
電光掲示板で愛を伝えるパリのバレンタイン♡
フランスのバレンタインデーは、女性が男性にチョコレートを贈る日ではなく、愛する人へ想いを伝える日です。毎年2月になるとパリ市はメッセージを市民から公募し、選ばれたメッセージはバレンタインデー当日にパリ中にある電光掲示板で掲示されます。
〈 www.paris.fr 〉
"愛しいデニスへ。1972年8月15日からずっとあなたを情熱的に愛しているし、82歳の今は前よりももっと深く愛しているわ。いつも私を愛してくれてありがとう。あなたのローレンス”
♡♡♡
只今サロンに飾ってある、アトリエ Lieu-ditのフラワーアーティストの美奈さんが持ってきてくれたカメリアのブーケ。ダブルカメリア(Double Cameria)という品種だそうで、ハート型の花びらが何十層にも重なっているのが可愛らしい。
今日エステに来てくれたパトリシアは、5年前のバレンタインデーに60歳で再婚した、若々しくキュートな外見とサッパリした性格のまるで太陽のような女性。肌の手入れをしてご主人とお出掛けでもするのかと思いきや、何だか不機嫌な様子で・・。
「彼の孫ふたりを預かんなきゃいけないから、今日は何もしない。最低!」
なら週末に結婚記念日を祝ったらと言ったら、
「結婚記念日はバレンタインデーの2月14日の今日なの。明日はもう記念日じゃないんだから意味ないでしょ。記念日ディナーは来年までお預けよ」とバッサリ。
再婚同士で彼女には3人の娘と6人の孫がいてご主人にも一人娘と2人の孫がいるのですが、ご主人の娘がバレンタインデーのディナーに出かけるために孫を預けると一方的に決めてしまったらしい。思ったことをストレートに言うパトリシアの性格から、どうして断らなかったのかと不思議がる私に、
「義理の娘には何にも言えない。私だって遠慮するんだから」
そこからは堰を切ったように、義理の娘は今日が結婚記念日だと知っているのに自分勝手だとか、自分のことしか考えられない人間は酷いとか、ふたりきりでロマンチックな夜を過ごしたかったのに・・と、エステをしている間ずっと悔しがっていました(^^;;
預かるのがご主人ではなく彼女の孫であったとしてもきっと同じ反応をすると思う。フランス人は孫よりも愛!!
カメリアに白・赤・ピンクとそれぞれに花言葉があるんだそうです。ピンクのカメリアの花言葉は「控えめな愛」」「控えめな美」「慎み深い」。
パトリシアにこの言葉を贈りたい(笑)
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