オペラ「椿姫」
サロンのある建物は、パリの古いアパルトマンがそうであるように、複数のアパルトマンに囲まれた中庭があります。管理人のファティマは植物が好きな女性で、中庭にはたくさんの植木を置き季節ごとに花が楽しめるようにと、こまめに手入れをしています。そして、雨や雪の日は椿の花が落ちたら可哀想だと椿の木に傘を立て掛けているのが微笑ましい(^o^)
さて、オペラバスティーユでオペラ「椿姫」を観てきました。
知人が行けなくなったのでと親切に譲ってくださったのですが、なんと千秋楽のプラシド・ドミンゴとアンナ・ネトレプコの共演!!!
2月はアクシデントが多くて落ち着かない日々だったので、なおさら楽しみでした。残念ながらアンナ・ネトレプコはキャンセルになってしまったのですが、それでも生ドミンゴが聴けるのはなんという幸運でしょう☆
最近は現代風の演出が多いパリのオペラですが、今回はクラシックな衣装と演出でした。椿姫はやっぱり19世紀の時代背景がしっくりときますね。
そして、ジェルモンを演じたドミンゴの歌声!77歳であの声、姿勢、演技。本当に素晴らしい。一緒に行ったオペラ愛好家の友人も「生きているドミンゴが聴けるなんて!お礼のハグとキスをしたい!」と大感激していました。
以前住んでいたアパルトマンのオーナーはヨーロッパのシャトーとオペラが大好きなイタリア人で、入居した時に本来空っぽであるはずの本棚がヨーロッパの城全巻と、三大テノールとドミンゴのCDで埋まっており、それらを自分の本が置けないので取り除いてほしいとお願いしたら「素晴らしい歌声なのに・・・」と残念そうに肩を落としていましたが、共有したくなる気持ちが今になってよーく分かりました(^ ^)
終了したのが夜の11時前。こらからロビーで関係者の食事会が開かれるらしく準備が整えられていました。幕間のシャンペンやオペラがはねた後の遅いディナーなどフランスは大人が楽しめる国。夜はまだまだ長いようです。
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