フランス式、毛穴のお手入れ

July 2, 2012

フェイシャルトリートメントのとき、かなりの確立でフランス人のお客様に言われること。

「Points noirs ( ポワン・ノワール）を取ってね！」

Points noirsとは毛穴の黒ずみのこと。
額や小鼻、顎に出来やすく、日本でも毛穴の黒ずみを気にしている方も多いです。

日本ではどこにでも売っている、毛穴の角栓を取るシートパックですが、フランスでは日本ほど浸透していません。また毛穴が開いたり角栓がたまりやすくなったりと、かえって肌に負担が掛かる危険性も。

さて、フランスのサロンではどうするかというと、実にシンプル。
ティッシュを巻き付けた指で、ぎゅ〜

と押し出すんです。

ほんとうはスチームを当てて毛穴を広げて、マッサージし、角栓を柔らかくして取るのが理想的で、フランソワーズ・モリスのトリートメントでも、毛穴の黒ずみは指で押し出してもまた汚れがすぐに溜まるので、トリートメントを続けて毛穴の開きそのものを改善していきましょうという方針で、指でぎゅ〜は施術の中に入っていません。

でも指でぎゅ〜をしないとなかなか納得してくれないフランス人

お客様の満足感も大切、でも肌を痛めることは避けたいエステティシャンとしての立場もある。
考えた末、施術中に取り除けるものは取ってしまいますが、それでも残るものは、指で優しく押し出すことにしています。

お家のケアでも、角質ケアを取り入れるとより効果的です。

ゴマージュ、ピーリングというと細かい粒子の入った製品が多いですが、肌を傷つける心配があるので、お顔にはローションタイプが良いですよ。１〜２週間に一度ケアして、毛穴の黒ずみやざらつきを解消しましょう

「ケラトリース」フランソワーズ・モリス　(100ml:18€)

古い角質を除去し、肌をきめ細かく滑らかにする、角質除去専用ローション。定期的にケアすることで、毛穴の黒ずみや吹き出物の改善を助けます。　　　　

chichi

立神詩帆 / Shiho Tatsugami
2002年渡仏。エコール・フランソワーズモリスで学び、エステティック・コスメティックCAP国家資格を取得。2011年からパリ7区でエステサロンCHICHI（シシィ）を自営。All About のフランス流美容ガイドとして、パリジェンヌから学ぶ美容情報やライフスタイルに関するコラムを掲載中。
好きなものは、フランスの食文化、1日の終わりのアペリティフ、アルゼンチンタンゴ、旅。

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