CHICHI PARIS ~パリに住むエステティシャンのblog~

Bonne année ! ボナネー!

Bonne année! ボナネー!新年あけましておめでとうございます。ブログを読んでくださっている皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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フランスのノエルは日本でいうお正月のようなもの。家族が集って、敬虔なクリスチャンなら教会のミサに行き、24日のイブの夜または25日の昼にノエルの食事会を行う、フランス人にとって一年で最も大切なイベントです。それが終われば、今度は友人達との年越しディナー。ノエルは家族と、大晦日のカウントダウンは友人と過ごすのがフランスの年末です。

料理とお酒が好きで、友達に料理を振る舞うのも好きなパートナーが年末に注文したシャンパンは25箱。つまり6本×25箱の150本(!)一応一年分のつもりで注文しているらしいけど、一昨年もその前の年も沢山あると思うと毎日じゃんじゃん飲んでしまって夏まで保ちませんでした(^_^;)

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さて、我が家で開いた食事会はノエルと大晦日と元旦の3回。会食の参加者は6人までが推奨されているけれど、おもてなしをしつつ自分達も楽しむには、我が家の場合はそもそも6人が限度。ゲストには前日か当日に抗原検査かPCR検査をしてもらうようお願いしました。そして、休暇を取った彼は買い物と料理と飲み物とサーヴィス係を、休暇を取らなかった私はテーブルセッティングとデザート係を分担。

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食事前のアペリティフは、大好きな組み合わせの生牡蠣とシャンパン。プチフールやカナッペだとそれだけでお腹が膨れてしまうので、年末の食事のように沢山食べる前は、つるっと喉に通って食欲の妨げにならない牡蠣が最高です。

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年末は食材の値段が跳ね上がる。ブルターニュ産のオマールブルーとトリュフの値段を聞いて青ざめてメニューを変更しようと相談していたら、大晦日の招待客のひとりから連絡が。なんと材料費を負担したいので一緒にマルシェに買い出しに行き、支払いをさせて欲しいという申し出。冗談で「ならオマールとトリュフを買いたいんだけど・・」と言うと「ビアン・シュー!(もちろんいいよ)」。フランス人なのになんて気遣いのできる太っ腹な人なんだ!!招待したのはこちらなので無論お断りしたけれど、感激したパートナーは、年明けにトリュフの値段が戻ったら、トリュフ尽くしの食事に彼を招待すると固く約束していました。

でも牡蠣だけは高くついても絶対にブルターニュ産のジラルドが食べたい。ジラルドは濃厚で肉厚で本当に美味しいのです。「ひとり12個食べるとして例えば来客が24人だと24ダース、ひとり10個で20ダース・・・。キロ〇〇ユーロだから・・・ひぇ、高過ぎる!アペリティフだし、ひとり6〜8個でいいんじゃない?」と、チマチマと計算。結局木箱で2箱買って、前菜ならひとり12個、アペリティフなら6〜8個として足りなかったらまた剥こうということになりました。

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テーブルには、ノエルは小さなポインセチアを、大晦日と元旦はヤドリギを飾りました。ヤドリギは新年に幸運を呼ぶと言われていて大晦日からお花屋さんに出回ります。

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最初の前菜はフォアグラ。今回のフォアグラはとてもコクがありここ数年食べた中で一番美味しかったかも。無花果入りのパンと一緒にいただきました。

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続いて冷燻サーモン。毎年パートナーが知り合いのシェフに頼んでサーモン一匹を冷燻してもらい、食べる直前に薄くスライスします。塩の加減なのか燻製具合が違うのか、スライスしてパッケージされて売っているスモークサーモンより格別美味しい、この時期だけの楽しみです。メインがお肉なので海の物の次は山の物という感じで、生牡蠣に続いてサーモンを出すのがバランス良いかと思ったら、彼いわくスモークサーモンは味が濃いので必ずフォアグラの後に出すのだそう。

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おせち料理と同様に、フランス人がこの時期に食べる食材はほぼ決まっているから、アペリティフと前菜は同じでメインで変化を付けました。参加者が違うから分からないしね(^m^)

ノエルのメインはジビエの鹿肉のリブロース。付け合わせはブトン(ボタン)と呼ばれる小さなキノコとリンゴのソテー、そしてアンディーブのブレゼ。フランスではジビエの鹿肉はご馳走で、私もヘルシーで柔らかい鹿肉が大好きですが、フランス人に日本では犬の餌としても利用されていると言うと、日本の犬はなんて贅沢なと驚かれます。

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鹿の骨や肉片と野菜でブイヨンを取り、ポルト酒と赤ワインを煮詰めて二日がかりで作ったというほんのりと甘みがあるソースが濃厚で、あっさりとした鹿肉に良く合って美味しい。

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大晦日は、仔牛のリブロースとモリーユ茸。同じく二日がかりで仔牛の骨と筋でフォンド・ボーを取り、モリーユの汁を加えて作ったというソースがこれまた美味しい。お肉もロゼの焼き加減で皆んな沢山食べてくれました。

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翌日の元旦は、アルノー・ニコラのトリュフ入りのブーダンブロンとマロンの付け合わせ。年越しディナーが終わったのが午前2時。私はそのままベットに潜り込んだけれど、パートナーは明け方まで食器洗いと後片付けをしていたそうで、お昼に目が覚めたらきれいに片付いていました。元旦は良いお天気で午後に散歩に出掛けたら、海外に住んでいて帰省中のパートナーの同窓生らから連絡があり急遽ディナーに来る話がまとまり、積もる話がある彼に代わりに私が料理しました(ブーダンを焼いただけだけど)。夕方にも別のカップルが一杯飲みに来ていたのでごく簡単に。買い置きしていたブーダンとイタリアで買った瓶詰めのマロンがあって助かりました。彼らに「日本の料理はないの?」と訊かれたけど、突然やって来たってそんなものないよ!

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デザートは私が担当のブッシュ・ド・ノエル。24日も31日も仕事してたから手作りするわけなく、買ってきたり友人にリクエストして持ってきてもらいました。

数あるパティスリーの中から選ぶのに時間が掛かって、ノエルは悩みに悩んで、正統派のセバスチャン・ゴダールのマロンと洋梨のブッシュ・ド・ノエルを選びました。中にカットした洋梨のコンポートが入っていて、甘すぎず軽い口当たり。今まで散々流行りの店に目移りしてきたけど、やっぱり最後に落ち着くのはクラシックな美味しさですね。

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大晦日は友人にリクエストして持ってきてもらった、マルティーヌ・ランベールのアイスクリームのブッシュ。外側はブラックベリーのソルベ、中はブルターニュ産のイチゴのソルベとバニラアイスクリーム。個人的にはノエルは普通のブッシュ、大晦日はアイスクリームのブッシュが好み。年末は毎日フォアグラややチョコレートを食べるので、疲れた胃にはアイスクリームが丁度いい。他にはアーモンドチュイルや頂き物のイタリアのお菓子アマレッティなど。

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デザートタイムに新年を迎える予定が、メイン料理の途中で零時になってしまったので、友人が持ってきてくれたロゼシャンパンであらためて「ボナネー!(あけましておめでとう!)ボンソンテ!(健康な一年を!)」と乾杯し直し。瓶がフェット(パーティー)仕様!

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最後は元旦のデザートですが、写真はありません。なぜかというと、デザートはみかんを出したから(笑)元旦の昼過ぎに急に言われてもお店は閉まってるし、どうせ皆んなも前日に散々食べまくっているのだから省略しました。そして食後のコーヒーには、ノエル前に近所にオープンしたアレノ&リヴォワールのチョコレートを。3つ星のパヴィヨン・ルドワイヤンのシェフ、ヤニック・アレノ氏とそのシェフパティシエのオーレリアン・リヴォワール氏がコラボしたショコラティエで、買いに行ったときヤニック・アレノ氏が店頭にいて説明してくれました。可能な限り砂糖を抑えたチョコレートということで、食べてみると成る程その代わりに含まれているフルール・ド・セル(塩の花)が甘みを引き立たせていて、まるでスイカに塩、或いは塩キャラメルみたいなチョコレートという感想。他にも2軒のショコラティエのチョコレートもあったので比べっこしたら、人により好き嫌いに別れるようでしたけど、私は特徴があって美味しいと思いました。

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12月はエステに沢山のお客さまが来てくださったおかげでよく働き、久しぶりに会う友人達との約束や会食で、毎日胃腸薬を飲みながら食べ続け、ここ10年間で最も慌ただしくも充実したシーズンでした。今は1週間くらい何もしないでゆっくりしたい気分。早くコロナが収束して、明るい気持ちで過ごせる一年になりますように!

chichi

立神詩帆 Shiho Tatsugami

エステティシャン

美容と料理とアルゼンチンタンゴが大好きな、フランスのエステティック・コスメティック国家資格をもつエステティシャン。
パリ7区でオーガニックエステ&顔ヨガサロン「CHICHI(シシィ)」を運営。All About のフランス流美容ガイドとして、パリジェンヌから学ぶ美容情報やライフスタイルに関するコラムを掲載中。

www.chichiparis.com

https://allabout.co.jp/gm/gp/1693/
www.instagram.com/shiho_tatsugami/

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