
パリ15区☆Le Café du Commerce
☆パリブログ☆
コロナ禍を経て新しくオープンしたお店、話題のお店も色々ですが、最近夫婦で出かけるのは、昔ながらのビストロやブラッスリーです。
時々はファンシーなレストランにも行きたいけれど、コムダムな毎日の中では、肩肘張らずにカジュアルに伝統的なシンプル料理が食べたい♬
というわけで、パリ15区にある『Le Café du Commerce』(カフェ・デュ・コメルス)へ。
この界隈、下町の商店街的にお店が連なるもワチャワチャ感はなく、落ち着いているので住みやすそうだな〜と以前から思っている好きなエリアです。
なので時々ブラブラしていたのですが、こんなところにこんなお店あったの!?
店名のままにCommerce(コメルス=商業)通りに面してます。
間口は狭いのですが、その細長い入口を奥へ進んで行くと、
バーンと吹き抜け3階建の開放感のある、緑いっぱいの大きなブラッスリー。
1階フロアには貸切できそうな広めの個室やバーカウターもあり、とにかく広々。
でもプライベートにお邪魔するなら個人的には2階、3階の方がオススメ。
グルッと全体を見渡せる眺め、高い天井、雰囲気が素敵です。
確認すると、このお店の歴史は古く、1921年創業と聞いて驚きました。
そんな昔からあるブラッスリーなのにこれまで知らなかった…。
この日、アサインされたテーブルは、3階の吹き抜け側。
手すりには106番のナンバープレート。
いったい何席あるのでしょう?!
高所が苦手なら壁側席の方が良いかも?!
そんな壁には、レトロなポスターが貼られ、これまた旧き佳きな雰囲気を醸して。
思えばパリ暮らしスタート当初は、パリに暮らすのも数年だろうから今のうちに星付きレストランに行かねば!なんて思ってのミシュランガイド三つ星制覇、話題のニューオープンな話を聞けば、それいけlet's go!な勢いでしたが、思いのほかパリと長い縁ができ、普段使いのレストランとして欲するものもちょっとずつ変わってたことを感じる今日この頃なのです。
例えばこんなレバーペースト、パテ、チーズの前菜盛り合わせプレートなんて、おもいきりツボ。
オーセンティックな家庭料理、伝統料理なビストロ飯にストレートな素材の美味しさや農業国としてのフランスの魅力を感じます。
ワインもソムリエがエレガントに注いでくれるのも嬉しいけれど、自分のペースで注いじゃう気楽さ。
K「気づいてよ〜。ちょっとワイン、お願いします。」
夫「自分でやって」
K「ノンノンノン!!言ってるでしょ〜、ここフランスじゃ女子がワイン注ぐのは御法度です。男性の役目。」
夫「男女平等!気づいた方がやる。」
K「永遠にあなたは気がつかないでしょ…」
コムダビ(いつも通り)な会話をしながら黒オリーブのタプナードやチーズが香るグジェールをつまみながら、お料理を待つ。
若牛のロニョン&マッシュポテト添え。
このブログではすっかりお馴染み?の、夫の大大好物なロニョン(rognon=腎臓)。
夫「お〜♡すげぇ迫力。」
夫「思ったより旨い。イケる!」
内臓系があまり得意でない私はひとくち、ふたくちで十分だけど…。
ほんのり感じるこのアンモニア臭に昔ながらの歴史を感じます。。
この手の古い昔ながらのブラッスリーは、レトロな雰囲気はあるものの、料理の味がイマイチだったりもする。でもそれは安かろうだし…と割り切ることが多かったのですが、こちらのお店はメニューが豊富な上に、お味もなかなかな☆
私がチョイスした本日のオススメのカイユ(caille=ウズラ)も大きく立派で美味しかったです。
しかも2種類の調理法。
そりゃもちろん星付きレストランのソフィスティケートなお料理とは別物ですが、このお値段で、このお味というコストパフォーマンスにシャポー!(脱帽)。
何よりこれまでこういう雰囲気での食事ってあまりしてなかったな〜と私達夫婦にはあれこれ新鮮。
お腹も満たされてきたところで改めて周りを観察してみると、20時半を回った頃に2階、3階席は満席になり、ブラッスリーらしい賑わい。
更に意外だったのは、客層。
この手のお店は、ほとんどツーリストでしょ〜と思っていたのですが、この日私達に聞こえてきたのはフランス語ばかり。
思わず隣の老夫婦の様子を伺うと、どうやらご近所に暮らす、長年ここに通う地元っ子。
夫の後ろにいたシニアなムッシュ二人は、同級生風なノリで「久しぶり〜。食べるならやっぱここだよな」な挨拶で再会を祝っていたり、奥の家族な集いから聞こえるのもフランス語、そしてちょっとドレスアップしての女子会で誰かのバースデーなのか花束ブーケを用意して主役を待っているパリジェンヌ達。
お店の場所が15区で、所謂観光エリアから離れていることもありそうですが、想像以上にフランス人が多いことに驚いたのでした。
デザートも色々ありますが、やっぱりブラッスリーと言えば、これだな!のプロフィトロール(profiterole)。
熱々のチョコレートソースたっぷりで。
外食レストランでは、あまり料理をシェアする文化がないフランスですが、これまたブラッスリーならアリかなとデザートは夫とシェア。
ギャルソンがちゃんとそれぞれにスプーンを置いてくれて。
お陰で無理なく最後まで美味しく食べることができました。
とにかく、ここにこんなお店があるとは知らなかったので感激ひとしおな夜でした。
見上げる天井は、ガラス張り。
ということは、明るいランチに来ても青空が見えてきっと綺麗!
という訳で、今後はランチ利用もしようと思っている『Le Café du Commerce』(カフェ・デュ・コメルス)です。
*****おまけのTYO*****
何年ぶり?ってぐらいに食べてみたトッポ。
初めて食べた時、ポッキーを筒にして、その中にチョコを入れちゃうなんてなんて斬新なんだ!と、えらく感激した。
ラムレーズンな大人味に満足♡
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