サンルイ島のアパルトマンとノートルダム大聖堂
以前サンルイ島に住んでいたときご近所さんだった友人から、アパルトマンを買ったから見においでよ、とのお誘いが。サンルイ島はセーヌ河に挟まれたパリの中にぽっかりと浮かぶ小さな島で、パリの中でも最も土地の値段が高いカルティエ。私のようにアパートを借りるならともかく(結局家賃の高すぎて引っ越しました)買うのはもすごく高い!住んでいたときもしょっちゅう有名な方を見かけて、心の中で「見ちゃったー!」興奮したものです。
さて、彼はまだ30代半ばの若さなのにサンルイ島に2件目を購入。今住んでいるアパルトマンだってセーヌ河沿いに立つ歴史ある建物で、下階にはフランスを代表する俳優が住んでいる。ところが、自分の家の窓からセーヌ河が見えないからという理由で、今回セーヌ河がバッチリ見える物件を購入。(写真は彼の家からの眺め)
すごーい。広いサロンの4つの窓からセーヌ河を眺めながら暮らすなんて贅沢!
ところが結局は今住んでいるアパルトマンの方が広いし、引っ越ししないでここは賃貸にしようか迷ってると言うので「友人価格で貸してぇ♡」とお願いしたけれどもちろん即答でノン(笑)
彼は知り合ってからずっとひとり暮らし、だぶん彼女はいないと思う。彼を含めて性格が良く明るくエリートで高収入なのに、何故かいつまでも独り身の友人が何人かいるけれど、なんでも自分で出来ると十分満足してしまうのかもしれないなぁ。
お宅拝見の後は夕食前にブラブラと散歩。先日火災で焼けてしまったノートルダム大聖堂は、足場がまだそのままの状態のままです。
私はサンルイ島に住んでいたとき、その後引っ越した後も家がノートルダム大聖堂のすぐ側で、毎日前を通っていたので尖塔がないノートルダムを見るのは胸が痛みます。友人は焼けてゆく様子をバルコニーから眺めていて、あまりの火の勢いに熱気が伝わってきたそう。
いつも通りの美しい夕日に浮かぶ焼け落ちた大聖堂。マクロン大統領の言う5年後の修復には遠くても、出来るだけ元の状態に近い姿を再度見たいと願います。
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