CHICHI PARIS ~パリに住むエステティシャンのblog~

パリの新アート&グルメスポット「BEAU PASSAGE」

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秋晴れの土曜日の夕方、友人とシャン・ド。マルス公園からアンヴァリッドを横切り、グルネル通りをブラブラと歩いていました。「こっちに君の好きそうな場所があるよ〜」と言われてついて行ったら、ダンボールを利用したアート作品が壁になった長い通路を抜けた先に、中庭をぐるりと囲むようにカフェやレストラン、そしてアート作品が点在する空間が広がっていました。

IMG_3918.jpgピエール・エルメのカフェで休憩。ピエール・エルメといえばイスパハン。言わずと知れた薔薇のクリームのケーキですが、私はこの薔薇のクリームがものすごく苦手で、薔薇エッセンスの入ったお菓子は石鹸を食べているような気がして(石鹸を食べたことはないけれど)どうしても食べられない。お腹が空いていたのでパン・オ・ショコラを頼んで、やっぱりせっかく来たんだしと思い直して薔薇エッセンスの入っていないチョコレートケーキを追加。やっぱりピエール・エルメのケーキは美味しいです。

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ふと向かいのレストランを見て思い出しました。サロンのお客さまが今ハマっていると言っていた、熟成肉を出すレストラン「ポルマー(Polmard)」だ!

彼女が最近ボンマルシェの近くにお洒落なスポットができて、ポルマーの料理が美味しいと言っていたけれど此処のことだったんだ。

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ポルマーは5代続く畜産業を営む一家が経営する店で、一階がブティック、二階がレストランになっていて、ブティックでは肉を購入できます。自社の牧場で育てた雌牛を毎週1頭処理して、4〜8週間熟成させた後レストランとブティックに出すそうです。一緒にいた友人は実家が精肉店なので、熱心にお肉を吟味していました。

脂身の多いリブロースが欲しかったけれど、なかったので代わりにサーロインを買いました。フランスのサーロインって、脂身が殆どなくて赤身で硬いことが多いけれど、熟成肉だとどうなんだろ?

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帰りがけにステーキの付け合わせを買おうと八百屋さんに寄ったら、今旬のセップ茸が真っ二つに飾られていました。なんだか斬新です(笑)

セップ茸は切ると虫が湧いていることがよくあるので、いつもドキドキしながら切るのだけれど、なんなら初めからこんなふうに切って売って欲しい。

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店の方に言われた通り、一晩冷蔵庫でゆっくり解凍して(熟成肉は真空パックで冷凍して売られています)熱々に熱した鉄のフライパンでジュッと表面だけレアに焼いて、セップのソテーといただきました。熟成させると旨味成分のアミノ酸が増すだけでなく肉の繊維がほぐれるそうで、ほとんど赤身なのにすごく柔らかかったです!

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このグルネル通りのおしゃれなスポットは「ボー・パッサージュ」という名の、アート&グルメなパッサージュだそう。他にも有名シェフやパティシエの店やワインショップなど美味しそうな店が沢山あったので開拓するのが楽しみです♪

【BEAU PASSAGE】 https://beaupassage.fr

chichi

立神詩帆 / Shiho Tatsugami
2002年渡仏。エコール・フランソワーズモリスで学び、エステティック・コスメティックCAP国家資格を取得。2011年からパリ7区でエステサロンCHICHI(シシィ)を自営。All About のフランス流美容ガイドとして、パリジェンヌから学ぶ美容情報やライフスタイルに関するコラムを掲載中。
好きなものは、フランスの食文化、1日の終わりのアペリティフ、アルゼンチンタンゴ、旅。

www.chichiparis.com
https://allabout.co.jp/gm/gp/1693/
Instagram: @chichi_paris7

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