
ヴェルサイユ宮殿で散歩&アラン・デュカスのレストランでランチ
「歳をとってよく目が見えなくて、アイラインがきれいに引けないし、眉も薄くなったから」と眉、アイライン、唇のアートメイクをされた84歳のフランス人のマダムH。いつか私が「家でもそのお洋服なの?」と訊ねたほどいつも素敵な装いでメイクもヘアも完璧。
質問の答えは「どういうこと? では、家であなたはどういう格好なの?」
彼女は朝起きて着替えてメイクをして、美容院で髪をセットしてもらって、一日そのまま過ごすそうです。きちんとしていることが当たり前の彼女にとって、部屋着でだらだらとソファーに寝そべるなんてことはありえないんだろうなぁ。
早速同じアートメイクサロンの予約したという話をマダムLに話していたら、
L:(笑いながら)80歳を超えてアートメイクするなんてどうかしてるわよ。恋愛のチャンスなんてもう来るわけないわよ!
私:彼女には優しいご主人がいるから、恋愛したくてアートメイクしたんじゃないですよ。
L : 歳をとったら顔がキレイでもキレイじゃなくても同じよ。ところで、来週私は顔のシミを全部とるのよ〜。紫外線が強くなる前に取らなくちゃ。
マダムLは先週階段で転んで顔を強く打ってまぶたを縫う大怪我をしたばかりで、まだ顔の半分は青あざが残っています。驚く私に、彼女は自分は医者(耳鼻科医)だし青あざの上からシミをとっても大丈夫なのよと。
それはともかく、あなたも2回結婚して離婚して恋人とも別れて、70歳になったから男性はもうこりごりって言ってなかったっけ?マダムLにとっては70歳はまだシミを取ってもOKらしい(^m^)
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さて、冬のバカンス期間に入りパリジャンは皆んなスキーに出発しましたが、パリは急に春の陽気になりました。15度を超える暖かい日が続いています。
週末にヴェルサイユ宮殿へ出かけました。宮殿に入らなくても、庭園は自由に訪れることができます。
お昼時に着いたので、宮殿の中にあるアラン・デュカス氏プロデュースのレストランOre(オール)でランチをすることに。ヴェルサイユ宮殿の庭にもカフェレストランがいくつかありますが、ここのレストランが一番オススメです。何と言ってもトイレがきれいで空いてます。そんなわけで、私はまずヴェルサイユ宮殿に着いたら、入り口付近や案内所の激混みするトイレや庭のあまり清潔ではないトイレへは行かずに、食事とトイレを兼ねてこのレストランに来ます。
レストランは広くて席数が多いのですぐに案内してもらえるし、バーカウンターの向かいは、ベルナルドの食器やピュイフォルカのカトラリーが壁一面に飾ってあり、インテリアも素敵。もちろん料理の質も良くて、庭園にいくつかあるあまり美味しくないカフェレストランと値段も大差ありません。ワインのセレクトのセンスも良いです。
シーザーサラダは18ユーロ、チキンとパルメザンチーズがたっぷり乗っていて美味しかった。すごく良心的な値段だと思います。
ワインも飲んでデザートも食べたので、食後は散歩。池の周りをぐるっと歩いて、牧場周辺も歩いて、3時間歩きました。珍しい黄緑色の鳥を見つけて、牧場の羊や鳥を見ながら歩いているとあっという間でした。
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