美しくて美味。セドリック・グロレのフルーツケーキ
「僕の一番大切な宝石をあなたに委ねるよ」
サロンに来てくださったお客さまのご主人の言葉。
80歳を超えても、いつもシックな装いで髪も完璧にセットしてあり、話題が豊富で、優しくて、会うたびにこんなふうに歳をとりたいと思うマダムH。彼女が背中の手術をしてからは、ロマンスグレーのハンサムなご主人がサロンに彼女を送り届けて、エステが終わった頃に迎えに来られます。結婚して60年(!)だそうですが、こんな優しい言葉を妻にさらっと掛けれるのはいかにもフランス人らしいです。
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友人からまさに宝石のようなセドリック・グロレのお菓子をいただきました。
このお菓子の存在を教えてくれたのもその友人でしたが、はじめてこのケーキを食べたときは、まるで人生で初めてケーキを食べた子供のような衝撃を受けたほど大感激しました。以来何度も食べているけれど、食べる度に同じ感動を受ける素晴らしいケーキなのです。
そんなホテル ル・ムーリスのパティシエ セドリック・グロレが作るフルーツケーキ。ムーリスのブティックには彼を一目見ようと毎日女性達が押しかけているとか。
引用 figaro.fr
まずはひとつめ。てっきり洋梨の赤ワイン煮のケーキかと思ったらチェリーでした・・・。本物そっくりだけど、大きさは実物大ではありません(笑)
マーブル模様の箱も高級感が漂っています。ポンと飾ってあったら、アート作品と間違えそう。
もうひとつはトマト・・・ではなく苺。ツヤツヤ!どこかで見たことがあると思ったら、お祭りのりんご飴にそっくり(^m^)
季節によりフルーツの種類が変わりますが、どのケーキも中央はフルーツのソースが入っています。おそらくソースの外側がムース、さらにホワイトチョコレートで形が作られていて、さらに飴がけされているんだと思います。手が凝りすぎていて、もはや想像でしか分かりませんが。
あれこれ考えるより、美しさを愛でて、パクッと食べて、フルーツのフレッシュさと美味しさにジタバタするのが正しい食べ方だと思う)^o^(
フルーツの甘みを活かしてあるので、甘さ控えめでディナーのデザートにぴったりでした。
フルーツケーキ以外にも、シュー生地のお菓子が好きだと言ったのを覚えていてくれてシュークリームも一緒に入っていて、こちらも本当に美味しかった。細やかな心遣いが嬉しい。ご馳走さまでした!
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