
サヴォアのパリジャン
だんだん筋肉痛がツラクなってきました。特に太ももとお尻が・・・。
ホテルのスキールームで支度をしていると、いつもスキーのメンテナンスをしてくれるムッシュGuyが、挨拶代わりにいきなり太ももを叩いて
「そろそろ、このへんキテル?」と。
思わず、返事の前に 「ギャ~~」と、悲鳴を発してしまった。
こんなやり取りを側で眺めていたフランス人のムッシュ(ホテル宿泊客)が、
「筋肉痛には、コレだよ!」と、こんなものをくれました。
これは、粒状の飲み薬で、筋肉痛や打撲に効くそうです。
親切にも、容器まるごといただいちゃいました。こういう親切な人っているんですね~。
今日は、私達のモニター(スキーガイド&先生)をちょっとご紹介。
ホテル前からスキーを履いて出発です。(左のムッシュがモニターです)
なんだかんだもう4シーズンは一緒に滑っているムッシュXavier。
スキー歴50年、サヴォア地方のクーシュベルでのスキーモニター歴32年の超がつくベテラン。
20歳までパリ14区に暮らし、お父さんもお祖父さんもパリジャンという生粋のパリジャン。
パリの話になると止まらず、私がブログ書いてるんだ~という話になったら、あれこれネタの提案をしてくれました。おもいきり真剣に考えてる様子がちょっと、おかしく、でも有り難いと思いました。
彼と初めて滑った日にリフトの上で
「私は、雪国の出身です」と話すと、
「国境の長いトンネルを抜けると・・・の雪国?」と、尋ねられて、
「川端知ってるの?」と聞き返すと
「もちろん。カワバタも、ミシマも!」と。
私達が彼にとって初めて会った日本人のようでしたが、そんな彼が日本の文化や習慣に興味を持っていることにとても驚きました。
こうやって、外国で日本のことについて質問されると、自分がきちんと説明できない、わかっていないことを知って恥ずかしくなることが何度もあります。
彼と話していると、とても読書家で音楽も好き、映画や陶器にも興味津々。
彼とは手紙のやり取りをするようになりました。とても詩的な表現の手紙が来るので、楽しみなのですが、、、ちょっと(かなり!)字が読みづらいのが難点!?
最近は、ニュージーランドの作家の作品を読んでるとか。
ちなみに、今、私が読んでいるのは東野圭吾の「白銀ジャック」。
スキーっぽい表紙だけで選んでみた。
それから、ムッシュXavierは、とてもグルメで食べ物の話も尽きません。
お米好きだというので、「コシヒカリを送るよ」と言うと「日本の水もね」と。
そう!お米は水で全く味、炊き上がりが変わる。
パスタも軟水で茹でたものと硬水では大違いのように。
そんなことを、とても当たり前のように話す彼にちょっと驚きました。
そんなことをゴンドラの中で話しながら滑っています。
今年は雪が少なく、オフピストと言ってもこんな感じ。
いつもなら雪にすっぽり覆われる山々も所々に氷が露出してます。
ムッシュXavierは、ジャズ好きで毎回いろんなジャズシンガーの話もしてくれます。
そんな彼に教えてもらったのが、パリの我が家近くにあるジャズバー、"Caveau de la hauchette"
近いので今度行ってみようかな~と思います。
ホテルに戻るとラウンジーバーでは、暖かい暖炉の火と焼き立てのワッフルが待っていました。
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Caveau de la hauchette
5, rue de la hauchette 75005 PARIS
http://www.caveaudelahuchette.fr/1514/index.html
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