同じというのではなく、かといって、まったく違う、というのでもなく」という7デザイン。7枚揃えて、毎日日替わりで着てみたくなる魅力がある。