ワンちゃんと一緒にジョギング

長谷川たかこさんと電話で話していたら、「初めて警察からコントロールされた！」と。

（ブロブ「長谷川たかこのパリのふつうの生活」に詳細が書かれています。）

天気が良いのでベンチに座っていたら警察官３人が目の前に立っていて、歩いているのはOKで座っているのはNGだと注意されたんだとか。散歩や買い物のために歩くのはよくても、座って日光浴は駄目ということらしい。そんなこと全然知らなかった。誰も知らないんじゃないの？

おまけに彼女は外出許可書の外出時間を鉛筆で書き込んで毎回書き直しているのですが、その点は咎められなかったそう。「どこにもペンで記入するようにとは書いてないし鉛筆で大丈夫じゃない？」と言うけれども、内務省のHPに外出の度に許可書をインクペンで書き直すように記載されていた記憶がある。それに時間だけ鉛筆書きだと外出先で書き直す人が続出しそう。HPを確かめたら確かにその記載はなくなっていました。一体どっちが正解なんだろう？最近スマートフォンで使える電子版証書が始まり、何度もプリントアウトして書き直す必要がなくなったけれど、行動を監視されている気がすると紙に書き込んでいる人も多い。私も相変わらず紙に書き込んでいるけれど、それは最初に何十枚もプリントアウトしてまだ沢山残っているからです。

他にも新しい発見が。１０〜１９時の間の個人スポーツは禁止されているのですが、たかこさんが警官から言われた話では散歩ならOKらしい。てっきり、散歩=ウォーキング=個人スポーツだと解釈していたけれど違うの？

外出目的理由の欄には、「個人スポーツのためor散歩（同居人と一緒は可）のためorペットに必要な、1日1時間以内の自宅から１キロ以内の範囲で行う移動」と記してある。一体どっちが正解なんだろ？フランス人数人に尋ねても見事に意見が分かれました。

散歩は個人スポーツに含まれると言うフランス人らが口を揃えて言うには、

「警察官だって皆んなが同じ意見とは限らないから、昼間に散歩して罰金を払わされる可能性だって十分ある」

そこなんですよねぇ。まさにフランスのあるある。

小児科に行くのに赤ちゃんをバギーに乗せて夫婦で歩いていたら親の付き添いは一人までと言われて罰金を取られた人を知っています。行政だって人によって意見が違うから恐い・・。

たかこさんも鉛筆書きは駄目だと言う警察官に当たっていたら罰金だったかもしれず。結局皆んなの意見が一致したのは「犬の散歩は何時でもOK」で、どうやら犬は人間よりも立場が上のようです（笑）

いくら犬の権利が尊重されていても、飼い主が個人スポーツをしたい場合は犬は飼い主の都合に合わせるしかありません。なにしろ1日1回1時間なので、犬の散歩とジョギングをいっぺんにする人が急増。腰に付けたジョギングリードで一緒に走る姿を沢山見かけます。引っ張らずにちゃんと飼い主のスピードに合わせて走っていてエライ！毎日見かけるこの２匹のワンちゃんの他にも、リードを付けていないゴールデンレトリバーとラブラドールがいるのですが、感心するほどピッタリと飼い主のムッシューにくっ付いていて、飼い主が歩いても止まっても絶対に１メートルと離れないスーパーワンちゃんです。健気な姿に心がほっこり。

４月１６日の時点で、フランス全体で１２５０万件のコントロールがあり、７６万人が罰金を支払ったそうで、つまり約６%の人が違反したことに。疑問が多い外出制限ですが、罰金を払わないよう慎重に行動するに越したことはなさそうです。