
奇蹟 miracle one-way ticket☆
シス・カンパニー公演『奇蹟 miracle one-way ticket』を観劇に世田谷パブリックシアターへ行ってきました。
劇作家・北村想氏と演出家・寺十吾氏、シス・カンパニーによる新作です。
記憶を失くした名探偵(井上芳雄)と、語り部を務めるその親友(鈴木浩介)が辿る不思議な謎解きストーリー。
いつも通りネタバレなあらすじは割愛ですが、ざっくりなストーリー・背景をシスカンパニー公式サイトから引用しますと、
男の名は、法水連太郎(のりみずれんたろう=井上芳雄)。
警視庁などのコンサルタントも務める私立探偵である。
そして、何かとこの探偵を支えてきたのが、高校時代からの親友で、現役の医師である楯鉾寸心(たてほこすんしん=鈴木浩介)だ。
ある時、探偵が残した「キキュウの依頼あり、出かける」との書き置きを見て、楯鉾は彼を追いかけ、深い森へと迷い込んだ。
そこで、傷を負い深い眠りについた探偵・法水を見つけ出したのだが、目覚めた探偵はあたりを見回し、こう口を開いた…
「誰だかワカラヌ私は、何処だかワカラヌここで何をしているのだ…」
探偵は、この”迷いの森“から何の依頼で呼び出されたのか…。一体、依頼者は誰なのか…。
記憶を失くした名探偵とその親友は、出口の見えない森の奥深くへ歩を進める…
そこに次々と現れる謎に満ちた人々は、現実なのか、はたまた忘却の記憶が生んだ幻なのか…
探偵ものと言えばシャーロック・ホームズシリーズが大好きですが、本作もホームズと相棒ワトスン医師の名コンビさながらに法水(原田芳雄)と楯鉾(鈴木浩介)の応酬は絶妙バディで会場を何度も笑わせてくれました。
その謎解きは、カトリックにおける奇蹟現象へと展開するのですが、それはこれまで世界中でいくつもの事例が報告され、語られている聖母マリアの出現やマリア像の落涙、手を十字架に釘付けにされたキリストと同じ傷が突然、普通の人の手に理由もなく生じるスティグマータ(聖痕現象)などの宗教的な「奇蹟」のお話。
キリスト教信者ではない私はどこか遠い国の出来事のようにも感じられるものの、世の中には科学等で解明でなきいことはあると思っていますし、不思議な「奇跡」が起こるとも信じているので、そういったエピソードを知ることは興味深く、好奇心を刺激されます。
ただおそらく事例の中には嘘だったり、人が作り出したケースもあるのだろうと、その背景を思うとまた複雑な気持ちに…。
感想としては内容的に私には難解な部分があり、考え出すと「どうだろう?」とまさにone-way ticket!?戻ってこれない、答えの出ない感が残りました。
そんな感想は別として、井上さんが3曲ほど歌を披露するシーンがあったのですが、つくづく素晴らしい歌唱力♬♬
一気にミュージカルの世界に引き込まれてしまいました。
音痴な私としては歌が上手な人は実に羨ましい!
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パリのお土産。
フランスブランドはないもののAesop(イソップ)を知ったのは、パリのセレクトショップで。
まだ日本には路面店もなかった頃、パリのお土産として調達していました。
今も自宅に欠かせぬAesop☆
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*Belle et Bonne Blogは、気ままに更新中。
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