
体温計を持っていないフランス人
只今フランスで手に入らない物は、アルコール、マスク、手袋、消毒ジェル、体温計。どの薬局もドアには「品切れ」の張り紙が貼ってあります。
体温計は家庭の薬箱に絶対ある物だと思っていたので「体温計も?」と不思議に思っていたのです。うちには夫人体温計を入れると5本あるから大丈夫だと安心していたら、知人達から「熱が出たけど体温計が買えない!」と電話が次々と掛かってくるように。
心底驚いたことに、多くのフランス人の家庭には体温計がないらしい。決まり文句のように言うのが「子供が小さいときはあったけど」。つまり子供用は持っていたけれど大きくなったから必要ないってこと?!念のため、友人の中でも真面目なフランス人に電話して、共感してくれると思ったら、彼女までも「子供達が小さいときは持ってたけれど、今は持っていないわよ」。フランス人は風邪やインフルエンザにかかると、熱を測らずに発熱したと言っていることを在仏20年目にして初めて知りました。
こうしてあっという間に、試しに自分の体温を2度測ってみたら40℃と35℃を指した壊れた古い水銀体温計と婦人体温計が残って、壊れていない電子体温計は彼らの家へ渡って行きました。
ふと嫌な予感がして尋ねました。
「日本人は脇で体温測るけれど、フランス人は何処で測るのかなぁ〜?」
「口、脇、そしてお尻だよ」
お、お尻って、直腸・・・??!!
もう返していらない!!体温計の入荷を心待ちにしています〜(泣)
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