5月11日まで期間延長

4月13日復活祭の月曜日（Lundi de Pâques）の夜８時２分、医療従事者らへエールを送る拍手の後マクロン大統領の演説が始まりました。外出制限措置が５月11日まで延長になり、11日以降は学校が段階的に再開されるが、レストラン、映画館、劇場などは引き続き閉鎖。その他の商業施設などについての措置は状況を見ながら決めていく等の内容でした。集中治療室の患者が減少し始めていますが依然として油断はできない状況だし、予想通りの内容に「ああ、そうか」程度の感想でした。

私の周囲のフランス人らも想像していた通りという反応で、動揺もなく、ソーシャルディスタンスを取るのが難しい子供達の学校再開に関しては、延長し続けて9月から再開することになるのではないかと予測しているようです。そして私にとっては一番気懸りなことは仕事のこと。エステティック業は営業禁止のため只今臨時休業しています。日本の緊急事態宣言が出された７都道府県ではエステティックサロンは床面積により「休業要請」または「感染防止対策の徹底のうえ継続可能 / 休業協力の要請」に分かれているそうですが、フランスは完全に営業禁止。いずれにしてもお客さまと近距離で接触する仕事なので慎重にならざるを得ないし、今後の発表を待つしかありません。

とはいえ、自らが感染するかもしれないリスクを背負いながらも感染者の救助に力を尽くしている医療従事者の方々や、自宅勤務その他仕事を続けている方々がいるというのに、休業して家にいる後ろめたさが日々増加しているのも事実。では時間を有効に使っているかといえば、何やかやと1日があっという間に過ぎてしまい、だらだらとYoutubeを見て一日が終わってしまった日なんてものすごい罪悪感が感じる・・。

そんな毎日の中で今一番待ち遠しいのが早朝のジョギングとウォーキングの１時間でしょうか。クヨクヨした気持ちや頭がスッキリするような気がするし、お日さまのおかげでビタミンDが増えて免疫力もアップ、ストレス解消にもなっています。天気が良いので窓辺で布団を干すようにしたら、夜もよく眠れるようになりました。

庭園を抜けて階段を駆け上がると気分はロッキー・バルボア（笑）映画「ロッキー」で、シルベスター・スタローン演じるロッキーが早朝トレーニングで美術館の階段を駆け上るシーンが頭に浮かぶのは、フランス人も日本人も同じらしく、大股で一気に駆け上って丘からエッフェル塔を我が物顔で眺めたり記念写真を撮っている人が必ずいます。両手を振り上げて雄叫びをあげればもっとロッキーに近づけるのですが、大抵銃を持ったミリタリーの人がいるのでそこは静かに心の中で叫びます。

爽やかな空気の中でこの景色を眺めていると、不思議と「明けない夜はない」ような気がします。世界中の人々が不安と恐怖、そして労働面での困難が生じていますが、日本もフランスも、そして世界中の人々に朝が来ますように・・。