
Nature et idéal(自然と理想)
グラン・パレで開催中の
"Nature et ideal : le paysage a Rome, 1600-1650 / Carrache, Poussin, Le Lorrain"
を観てきました。
風景画は17世紀にひとつのジャンルとして成立したそう。
その成立に重要な役割を果たしたのがローマという土地。
それまで風景は絵画の背景に描かれる一要素と考えられていて、作品の主題として
見みなされてなかったから。
この展示では、ローマを描いたカラッチやルーベンス、プッサン、ロランらの風景画と素描を通じて、
西洋絵画史における風景画というジャンルをじっくり鑑賞できます。
聖書やギリシア神話に精通していない私には、宗教画等をちゃんと鑑賞するのはなかなか難しいです。
タイトルや簡単な説明を読んで、「あ~、あの場面か」と思えるのは数少ない![]()
でも今回の展示は風景がメイン。
その風景の中に聖書や神話の一場面がさり気なく描かれているという感じで、
ちょっと癒され感とか見たことない昔のローマの風景が新鮮でした。

気にいった絵は3枚。
2枚は絵葉書にあったので買いました。
Paul Bril(1554~1626)
Vue du Campo Vaccino avec le marche aux bestiaux,1600
家畜市場から当時の生活感が伺えるし、フォロ・ロマーノのような遺跡はローマ好きにはたまらん![]()
Claude Gellee(1600~1682)
Port avec Ulysse remettant Chryseis a son pere
ギリシャ神話でUlysees(オデュッセイア)のお話の一場面らしいのですが・・・。
苦難の旅を強いられたオデュッセイア。長い船旅の途中の一場面?
この展示は比較的すいていて、とても鑑賞しやすかったです。
そして隣「ミニパレ」でお茶。
天気も良かったので、迷わずテラス席を![]()
天井も高く、解放感たっぷり。
外からは、こんな感じです。
喉が乾いていたので、まずは一杯ロゼをいただく。
(色がしっかりめのボルドーのロゼ
)
一緒のJちゃん、思わず一気のみ?!
タルト・タタンのバニラアイス添えを。
バニラアイスは、アイスというより生クリームの配合が多い感じで、ふんわり冷たいという感じ。
カフェでまったり。
流れていく風がとても気持ちいい。
「なんだかここにいると現実忘れそうになるね。」なんてJちゃんは言ってた。
通路を挟んで隣りに息子2人とご両親のフランス人ファミリーが。
次男らしいまだ10歳くらいの男の子が自分に出されたお皿を見つめ、お花が乗ってることに驚く。
そして堂々とお店の人に
「すみませんマダム、このお花は食べられるお花ですか?」と。
私が10歳の時なんて、かなり引っ込みじあんなモジ・モジ子。
他人の大人に話しかけるのも無理だし、そもそも最初は親に質問する・・・。
なので、こんな小さいうちからの自主性にちょっと驚いた![]()
更に驚いたのは、素足にモカシン。
自然。
ふと、石田純一氏は素足にモカシンなのか皮靴なのか急に気になった・・・。
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<Info>
Galeries Nationales du Grand Palais
Nature et ideal : le paysage a Rome, 1600-1650 / Carrache, Poussin, Le Lorrain
3 avenue du General Eisenhower 75008 PARIS
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