
氷河期展☆人類が見た4万年前の世界
上野に来るのは何年ぶり?!
動物園からパンダもいなくなったよね〜、それにしても緑が多くて開放的♬
なんて話しながら、もうすぐ会期終了だから急がねば!
と、出かけたのは国立科学博物館で開催中の『氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜』。
展覧会の基本情報と展示構成等は、オフィシャルサイトをご確認いただくとして(→ https://hyogakiten.jp)ここではざっくりと。
本展は3章構成で、展示スペースにゆとりもあり、とても鑑賞しやすくなっていました。
大きいっ!と、最初に引き寄せられた「ケナガマンモス」。
羨ましいほどまつ毛が長くてフサフサ。
『第1章:氷河期ヨーロッパの動物』では、寒冷な環境下で過酷な環境に適応した「メガファウナ」(巨大動物群)を紹介。
ケナガマンモス、ギガンテウスオオツノジカ、ホラアナライオンなどの全身骨格標本や生体復元模型が並んでいました。
なぜこれらの巨大動物の多くは絶滅したのか、何が生き残ったのかという命運を分けた因子にも焦点を当てて。
巨大動物の全身骨格や復元模型が実際のサイズ感を感じさせるように展示されており、視覚的インパクト大☆
<ヨーロッパバイソン>
<ステップバイソン>
<ホラアナライオン>
個人的には最も興味深く鑑賞したのが、『第2章:ネアンデルタール人 vs クロマニョン人』コーナー。
4万年前を生きた異なる人類グループの比較。
ネアンデルタール人のがっしり体格、クロマニョン人(ホモ・サピエンス系)の身体的特徴の違いを目の当たり。
<ネアンデルタール人>
驚くのは、その復元技術。
いつか私が骸骨になったとして、どこまで復元できるのか?と、そんな近年の技術にも興味をそそられました。
また、なぜネアンデルタール人が姿を消したのか、交雑の可能性、気候・環境変動や競合などの要因もテーマとして扱われていました。
今にも動き出しそうな二人(ネアンデルタール人、クロマニョン人)の間を行ったり来たり。
現代社会にもこういう人いるいる〜な親近感も。。
<クロマニョン人>
<クロマニョン人の装飾品>
貝殻のネックレスは、中央の大きな貝から次第に小さい貝を連ねたラインが綺麗な芸術性を感じるもの。
あら、こんなところに!
このシャモワは、毎年のオーストリアスキーの山の中で出会う動物。
雪いっぱいの急勾配な斜面を軽やかに駆けていくんです。
最後の『第3章:氷河期の日本列島』では、氷期・氷河期時代の日本列島の姿、海面低下などによる陸続きや地形変化、そこに棲息していた動植物(ナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、ハナイズミモリウシなど)を紹介。
来る前は、自然史・古生物・人類進化など過去をただ眺める博物展だと思っていたのですが、実際には 命・進化・環境変動といったテーマにも視点が向けられ、これからの地球について考えさせる内容でした。
最後に観た日本の特殊岩地に見られる高山植物「ナンブトラノオ」の儚げ、でもずっと生き残っている植物の強さと美しさに感激。
*****A Little Side Note*****
霞を背負ったハッピの人たちが続々と集合。
霞町(港区西麻布)の秋祭り\(^o^)/
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