CHICHI PARIS ~パリに住むエステティシャンのblog~

2年ぶりのオペラ・ガルニエ宮と夏のアルゼンチンタンゴ♪

2年ぶり、いやもっと久しぶりかもしれないけれど、オペラ・ガルニエ宮にバレエのガラ公演に観に行ってきました。コロナ以降は劇場は閉鎖されていたし、すっかり頭が麻痺してしまったらしく再開された後でも足を運ぼうという気になりませんでした。ところが、バレエが大好きな友人がシャン・ド・マルス公園を散歩中に、犬の散歩をしていた私の友人とばったり出くわし、早速三人で公演に行こうと話がまとまりチケットを手配してくれたのでした。しかもシーズン最後にコロナの影響で大々的なプロモーションをしており、一番高いオプティマクラスの座席も半額でした。超お買い得!

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観劇にはパスサニテール(ワクチン接種証明パス)または陰性証明書が必要です。携帯にインストールしたワクチン接種を終えて15日を経過したことを示すQRコードを提示して劇場内に入りました。

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やっぱりガルニエは気持ちが上がるo(^▽^)o 幾度来てもこのゴージャスな雰囲気に感激します。「ロミオとジュリエット」を公演中のオペラ・バスティーユに行く選択もあったけれども、どんな演目であれ今回はガルニエに来たかったのは、このクラシックな大階段を登るとき、これから経験する2時間なり3時間のひとときに期待が高まるから。2年ぶりの劇場は、そのワクワクを味わいたかったんです。

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その週だけでも4回も観劇するという友人の話では、数日前に来たときは幕間に劇場の人から空いている席に移動してもよいと言われたほど空いていたそうですが、その日は土曜日の夜ということもあってか7割程の座席が埋まっていました。

ガルニエで観劇することと、久々に友人達に会うことが目的で、内容にはそんなに期待していなかったにもかかわらず、いざ幕が開けてみるとダンサー達の素晴らしい踊りに、すっかり引き込まれて見入ってしまいました。

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幕間の休憩はグランスシャンパンを飲みながら、踊りの感想やバカンスの予定などひとしきりお喋り。幕間にアルコールを飲むと眠たくなるので本当はノンアルコールドリンクがいいけれど、ガルニエの休憩室にはやはりシャンパンが似合う気がする♡

忘れかけていたけれど、こういう時間を持つのって大切だったんだなぁ。パンデミックでカサカサに乾いた心に、芸術が水を注いで潤いを与えてくれるのをしみじみと感じました。誘ってくれた友人に感謝です。

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舞台がはねて外に出たら、外階段の踊り場でアルゼンチンタンゴを踊っている人達がいました。わー、懐かしい!コロナでタンゴからはすっかり遠ざかってしまったけれど、数年前までは夏になると私もこうしてオペラ座の前やトロカデオ広場やセーヌ川の河川敷でよく踊っていました。野外ミロンガ(アルゼンチンタンゴパーティー)をオーガナイズしているダンス仲間からは「◯日の◯時から何処其処で野外ミロンガがあります」とよく通知が来るので、ミロンガが復活したのは知っていたけれど、踊っている姿を見ているだけで心が踊りました♪

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話が変わりますが、この日の夕方は日が照っていて空が明るいのに小雨が降っていて、オペラ座に向かう往きのタクシーの窓からは大きな虹が見えました。すると運転手さんが「僕の故郷のモロッコでは、こういう天気を”狐の嫁入り”って呼ぶんですよ」。狐の嫁入りって日本だけの表現だと思っていたのでびっくり。逆に運転手さんも日本でも同じ言い方をすることに驚いていました。遠く離れた土地で同じ表現をするとは面白いですね。

chichi

立神詩帆 / Shiho Tatsugami
2002年渡仏。エコール・フランソワーズモリスで学び、エステティック・コスメティックCAP国家資格を取得。2011年からパリ7区でエステサロンCHICHI(シシィ)を自営。All About のフランス流美容ガイドとして、パリジェンヌから学ぶ美容情報やライフスタイルに関するコラムを掲載中。
好きなものは、フランスの食文化、1日の終わりのアペリティフ、アルゼンチンタンゴ、旅。

www.chichiparis.com
https://allabout.co.jp/gm/gp/1693/
Instagram: @chichi_paris7

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