
ホテル プラザ アテネの伝統レシピによるノエルのディナー
フランスでは、ノエルは家族が集まる大切なイベント!
ノエルは友人ファミリーが彼らのファミリーディナーに招待してくれました。彼がフランス人、彼女がルーマニア人でそれぞれに独立した子供達がいる、いわゆるフランスでは多いブレンドファミリーです。それぞれの両親や子供達、ルーマニアやNYなどから兄弟家族も来て、すごく賑やかでした。
夜8時ごろに到着すると、ソムリエや料理人も来ていて、パリでは珍しい広いアイランドキッチンは美味しい匂いが充満して、準備で大わらわでした。グルメなカップルなので、どんな料理が出てくるんだろう〜と期待が高まります。
アペリティフしていると、いきなり玄関からサンタ登場。ツリーの下にプレゼントを置いて、食事の間に順番に開けていくお宅が多いと思いますが、サンタクロースを信じて朝からサンタクロースを待っている小さな子供達のための演出でした。子供達、大興奮!!!というわけで、大人も子供もしばしのプレゼント開封タイム。フランスでは子供だけでなく大人も全員がプレゼントをもらうので、開封タイムは大人も子どもも盛り上がります。
嬉しいことに私もプレゼントをたくさんいただきましたが、中でもお気に入りがこれ!なんだかわかりますか?実はアレッシィの鍋敷きなんです。一見アクセサリーかオブジェかと見まごうほどオシャレですが、鍋の直径により長さを自由に変えることができるんです。これだけでもキッチンがオシャレに見そうです(^o^)
さて、ディナータイム!!!有名シェフが作ったフォアグラからスタート。
ソムリエも来ていて、シャンパンやワインが料理ごとに用意されていました。
メインはジゴ・ダニョー(仔羊のモモ肉)のロースト。大きなモモ肉を2本丸ごとローストしたフランスのご馳走です。キッチンにこんがりと焼けた大きなモモ肉が2本どーんと置いてあったのに、サーモンを夢中で食べている間にスライスされてました。痛恨の写真の撮り忘れ(>_<)
フランスでは、子羊の付け合わせには白インゲン豆の煮込みが定番ですが、今回サーブされたのはインゲンのソテーと煮込みのダブルインゲン豆でした。実は、シェフが1960年のホテル・プラザアテネの伝統レシピの再現した、とても珍しいもの。
特にインゲン豆の煮込みがとろりとしたソースと絡まって美味しくて感激!子羊の脂身や肉片と野菜を一緒にコトコトと4時間煮詰めて、さらにローストしたときに出た肉汁や肉片も加えて煮詰めます。そこに別茹でした白いんげん豆を加えて味が染みるまで弱火で長時間煮込んだ、非常に手間も時間もかかった料理なんですって。仔羊はロゼにしっとりと焼き上がっていて、柔らかくソースが染みたインゲン豆と、シャキシャキとした歯触りのインゲンのソテーがアクセントでとても美味しかったです。
メインの後はチーズですね。人の顔大きさほどあるオーヴェルニュ地方のサン=ネクテール。
その他40ヶ月のコンテやトリュフ入りのブリアサヴァラン、サンフェリシアンなど^m^
さて、ルーマニア人のお母さんは、ルーマニアでは有名な女優として活躍されている方。30年前に日本へも子ども劇場の舞台で3ヶ月滞在して全国を回ったそうで、日本人の私に会えたのが嬉しいと言ってその当時の話をたくさんしてくれました。「日本語なんて全然わからないから必死で丸暗記したの。まだ台紙を覚えているわよ!」
お母さん:今でも、別れたあの人を想っているのに〜〜〜〜(そして、泣き崩れるお母さん)
私:お母さん、それって子ども劇場ですよね・・・?!
お母さん:そうよ〜。子ども達にすっごく好評だったのよ♪ところで、この台紙、どういう意味なの?
私:・・・・・。
その他の台紙も同様ものが多く、お母さんは30年後に意味を知って驚いていました(笑)
さてデセールは、ベルティヨンのブッシュ・ド・ノエル(マロンと洋梨でした)と、マンゴーとライチのジュレ。最近ベルティヨンの季節限定のマロングラッセのアイスにはまって連日食べていたので、ジュレだけいただきました。ノエルのディナーでは、定番のバタークリームのブッシュ・ド・ノエルは重いから、ベルティヨンのアイスのブッシュ・ド・ノエルやフルーツのデセールがちょうど良いですね♡
大家族の中にポツンと日本人がいるのも考えたらおかしなものですが(笑)初対面でも皆んな気さくに話しかけてきてくれて、心温まる素敵なノエルを過ごすことができました。とりわけ、プラザアテネのレシピによるインゲン豆の煮込みが忘れられない美味しさでした!!
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