シャンゼリゼ通りのイルミネーション
コンフィヌモン(外出制限)があけて1週間が経ちました。仕事を再開して久しぶりにお客さまとお会いして近況を報告し合って、仕事も忙しく充実した1週間でした。在宅ワークをしていると身体が凝ったり疲れが溜まると多くのお客さまが言っておられましたが、それと同じくらい聞いたのが、「Web会議でパソコンに映し出される自分の顔を見てショックを受けた!ずっと家にいたら老けた。弛んだ。マスクで肌がカサカサ」などの悲鳴の数々。1週間の間にフェイシャルエステに3回も来た人が2名。いずれもフランス人のお客さまですが、ひとりは弁護士でWebで顧客と面会するたびに自分の顔を見て嫌になり、もうひとりはドクターで医療用マスクを外す度に口周りを消毒していたら乾燥して吹き出物が出て顔色も悪くなったそうです。ふたりともサロンから数十秒〜1分で来れるところにお住まいで、ダダダッと店にやって来て、エステを受けて、ダダダッと帰っていかれました。時間でいうと滞在時間は施術時間+5分という早業でした(^_^;)
夕方、外に出てシャンゼリゼまで散歩しました。飲食店は閉まっておりツーリストもいないので例年よりずっと静かですが、ノエルのイルミネーションが始まり商店も再開して賑やかさを取り戻しています。
いつも日曜日は閉まっているモンテーニュ通りのブティックも今日は開いていて、閉めているホテルが多いなかでプラザ・アテネも営業していました。宿泊客がいるんでしょうか。ホテルマン達が赤いマスクをしていてカッコいい!
久しぶりのショッピングや街歩きを楽しむ人々でシャンゼリゼ通りは思ったより多くの人で賑わっていて、中には入るのに行列ができている店も。きっと皆んな私と同じでコンフィヌモン後のシャンゼリゼ通りがどうなっているか見たかったんでしょうね。
ところで、PCの写真の整理をしていたらちょうど1年前にレストランで食事をしている写真がありました。そのとき偶然隣のテーブルにいらっしゃったのが先日94歳で亡くなられたヴァレリー・ジズカール・デスタン元大統領と奥さまでした。その冬初めてのジビエでリエーブル・アラ・ロワイヤルという野うさぎの料理を含む、一番ボリュームがあるデギュスタションコースを頼んだのですが、チラッと見たところおそらく彼らも同じコース料理を食べていました。そして食事を終えて席を立つと、サッと何処からともなくSPの方が現れて帰って行かれましたが、レストランのクラシックな内装とご夫妻の雰囲気とがすごくマッチしていてまるで映画の一コマのようで感激したのでした。当時93歳で見た目も年齢そのままで足どりもゆっくりなのに、フランス人は歳をとってもフルコースをペロリと食べてパワフルだなぁと感心していたら、その後で女性記者からセクハラで訴えられてしまい・・・。あのとき寄り添っていた上品で美しい奥さまを気の毒に思ったりしたのですが、偉大な方がまたひとりコロナウイルス感染症の犠牲になってしまい大変残念です。ご冥福をお祈りいたします。
(画像はホテルのHPからお借りしました。https://www.saint-james-paris.com)
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