
ブッシュ・ド・ノエルを選ぶ楽しみ
相変わらず家と職場の往復だけの地味な日々を過ごしている間に、ノエルはもうすぐそこまで来ていました。マクロン大統領が感染のニュースと一緒に飛び込んできたのは、カリブ海に浮かぶ島のグアドループやインド洋に浮かぶレユニオン島などフランス領の海外県や南仏へ出発する人々でごった返す空港や駅、そしてノエルの食事会の食材を買い求める人々で混み合うデパートの映像でした。知らないうちに人々は着々とバカンスの準備を進めてノエル気分で浮き足立っていたようです(^_^;)
昨年早めにモミの木を買ったら12月末には葉が落ちて色も悪くなったので、今年は遅めに配達してもらったのですが、飾り付けをしたらようやくノエルの気分が盛り上がってきました♪ 食事のメニューを決めて、食材は混んでいるデパートではなく近所の店や電話で予約を済ませて準備完了。
そして、ノエルに忘れてならないのがブッシュ・ド・ノエル☆ 私が選んだケーキを友人夫妻が持って来てくれることになっていて、数日前から早く選ぶように言われていました。
別の友人からすぐに無くなってしまうから早めに予約した方がいいとアドバイスを受けていたYann Couvreurの白キツネのケーキ。案の定、既に予約一杯になっていました(泣)チョコレート色のキツネバージョンもあるけれども心動かず・・・。
他のパティスリーのブッシュドノエルも検索。特にホテルは毎年ユニークなケーキを作るので要チェックです。
ホテル・リッツは白い山が連なった”リッツの山”。中はマロン(栗)のムースやクリーム。マロンが大好きな人がいるのでちょうど良いけれども、山の大きさが違うからひとり一山切り分けると不平等だし喧嘩になったら困る。
ホテル・プラザアテネはモミの木がケーキかと思いきや、プレゼントの箱がケーキ。女の子だけなら喜ばれそうだけれど、今年は男性の方が多いからシンプルな方がいいかな。
ホテル・ジョルジュサンクはノエルとはかけ離れたスタイリッシュな姿。グリーンカルダモン、カカオ、カフェ、ノワゼットなどそれぞれの材料の産地にこだわった贅沢なスパイシーなケーキで絶対に美味しいに違いない!でも中に入っているパンデピスが苦手な人がいるから残念ながら却下。
色々と見たら迷い過ぎて逆に何を選んで良いか分からなくなってしまい、持ち運びの便利さをとって友人と私の家の中間にあるシリル・リニャックのブッシュドノエルをお願いすることにしました。
すると友人からすぐに返信が。
「え?本当にシリル・リニャックでいいの?」
そんなことを言われたら、また分からなくなってしまうじゃないの!私は優柔不断なんだから。
「じゃあ、ムーリスのセドリック・グロレにしようかな?」
「うーん。それでもいいけどぉー。」
2転3転して、結局は最初のYann Couvreurに戻り、見かけは何の変哲もないクラシックなモンブランと洋梨のブッシュドノエル2種類を注文することで落ち着いたのでした。2日間も悩んだのは何のためだったの。でもフランス人は奇をてらった物よりクラシックが好きだし、迷ったらシンプルにするのが正解ということで、皆んなの反応は当日のお楽しみです。
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