
ウェディングはレースのマスクで。
5月11日に外出制限(コンフィヌモン)が解除されて、仕事を再開しました。果たしてお客さまが戻って来てくれるかなぁという心配は杞憂に終わり、ありがたいことに特に最初の2週間はお昼ごはんを食べる時間がないほど忙しかったです。
まずは解除が発表される数日前から「私を初日の一番最初の予約に入れて!」と何度も連絡を下さったお客さまが3名。
もちろんこんな事を言うのは当然フランス人のマダムですね(笑)一番なら感染のリスクが低いはずと仰るけれど、私の体はひとつなので順番に来てもらいちょっと揉めました・・・。
来るや否や「あなた感染してないわよね??!!私は歳を取ってるから絶対に感染したくないの」と、まるで私が感染しているかのように疑うマダムも。「PCR検査で陰性でした」と言っても「検査した日は陰性でも今日は陽性ってこともある」。
「絶対に新規のお客さんは受けないでね。知らない人は危ないでしょ」と無茶を言い出すマダムなどもいて、「それなら家にいてエステに来なきゃいいのでは?」と言う言葉が何度も出そうになったけれど、裏を返せば彼女達はそれだけ怖がっているということです。それでも外出できるようになった途端に「肌のお手入れに行こう。マッサージしてもらおう」と私のことを重い浮かべて来てくれたこと、そして無事に元気で再会出来たことが本当に嬉しくてニッコリと言葉を飲み込みました (^_^;)
レストランやカフェはまだ閉まっていますが、花屋は再開しています。初夏の花、シャクヤク!花の命は短くて・・・ごく短い期間しか出回らないので、間に合って良かった。フランスではシャクヤクは横向きに積んで売られていることが多いです。
サロンの花も濃いピンクのシャクヤクです。ぱーっと明るく華やかで元気になる色。咲き進むにつれて、日に日に徐々に優しい薄いピンク色に変化するのが美しくて大好きです。
店が開いて人通りが増えて、街に活気が戻っています。
ウエディングドレスの店の前を通ったら、マリアージュスタイルのマスクに思わず目を奪われました。
レースや刺繍が施されたエレガントなマスク。フランスではコンフィヌモンの間に予定されていた結婚式が中止・延期されたのでおそらくこれからが結婚ラッシュでしょう。花嫁や参列者がマスクを着けた挙式が新スタイルになるのかも?!
5月に予定されていた友人カップルの結婚式も延期になり、バカンス前の7月に区役所で婚姻セレモニー、バカンス後の10月に南仏でパーティーに変更になりました。7月の区役所でのセレモニーではこんなレースのマスクなら着けて行きたいなぁ・・。所変われば婚姻の仕方も変わります。フランスでは結婚するためには証人2人を用意して区役所で婚姻書類にサインする市民婚(Mariage civil)をしなくてはなりません。セレモニーは各区役所にある専用の立派な部屋で行われますが、参列者も含めるとまさに三密。これからは結婚式もマスク着用は十分あり得るかもしれませんね。
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