
毎日食べたいパリの食堂「 シャルティエ 」
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今夜は料理したくないな〜というときに来るのが、ビストロ「 Chartier (シャルティエ)」
最近帰りが遅い日が続いているので、ちょくちょく寄って晩ご飯を食べています。
リーゾナブルでワイワイと賑やかで、ギャルソンが忙しそうにテーブルとテーブルの間を早足で抜け交う様が、古き良きパリが感じる、まさにパリ庶民の食堂というのがぴったり。
サロンにいらっしゃるお年を召したパリのマダム達は、「パリで初めてのマクドナルドみたいな存在だった」と言います。
創業1896年ですから、当時としては画期的な、毎日一日中開いていて、安くて早く食事ができるファーストフード店だったようですね。
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入り口はいつも行列ができていますが、回転がはやいので、案外待ち時間は少ないです。
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メニューはフランスの定番料理ばかり。
例えば野菜のポタージュ1ユーロ。ボジョレー・ヌーボーも1本11ユーロ!
ボジョレー、安いけれど美味しかったですよ〜
外食の高いパリで、値段を気にせずにオーダーできるのが嬉しい!
味はというと、すごく美味しいとはいかないけれど、このお値段でこのボリュームなら十分に美味しい、と不満に感じることもありません ♪
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クリスマス〜新年にかけての暴飲暴食に備えて、只今プチダイエット期間中なので、今夜は軽めにあっさりとした料理にしました。
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前菜はフランス家庭料理の超定番、ポワロー葱のサラダ。柔らかい甘いお葱が優しい味。
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メインはスズキのフェネル焼き。どーんと一匹、大胆にお皿からはみ出してます。あっさりとした白身にフェネルとレモンの香りが爽やかな料理。
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お腹一杯でも、ダイエット中でもデザート♡
大好き、プロフィトール・ショコラ。冷たいバニラアイスクリームを挟んだシューに温かいチョコレートソースは最高ですね〜
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お会計を頼むと、ギャルソンが紙のテーブルクロスに書きなぐって計算してくれます。
こっそり頭の中で計算していると、ちょっぴり間違っていることもよくあるのですが、ま、それもいい感じ。なんでお安いので、数ユーロの間違いもおおらかに笑っていられます ^m^
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ところで、隣のテーブルによく見かけるおじさんがいたのですが、初めてご挨拶。
彼のテーブルにはいつもギャルソンが代わる代わる挨拶に来たり、デザートはいつもパイナップルを食べていらっしゃるのですが、食後は必ずコニャックを運んできたりと、いかにも常連さんなんだなと気になっていたのです。
ウン十年前からシャルティエで毎晩ごはんを食べているんだそう! 昔からずっと変わらない?と尋ねると、観光客が増えたことと、前はもっと夜遅くまで開いていたこと以外は全然変わらないよ、とのこと。
営業時間は、周りのアパルトマンへキッチンの音が響くのを考慮して夜10時前にはキッチンを終了することになり、早められたそうです。確かに営業が夜10時までというのは夕食の時間が遅いパリでは珍しい。
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最近はパリも日本のように店の移り変わりが激しくなってきていて、シャルティエのような店はパリでも珍しくなってきています。
変わらない店に、変わらない料理、変わらない常連客。
いつまでも、シャルティエの良い伝統と雰囲気を守っていってほしいと思います。
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Bouillon Chartier
7 rue du Faubourg Montmartre 75009 Paris
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