
ソレント*マンマのお料理教室
今回の旅は、観光以外にも「マンマにイタリアの家庭料理を習う」という目的がありました。
日頃あまり料理をしない私ですが、料理本を眺めたり、習うのは大好き!
というわけで、南イタリア料理の本を眺めながら、夢を膨らまして今回の旅を決めたのでした。
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眺めるだけでもワクワクする、アマルフィーの郷土料理満載の料理本
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南イタリアのプレゼーピオ(キリスト生誕の場面などを人形で再現したもの)にしても、必ず食事の場面が入っていて、食事がいかに重要か分かります。
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滞在していたレモン農家には、レモンやオリーブはもちろん、野菜から家畜まで、マンマが買うものは何もないと豪語するほど、材料は超フレッシュ。
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4日間、毎晩、晩御飯を一緒に作って、レモンを使った料理や、野菜中心のソレントの郷土料理をたくさん習いました。どれも簡単に、美味しくできるものばかりで、畑から採ってきたばかりの野菜やハーブを使うので、すごく美味しい!
レモンは果汁は使わずに、皮だけを使うのも目からウロコ。レモンのリゾットやパスタなど、皮だけ使うことで、酸味はなくレモンの香りが爽やかな、料理に仕上がります。
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特に感激したのが、レモンの皮と牛乳で作るフレッシュチーズ。やはりレモンの皮だけ入るので、酸味はなく、牛乳の優しい味のふわふわのチーズに。カップに入れて、水気を切って固めます。
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アンティパストとして(左の皿)いただきました。フランスのフロマージュ・ブランより、もっと優しい味で、塩気のある生ハムやトマトと食べると美味しかったです。
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教えているのは料理のみということだったのですが、今回は特別にお願いして、ドルチェも教えていただきました。
なんといっても、ソレントといえば、レモンチェッロ!!
お菓子にもレモンチェッロが欠かせません。と、いうわけで、まずはレモンチェッロ作りから。
レモンの皮を漬け込んだ、95度のアルコールに、砂糖とお水を加えて漉すと、自家製のレモンチェッロの出来上がり。
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ソレントの大きなレモンの皮だからこそ、この黄色が出せるんだそうです。
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自家製レモンチェッロを入れたクリーム作り、シューの中に詰めると、"プロフィトロール・アル・レモンチェッロ"の出来上がり ♪
さらに、シュークリームの上からも、クリームをかけて、レモンの皮を散らします。
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もうひとつは、アマルフィーで感激したレモンケーキ "デリッツィア・リモーネ" 。
家庭での作り方は、いたってシンプル。スポンジ生地を作り、マフィン型で焼きます。
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と、ここでアクシデント発生。
マンマが流し込んだ生地に、突如手掴みで小麦粉をバサーッと振りかけてる!
私:「マンマ!こんなところで小麦粉を入れるなんておかしくない? もう小麦粉は生地に入っているんだよ。」
マンマ:「だって、レシピにそう書いてあるよ」
私:「だったら、小麦粉じゃなくて、粉砂糖をふりかけるんじゃない?」
マンマ :「(レシピを読み直して)・・・・OK !」
私:「OKって?・・・・・・」
と、オーブンにそのまま、型を入れようとするマンマ。
私:「マンマ!オーブンは先に温めておくべきじゃないの?」
マンマ:「・・・・・?」
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突然小麦粉を振りかけるマンマ
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型を入れてからオーブンを天火したけれど、ちゃんとケーキは膨らみました(ほっ)。
粉まみれだったけれどね(笑)
レモンチェッロを染み込ませたスポンジに、レモンチェッロを入れたクリームを挟み、さらにケーキの上からクリームをたっぷりかけて、レモンの皮を散らします。
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ちょっとハラハラしたけれど、無事完成!
どうも、マンマはお料理は上手でも、ドルチェは慣れてなかったみたい〜 ^m^;
リクエストした私の期待に応えようと、本を見ながら、頑張ってくれた優しいマンマにグラツィエ!
(後で訊いたら、マンマはジャム入りのタルトが得意のお菓子でした ^_^)
どちらもレモンチェッロがたっぷり入ったクリームがなめらかで、口当たりが軽い、素敵なお菓子に仕上がりました♡
レモンチェッロが効いたドルチェを食べ、さらに食後はレモンチョッロを煽る私。自家製レモンチェッロの美味しさに感激。
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習った料理もお菓子は、どれも日頃マンマ達が食べている家庭料理でしたが、直にポイントを学ぶことができて、何より家庭らしいあたたかな美味しさがあり、ますますイタリア料理が大好きになりました (^o^)/
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