オーガニックな子育て

猫と赤ちゃんを迎えること、そしてパリの出産ギフトのこと。

猫好きの人が赤ちゃんを迎える時、自分と同じくらい猫と赤ちゃんが仲良しになってくれたら、と心から願うはずです。
我が家には11年一緒に暮らしているベティという猫がいます。
長女として長い間一人っ子だったところに、急に赤ちゃんが二人も現れるわけですから、人間だってかなり動揺するのに、変化に敏感な猫ならばなおさらです。

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ベティは、私がつわりの時にはお腹をマッサージしてくれたり(!)、夜中に辛い時には、私の肩に肉球を当ててくれたりと、本当によく私のケアをよくしてくれていたので、生まれてくる子供達と仲良く暮らして欲しい!と心の底から強く強く願っていました。
だからベティには、「赤ちゃんってね、最初は声が大きくてうるさいかもしれないけど、大きくなったらあなたを愛する人が、家に二人増えるってことなんだよ。」と毎日話していました。

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そして、妊娠中に出会った猫が好きという助産婦さんや赤ちゃん専門家の人に意見を仰ぎまくりました。
何人かに勧められたのは、入院中に赤ちゃん達の頭の下にガーゼなどの布を1−2日間敷き、赤ちゃんの匂いをつける。それを退院前に猫がよく寝ているカゴなどに置いておくことで、猫が実際に赤ちゃんと初めましてをした時、匂いの記憶があることで動揺が少ない、ということでした。

他にもCat’s Issueを主宰している、大切な猫友で先輩ママでもある太田メグちゃんにもアドバイスをもらいました。「こども優先になりがちだから、猫に意識して声をかけたりしていたよ」と聞いて、ベティの日常がなるべく変わらないようにしようと思いました。

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よく「猫は家につく」と言いますが、住んでいる場所を「自分の家」だと思っています。だから当然赤ちゃんは、「自分の家に来た新参者」と思うはず。
ですから、私は産院から家に帰った時、カゴに入った赤ちゃん達はまず玄関外に置いて、二週間ぶりなので駆け寄ってくるベティを抱きしめました。落ち着いたところで、次に赤ちゃんをアパルトマンの中に入れてベティの目線で赤ちゃんを「これからベティのお家に一緒に住むからよろしくね」と紹介しました。

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ベティのごはんの時間や寝る前の甘えにくる時間もそうですが、今まで通りに声をかけるなど、今でも毎日意識しています。ベティもしばらくは新しい小さな生き物たちを怖がって、全く落ち着きませんでしたが、しばらくしてからは少しずつ近づくようになりました。
一ヶ月半が経ち、初めてベティとぐりが接触した時には、感動して涙が止まりませんでした。

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そして今では、私たちがいる場所で必ず一緒にくつろいでいます。

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さて、フランスでは、出産の報告をするとその直後からたくさんの友人たちから「見に行っていい?」と連絡が来ます。みんな病室にも来たがる勢いです。
とにかく赤ちゃん大好きな人が多いのだと思います。
出産のお祝いには、数名からショッソン(Chausson =室内履き)をいただきました。手編みのものも何足かあります。出産に向かう時の持ち物リストの中にもこのショッソンは含まれていて、フランスではいわば新生児を迎えるMUSTアイテムですが、フランスでは昔からの伝統的な出産祝いのギフトなのだそうです。SHIGETAのパリスタッフからも手編みのショッソンをいただき、私のお腹を見ながら子供のことを思って編んでくれたんだなぁと思うと、本当に嬉しくなります。

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そしてフランスでは、出産祝いにお洋服をいただくことがダントツ多いようなのですが、心に残ったギフトをいくつか上げたいと思います。

先輩ママからは、すぐに頼もしい武器になった「湯たんぽ」。MYUMというブランドのオーガニックコットンの糸で丁寧に一つ一つ手編みで作られた野菜のぬいぐるみなのですが、中に米が入ったサシェが入っていて、この中のサシェだけを電子レンジで温めてからぬいぐるみの中に戻し、お腹や背中に当てておきます。ぬいぐるみがじんわり温かくなってちょうどいい温度。フランスでは、生まれてから3ヶ月までは飲んだミルクを消化するためにお腹に痛みを伴うCOLIQUE (疝痛)という症状を頻繁に耳にします。それのせいで泣く赤ちゃんが大勢いますが、理由は定かではなく、消化機能が発達過程にあるからとも言われていて、それに効く薬はないため、うつ伏せにさせたり、温めるのが良しと言われています。うちのぐりとぐらは二人ともミルクの後の腹痛がひどくてよく泣いていたので、この湯たんぽには本当に助けられました。

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そして、仲良しの先輩ママ、(前回オーガニックフードをクリニックにデリバリーさせていた彼女です)がすごくオリジナリティー溢れるギフトをプレゼントしてくれました。
それは子供部屋の風水鑑定!
出産前に風水コンサルタントの先生が自宅に来てくれて、家全体の方角、子供部屋の方角をチェックしに来てくれます。出産後、先生に出産日と時間を報告すると再び自宅に来てくれて、子供達の基本性質、運勢、子供部屋のインテリアのアドバイス、ベッド設置の方角と日時などをお話してくださいます。そして、避けるべきぬいぐるみの動物の種類まで。(ついでに親のベッドの位置なんかも聞いてしまうんですけれど、、笑)

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こんな風に双子のぐりとぐらを交えた新生活は始まっていくのですが、早めに生まれる双子新生児にはその後様子見の検査も何かと多いので、次回はいろいろスムーズに済むように行った新生児のための代替トリートメントのことを書いてみたいと思います。

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