
パリ発、たまに行くならこんな街~CARCASSONNE①~
夏のヴァカンスで訪れたフランス南西部にある
CARCASSONN(カルカッソンヌ)の街。
カルカッソンヌは、2500年も歴史がある中世の城塞都市。
フランスとスペイン間の交通の要だったので、要塞して重要な役割を
果たしてきたそうで、この地理的位置の重要性は、古代から認められ、
前1世紀には古代ローマの属州の要塞都市が建設されたそう。
という訳で、歴史がたっぷりある
1659年にピレネー条約が締結されるまで、要塞としての機能を
果たしていたものの、それ以降廃墟と化してしまったそうです。
ところが、19世紀に入ってから作家、歴史家プロスペル・メリメ
(小説"カルメン"で有名)が、この街に注目し、復元作業が始まり、
1997年には、世界遺産にも登録され、今では夏は観光客でとても賑わう街で、
フランスでは人気の観光地の一つです
そのメリメの言葉で有名なのが、
「カルカッソンヌを見る前に死ぬな!」
フランスの諺でも
「カルカッソンヌを見ずして死ぬなかれ」と、言うらしい。
という訳で、私達も行ってきました
パリのモンパルナス駅からTGVでトゥールーズまで行き(6時間くらい?)、
そこから車で行きました。
遠い・・・。
(かなり移動に時間がかかりましたが、カルカッソンヌは、
パリからは行きづらい街の1つなんだそう。)
カルカッソンヌの丘の上に旧市街"CITE"(シテ)があります。
一言で言うと、ディズニーランドのような街でした
空から見るとこんな街。
ヨーロッパ最大の城塞都市。
確かに、とても立派な城壁と美しさ!
カルカッソンヌという名前の元になった
DAME CARCAS(ダム・カルカス)の像に迎えられて、城壁内へ。
![repo124c[1]](https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/imgs/4/2/42d517fa.jpg)
旧市街は、一般車両は入れません。
なので、跳ね橋のかかった入口からは、ホテルからのお迎えを待ちました。
この城塞、2重構造になっていて、かなり頑丈な感じです。
そして、ぐるっと旧市街を囲んでる訳です。
城塞を歩くツアーに参加しました。
登ったり、下ったりで楽しいけど、結構な運動量
たくさんの塔がありますが、その数52個とか。
でも、城からの眺めは、美しい
緑が多く、葡萄畑も広がってます。
私達の泊まったホテルは、"HOTEL DE LA CITE"。
エリザベス女王やグレース・ケリーも宿泊したそう。
2泊3日の予定でしたが、あまりにも居心地がよく、楽しかったので
1日延泊しちゃいました。
ホテルの人が、
「ケビン・コスナー主演の映画「ロビン・フッド」の撮影は、
このカルカッソンヌで行われたんですよ。」
と、教えてくれました。
ホテル内はとてもシックな木組みで、大階段や天井の梁が太
くツヤツヤで綺麗でした
(でもアルバムから写真が見つからない・・・)
階段脇には、大きなこんな絵が。
ホテルのレストランやラウンジバーも有名で、夜はお洒落な人達が
食事やお酒を楽しんでました。
街を散策していると、たまたま結婚式にも遭遇。
参列する人達の帽子がとても華やかで、いかにも夏の結婚式という感じでした。
可愛い女の子も参列者
ところで、この「カルカッソンヌ」という名前の由来となった
女領主カルカス(Dame Carcas)。
7世紀頃、サラセン人(イスラム人)の占領下にあった街を侵略しようとした
シャルルマーニュ大帝は、5年間も城塞の周りを包囲し兵糧攻めにしたそうです。
その当時、亡き夫の大公の後を継いで、シテ団を率いていたのが
女領主・カルカス。
シテ内では、兵糧が尽きかけた中で、街中の食料を集めた際に
「小麦」と「豚」を持ってきた市民がいたそう。
それを見てひらめいたカルカス!
豚に沢山小麦を食べさせて太らせた後に、その豚を塔から投げ捨てたそうです。
「私達は、こんなに太った豚を捨てるほど、まだ食糧はある!」
と見せつけるために。
これを見たシャルルマーニュ大帝は、シテを落とすのは困難と思い、
撤退したそうです。
そして、このカルカスは、この勝利を祝う為に街中の鐘を鳴らしたそうです。
撤退中のシャルルマーニュ軍の一人が、
「Cacas sonne 」(カルカ、ソンヌ) カルカスが鐘を鳴らしている、と。
この言い伝えから、街の名前は、"CARCASSONNE"(カルカッソンヌ)
なんだって。
なるほどね~と思うけれど、私がスゴイなと思うのは、豚を太らせて
投げるという気転もすごいけれど、
そもそも夫の大公が亡くなった時点で妻としてはかなり心細く、
気弱になりそうなのに、女領主として市民をまとめ、騎士団の士気を
落とさないよう鼓舞し、リーダーシップを発揮したのか~
と、思うと同じ女性としてスゴイな~と。
ところで、カルカッソン名物といえば、 やっぱり"CASSOULET"(カスレ)。
(ソーセージや鴨肉が入った白インゲンたっぷりの豆料理です。)
街中でも、しっかり説明が。
という訳で、カスレ好きの夫は、迷わず本場でトライ。
でも、、残念なことに美味しくなかった
シテ内のレストランは、いまいちですね~。(ホテル以外)
(新市街のレストランには、美味しいお店がいくつかあるそうです。)
で、パリでカスレを食べるなら、オススメは、サンシュルピス教会そばのビストロ
"Au Bon Saint-Purcain"
美味しい、しかも安い。
ブランダードも美味しいので、パリでカスレが食べたくなったら
迷わずAu Bon Saint-Purcainへ。
脂っこく見えるけれど、鴨の脂は体にイイんだそうです。
「カスレを食べ続けても、大デブにならないのは、
トゥールーズ(こちらもカスレが有名な地方)の人達のスタイルの良さを
見ればわかるだろ?」
と、フランス人のムッシュXが言ってましたけど・・・。
急にカスレ、食べたくなってきました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<Info>
Au Bon Saint-Purcain
10 Bis Rue Servandoni 75006 Paris
01 43 54 93 63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
CARCASSONN(カルカッソンヌ)の街。
カルカッソンヌは、2500年も歴史がある中世の城塞都市。
フランスとスペイン間の交通の要だったので、要塞して重要な役割を
果たしてきたそうで、この地理的位置の重要性は、古代から認められ、
前1世紀には古代ローマの属州の要塞都市が建設されたそう。
という訳で、歴史がたっぷりある

1659年にピレネー条約が締結されるまで、要塞としての機能を
果たしていたものの、それ以降廃墟と化してしまったそうです。
ところが、19世紀に入ってから作家、歴史家プロスペル・メリメ
(小説"カルメン"で有名)が、この街に注目し、復元作業が始まり、
1997年には、世界遺産にも登録され、今では夏は観光客でとても賑わう街で、
フランスでは人気の観光地の一つです

そのメリメの言葉で有名なのが、
「カルカッソンヌを見る前に死ぬな!」
フランスの諺でも
「カルカッソンヌを見ずして死ぬなかれ」と、言うらしい。
という訳で、私達も行ってきました

パリのモンパルナス駅からTGVでトゥールーズまで行き(6時間くらい?)、
そこから車で行きました。
遠い・・・。
(かなり移動に時間がかかりましたが、カルカッソンヌは、
パリからは行きづらい街の1つなんだそう。)
カルカッソンヌの丘の上に旧市街"CITE"(シテ)があります。
一言で言うと、ディズニーランドのような街でした

空から見るとこんな街。
ヨーロッパ最大の城塞都市。
確かに、とても立派な城壁と美しさ!
カルカッソンヌという名前の元になった
DAME CARCAS(ダム・カルカス)の像に迎えられて、城壁内へ。
![repo124c[1]](https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/imgs/4/2/42d517fa.jpg)
旧市街は、一般車両は入れません。
なので、跳ね橋のかかった入口からは、ホテルからのお迎えを待ちました。
この城塞、2重構造になっていて、かなり頑丈な感じです。
そして、ぐるっと旧市街を囲んでる訳です。
城塞を歩くツアーに参加しました。
登ったり、下ったりで楽しいけど、結構な運動量

たくさんの塔がありますが、その数52個とか。
でも、城からの眺めは、美しい

緑が多く、葡萄畑も広がってます。
私達の泊まったホテルは、"HOTEL DE LA CITE"。
エリザベス女王やグレース・ケリーも宿泊したそう。
2泊3日の予定でしたが、あまりにも居心地がよく、楽しかったので
1日延泊しちゃいました。
ホテルの人が、
「ケビン・コスナー主演の映画「ロビン・フッド」の撮影は、
このカルカッソンヌで行われたんですよ。」
と、教えてくれました。
ホテル内はとてもシックな木組みで、大階段や天井の梁が太
くツヤツヤで綺麗でした

(でもアルバムから写真が見つからない・・・)
階段脇には、大きなこんな絵が。
ホテルのレストランやラウンジバーも有名で、夜はお洒落な人達が
食事やお酒を楽しんでました。
街を散策していると、たまたま結婚式にも遭遇。
参列する人達の帽子がとても華やかで、いかにも夏の結婚式という感じでした。
可愛い女の子も参列者

ところで、この「カルカッソンヌ」という名前の由来となった
女領主カルカス(Dame Carcas)。
7世紀頃、サラセン人(イスラム人)の占領下にあった街を侵略しようとした
シャルルマーニュ大帝は、5年間も城塞の周りを包囲し兵糧攻めにしたそうです。
その当時、亡き夫の大公の後を継いで、シテ団を率いていたのが
女領主・カルカス。
シテ内では、兵糧が尽きかけた中で、街中の食料を集めた際に
「小麦」と「豚」を持ってきた市民がいたそう。
それを見てひらめいたカルカス!
豚に沢山小麦を食べさせて太らせた後に、その豚を塔から投げ捨てたそうです。
「私達は、こんなに太った豚を捨てるほど、まだ食糧はある!」
と見せつけるために。
これを見たシャルルマーニュ大帝は、シテを落とすのは困難と思い、
撤退したそうです。
そして、このカルカスは、この勝利を祝う為に街中の鐘を鳴らしたそうです。
撤退中のシャルルマーニュ軍の一人が、
「Cacas sonne 」(カルカ、ソンヌ) カルカスが鐘を鳴らしている、と。
この言い伝えから、街の名前は、"CARCASSONNE"(カルカッソンヌ)
なんだって。
なるほどね~と思うけれど、私がスゴイなと思うのは、豚を太らせて
投げるという気転もすごいけれど、
そもそも夫の大公が亡くなった時点で妻としてはかなり心細く、
気弱になりそうなのに、女領主として市民をまとめ、騎士団の士気を
落とさないよう鼓舞し、リーダーシップを発揮したのか~
と、思うと同じ女性としてスゴイな~と。
ところで、カルカッソン名物といえば、 やっぱり"CASSOULET"(カスレ)。
(ソーセージや鴨肉が入った白インゲンたっぷりの豆料理です。)
街中でも、しっかり説明が。
という訳で、カスレ好きの夫は、迷わず本場でトライ。
でも、、残念なことに美味しくなかった

シテ内のレストランは、いまいちですね~。(ホテル以外)
(新市街のレストランには、美味しいお店がいくつかあるそうです。)
で、パリでカスレを食べるなら、オススメは、サンシュルピス教会そばのビストロ
"Au Bon Saint-Purcain"

美味しい、しかも安い。
ブランダードも美味しいので、パリでカスレが食べたくなったら
迷わずAu Bon Saint-Purcainへ。
脂っこく見えるけれど、鴨の脂は体にイイんだそうです。
「カスレを食べ続けても、大デブにならないのは、
トゥールーズ(こちらもカスレが有名な地方)の人達のスタイルの良さを
見ればわかるだろ?」
と、フランス人のムッシュXが言ってましたけど・・・。
急にカスレ、食べたくなってきました

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<Info>
Au Bon Saint-Purcain
10 Bis Rue Servandoni 75006 Paris
01 43 54 93 63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ARCHIVE
MONTHLY
BRAND SPECIAL
Ranking