Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリ17区・Bigarradeは突然に?!

今晩は何を作ろうか・・・なかなか決まらない時は、
キッチンに立つのが憂鬱。

そんな日の夕方、夫から
「ビガラードのジュリアンから電話もらったぞ。今から行くから支度して」
と電話が。

思わずガッツポーズ

なぜならBigarrade(ビガラード)はパリで私が最も好きなレストラン

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オープンして早々にミシュラン1つ星、翌年は2つ星とトントン拍子で
話題を集め、今では予約の困難なお店になってしまいました。

ここ数年、話題のレストランやビストロがオープンしているパリ17区
にあるこのお店は、オープン直後にたまたま前を通りかかって
食べて以来、すっかり私のお気に入り

シェフChiristopheの作るバラエティに富んだ料理に毎回
驚きや発見があり、また、スーシェフJulienが作る繊細な
デザートの虜になりました

シェフは日本には一度も行ったことがないそうですが、
柚子胡椒や味噌、とびっこ、日本南瓜などを使う料理の数々は
日本人にとっては食べやすく、フランス人には時々
しかめっ面をされるような料理を出します。

日本を知らないシェフが日本の食材や調味料などを駆使して
料理を作る。すると、とても不思議なケミストリーが起こる

料理は、全て一口サイズで15皿くらい少しずつ出ますが、
良くも悪くも本当に一口で終わってしまいます。
もっと食べたいもできないけど、苦手なものも一口で終わり。

ランチもディナーもコース料理1種類のみ。

なので、嫌いな食材が出た場合など当たりハズレはあると思いますが、
とにかくポーションがとても小さいことがポイント。

昨晩は、こんなお料理が登場しました。


今が旬のホタテにはシャキシャキのカリフラワーのスライスが
載せられ、一緒に食べるとホタテの甘みとカリフラワーの
シャキシャキ感が合います。
さり気なく添えられたパクチーやケッパーが2つをうまくまとめた一皿。

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このオマールも一口サイズ。
キャビアプレッセを乗せた形はお寿司のよう。
赤と黒のコントラストが美しい。

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最近の彼は、手で食べる料理をいくつか出していて、
手づかみを嫌うフランス人は一瞬戸惑うし、
「ナイフ、フォークを下さい」という人もいるようですが、
シェフは絶対NON! 「この料理は手で食べてなんぼだ!」
という彼の頑固な姿勢が好きです


例えば、このアワビも手いただきます。

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そしてフランス料理としては珍しく、デザート前のチーズまで
パンをサーヴしません。パンでお腹をいっぱいにして欲しくない、
自分の料理を最後までしっかり食べて欲しいというシェフの
気持ちを感じます。

でも、パン好きでパンがないと食事が進まないような人が
「パンをください」と言えば、パンはチーズ前でもサーヴ
するそうです。

それからシェフはプレゼンテーションもユニークで、
大きなお皿の端っこにこんな感じで盛り付けることも。
ドラード(鯛)に黒トリュフを載せて。

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マグロのカラスミとラルドを載せたルジェ(白身魚)

                   rouge

デザートは、主にスーシェフのジュリアンが作っていますが、
最近は野菜のスライスなどを上手く使って、甘いデザートに
野菜の食感を取り入れたりして斬新なお皿を作っています。

例えば、今回はパイナップルゼリーの上に生ワカメを
載っけてきました
これには、最初ちょっと引きましたが、食べてびっくりです。
ワカメから磯臭さを全く抜いているので、食感だけが残って
下の固めのゼリーと面白い組み合わせに。

写真ではよくわかりませんが、左から2番目がそのワカメ載せ
デザートです。

                   wakame

最後にカフェといただくジュリアン特製の"dacquoise"は
とても美味しく、私は今までの人生でこれほど美味しい
ダッコワーズを知りません。

なので、写真の前についガブっと食らいついてしまった・・・。

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ミシュラン二つ星と言っても雰囲気はとてもカジュアル。
ロウソクを反対から吊るしたような形の照明がユニークでモダンな内装。

もう一人のJulien(ソムリエ)もいつも笑顔でとてもsympa(感じがいい)。
彼は最近日本酒にも興味を持ち、勉強してるそう。
お皿に合わせてグラスワインも色々選んでくれます。

ディナーは2ヵ月前くらい前の予約となりますが、ランチは比較的
予約がしやすので、旅行中など是非食べに行ってみて
欲しいお店の一つです。


今度お邪魔したら、素敵なシェフ達に写真&ブログ登場を
お願いしてみようと思います。

但し、私は周りから 「面食いじゃないよね!」と言われることが多い。
って、ことは、、こちらのシェフ達は・・・・?!

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Bigarrade
106, rue nollet 75017 PARIS
Tel: 01.42.26.01.02
www.bigarrade.fr
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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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