
風雅の宿☆長生館 Vol.2
蟹づくし料理を目当てに訪れた新潟県阿賀野市にある村杉温泉・風雅の宿 長生館。
風情ある広いお庭も今シーズンは雪をかぶることがなく終わったのでは?!
いたいた鯉!
昔、実家にも鯉をたくさん飼っていたので懐かしい。(そのせいか鯉は食べれませんが…)
新潟は鯉でも有名です。
泳ぐ「宝石」とも呼ばれる錦鯉発祥地は新潟県小千谷市。
約200年前に突然変異によって誕生した錦鯉は、小千谷の人々によって研究と改良が重ねられ美しい鑑賞魚になったのです☆
夜はライトアップされて静寂&幻想的な佳いお庭でした。
さて滞在はたった1泊だったのですが、私としてはゆっくり1時間半で3度の温泉を楽しみ大満足。
ウキウキで露天温泉へ向かう♬
1時間半まではいかないものの、夫も普段より長めに温泉を楽しんだ様子でしたが、その理由は露天風呂の温度が低めなので長く入れること。
また露天風呂の一角が25~26℃の村杉温泉源泉100%の低温泉(休み湯)になっているので、館内のやや熱めのお風呂と交互浴をすることで抹消血管も拡張し、血行が良くなり乳酸などの疲労物質他老廃物を排出しやすく、疲労回復にテキメン!
(*お風呂、温泉画像は旅館オフィシャルサイトより)
夕ご飯前に行くと誰もいなくて貸切状態。
ラッキー♬と楽しんでいると、ちょっとふくよかなマダムがやってきた。
いきなり低温箇所に足を入れてしまった彼女は「キャ!ここは水風呂なのね〜」と独り言。
私と目もあったところで、お互い「こんにちは」「いいお湯ですね」なご挨拶。
そのマダム、ちょっとタヌキに似ている…と思った。
タヌキとか言ったら失礼かもしれないが、いい意味で可愛い(!)分福茶釜に出てきそうな明るい雰囲気というか、お茶目なラクーンっぽいというか。
(いい意味とかラクーンとか言ってもフォローになってないですかね…とにかくポジティブな印象)
そんなマダム・ラクーンは、ズンズン進んで奥の岩壁に消えました。
お互い視界に入らなことで貸切気分で大露天風呂を満喫。
そしてそろそろ上がろうと立ち上がると、マダムの姿がどこにもない。
え??私は建物入口に近い場所にいたので、露天風呂から中へ戻るなら私の脇を通らないと戻れないのですが、マダムは私の側を通ってません!
消えた?
もしかして本当にマダムは分福茶釜系タヌキだったのか?!
K「という訳で、マダムがいなくなったんだけど」
夫「あー、タヌキおばちゃんなら俺が上がって来た時にロビーで温泉饅頭ムシャムシャ食べてたよ」
K「え?」
夫「それに今も君の後ろのテーブルで美味しそうにジョッキでビール飲んでるけど」
K(振り返る)「あ…」
うーん、でもどうやって彼女は露天風呂から上がったのだろう…と、やはり私がお風呂で遭遇したのは山奥に暮らす狸だったんじゃないのか?!
そんなタヌキが出て来そうな、そして化かされても不思議じゃない山里の村杉温泉界隈を朝食前にちょっと散歩してみました。
まず驚いたのが、すれ違う村の人たち、老若男女の皆さんが大きな声で「おはようございます!」と挨拶してくれること。
その挨拶で朝からとても気持ちが良くなり、この村の豊かさを感じました。
小さな村全体が温泉街なので旅館が連なり、また市営の温泉もあり、朝から皆さん入浴にやってきている様子。
井戸のお水を汲みに来ている人も。
ほのかな甘みを感じたお水は、「薬師の清水」なるもの。
この先にある薬師堂の側の杉の巨木の脇から出る清水。
というわけで、その薬師堂へ。
温泉の守護仏である薬師如来を祀る御堂で、1333年に荒木正高が当地に足を留め、薬師如来の霊夢に感じて霊泉を発見した際に薬師堂を建立したと伝えられているそう。
そのご利益は人々の心と体の病を癒し、苦痛を取り除き、あらゆる衣食を見たし、寿命を伸ばし、現生利益を与えると。
しっかりお参りした後は、御堂の奥を散歩。
朝の空気が清々しく気持ちいい!
ここも行ってみよ〜と、訪れたのは須賀神社。
こちらは正確な創立月日等は不詳ですが、室町時代に建立されたものらしいです。
祭神は、出雲でヤマタノオロチを退治し、五穀豊穣をもたらした豊穣神スサノオノミコト。
軒下に掘られた龍が威厳があり、とても素敵でした。
この日、天気も良かったのでまだまだ散歩は続けたかったのですが、既に朝食時間に遅れ気味。
早足で旅館に戻ると待っていたのは和の朝ごはん♬
温泉卵とサラダはおかわり自由♬
近所に評判の美味しいお豆腐屋さん「かわかみ豆腐店」があるそうで、そのお豆腐で湯豆腐。
美味しい!!
こうしてたった1泊2日の滞在とはいえ、いいお湯と美味しい食事を存分に楽しみ満喫した冬の温泉@新潟でした。
最後に旅館のご主人オススメの、近所に工房があるという鬼瓦アートのお話を伺って失礼しました。
旅館をチェックアウトしたところで、迎えに来てくれた弟の車に乗り込んで、この界隈でパワースポットとして知られるという1700年以上の歴史をもつ旦飯野神社(あさいいの神社)に立ち寄りました。
縁結び、そして特に安産・子育てにもご利益があるそう。
石段を一段一段上がるごとに神聖な気持ちになってきた!
こうして鎮守の森を抜けたところに本殿がありました。
中ではちょうどご祈祷中だったこともあり撮影は控えましたが、中に入って驚いたのが販売している御朱印・御神酒・おみくじなど無料なこと。
とは言え無料でそれをいただく気持ちにはなれませんから、自分がお供えしたいだけの金額をお賽銭箱に入れました。
本殿の裏へ行くと、この神社で一番人気という御神霊石がありました。
願いを込めて触ると御利益があるそうで、おもいきり触ってお祈りしたところで、旦飯野神社(あさいいの神社)を後にしました。
ARCHIVE
MONTHLY