
ルネサンス500年☆Château de Chambord
今年「ルネサンス500周年」で盛り上がるフランス・ロワール地方。
パリのメトロにも広告があちこちにあり、シャンボール城を真上から見るとこんな感じなの?!と思いながら見ています。
さてデジュネの後に向かったのが、そのシャンボール城(Château de Chambord)。
以前来た時はただただそのスケールに圧倒されたのですが、再訪した今回も然り。
お城の目の前に広がるお庭、森の広さには「うわーー」しか言葉が出てこない。
その庭に於いて人は蟻サイズ…。
この美しい緑、大自然に囲まれたシャンボール城はロワール地方の渓谷に位置し、この地方では最大規模。
敷地面積はパリの市街地がすっぽり入るくらいあり、中央の主塔と城郭の4つの塔を中心に幅156m・奥行き117m・高さ56mという規模。
その城内には440個の部屋、282基の暖炉、365本の煙突、83の階段。と言われてもなかなか想像できない?!
正面から見ると左右対称デザインで、これはイタリアの古典的建築にフランスの中世建築様式を合わせた「フレンチ・ルネサンス様式」というのだそう。
16世紀にフランスを統治していたフランソワ一世が大好きな趣味の狩猟用邸宅として建てたことが始まり。
1519年から約20年を費やして1536年に完成し、歴代フランス王族が生活の拠点としてきた由緒ある古城となりました。
ここでまた私としては(&夫)は、
「さすがMさん(←フランソワ1世似の友人)、スケールがデカイな…」
と、遠い存在の王様なのに勝手な親近感を感じつつ入城。
そんなMさん、もとい、フランソワ1世に所縁の狩猟用のお城なので場内には剥製やフランソワ1世にまつわるものが多数。
フランソワ1世は、フランス・ルネサンス期を代表する国王。
若干20歳にして王位に即位し、即位後にイタリアに遠征した際にイタリア・ルネッサンスに感化され、後にフレンチ・ルネッサンス様式の城を多く作ったことで「建設王」の異名も。
そんな彼にはエンブレムも色々あるようですが、もっとも有名なのが「サラマンダー」(火を司る精霊・妖精のトカゲ)。

なのであちこちにサラマンダー、トカゲがいるシャンボール城。

「触ってみてくださいコーナー」のサラマンダー。。

当時としては大きめな体型では?と思った鎧。
どうでもいいけど鎧好きです♡
日本の武士の甲冑姿も萌えます。
シャンボール城の真っ先の見どころ、シンボルと言えば「二重螺旋階段 」。
フランソワ1世所縁の人と言えば、あの方!
私達の今回の旅行でお墓参りもしたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
ダ・ヴィンチが設計したと伝わるこの二重の螺旋階段は、人と人がすれ違わずに昇降できるデザイン。
階段の中央部に入って、
見上げると最上階まで吹き抜けで自然光が入り眩しく、その光はとても神々しく感じた。
そのダ・ヴィンチの螺旋階段を登りきってお城のテラスへ出ます。

これはどこまでも獲物を追って狩りを存分に楽しめたであろう。
そしてお城の天に伸びる鉄塔、美しきデザイン。
見上げ続けて首痛っ!?
テラスに立って庭を臨んだら早馬に乗って王子がやって来た〜な妄想。
いや、でも白タイツの王子よりナイトがいいな。
そう言えばこのお城はエマ・ワトソン主演のディズニー映画実写版「美女と野獣」の舞台にもなっています。
テラスを満喫したところで再びお城の中へ。
フランソワ1世の間、礼拝堂、儀式の間、総督の間など各部屋の装飾を楽しみながら周りました。
印象的だったのはブルーが基調の王妃の間。
太陽王ルイ14世もシャンボール城はお気に入りで狩猟、観劇、舞踏会を催して楽しんだそう。
そんな歴史、由緒あるお城ですが実際は大き過ぎて開き窓や外廊下、高い天井といったデザインは冬はかなり寒く、居住にはあまり向いていなかったそう…。
ルネサンス500年、そしてこれからも何世紀にも渡って立ち続けるであろうな威風堂々としたシャンボール城でした。
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