
"Restaurant Kei"
フランスではとても有名なホテル・プラザ・アテネのミシュラン三ツ星レストラン、
"Alain Ducasse au Plaza Athenee"
ここで7年間働き、最後はスーシェフまで務めた小林圭さんという方が今年3月に独立してレストランを
開いたことが話題になっていました
最近立て続けに「美味しくて評判」と聞きました。
そんな話を聞いた時、夫の眼が鋭く光りました。キラリーン
(ケーコ、来週予約しろっ)
(がってんだ)
こんな時だけは、恐ろしいほどの以心伝心。
普段は衝突ばかりなのに・・・。
という訳で行ってきました。
内装はシンプル。
いつものようにカメラを取り出す。
すると、夫に
「今日くらいは写真やめたら?隣りのマダムが呆れ顔してるよ」と。
「そうだよね。ビストロならともかく、レストランで写真バシャバシャ撮るのは無粋」
そこへソムリエがワインを注ぎに。
「すいませーん、写真撮っていいですか?」
「構いませんが、フラッシュ無しでお願いします。」と。
憮然とする夫・・・。
最近自分でも益々、女・高田純次化していると思う
心無く、調子よく相手に同調しておきながら、最終的には自分の言いたいことやりたいことを
やってしまう芸風。
そのうち数枚の写真だけで、美味しさと的確な感想を述べられるように頑張りたいところ。
という訳で今日も美味しいお皿を。
アミューズは、「カニのゼリー寄せにスープがかかった一皿」
カニがたっぷりで、箸のようなパルメザンのパイも美味しかったです。
ワインは、ロゼ・シャンパン"Billecart-Salmon"1本で通すことに。
お料理は何が出てくるかわからない時、赤・白迷った時は泡
前菜は野菜のポトフ風
見た目にとても美しい。
色とりどりの野菜とサーモン。
どの野菜にもしっかりブイヨンの味がしみ込んでいて、洗練された煮込みと言う感じはまさにポトフ。
ちょっと残念だったのは、ブイヨンがしみ込み過ぎな感じもして、人参はじめ本来野菜が持ってる味が
あまりしなかったこと。
「大きなモリーユ茸に生ハムと柑橘系のエスプーマ」
モリーユ好きなので、あっという間に食べ終わってしまった・・・。
オマールとグリーンアスパラ
コリッコリで美味しいブルターニュのブルーオマール。
味噌ソースを付けながらいただくと、とても美味しかったです。
このコリコリ感は、好みの問題だと思うけれど私はどちらかというと、もう少し火入れが少なかったらもっと
好きだったかも。
スズキウロコ焼き。
と聞こえたのですが・・・・。ウロコ?
皮(ウロコ)が、パリッパリなお煎餅のように香ばしく、とても美味しかったです。
柑橘系のソースで爽やかに。
ちなみに最近、フランス料理で柑橘系や南国果実の添え物やエスプーマ(泡泡)が
使われることが多いように思う。
お肉は数種類からチョイスする形式。ただし、2名とも同じものを。
という訳で「仔羊」を選びました。
これまた臭みゼロの美味しいお肉でした。
フランスの肉ってどうしてこんなに美味しいのですか・・・。すっかり肉食系女子に変身。
この時ばかりはグラスで赤ワインを。
全くどうでもいいことなのですが、
ソムリエのムッシュはとても気真面目な感じの人で、メニューの説明を一部間違っただけでも、
後から訂正にやって来て丁寧にお話する方。
夫が「彼は、何かに似てる・・・」と最初から言っていたのですが、
それが映画スタートレックの「スポック」だと判明。
思わず、お互いスポックの挨拶を。(おバカさん)
(意外とこの手を出来ない人が多いです)
赤は、マルサネだったと思う。
チーズは私はシェーブルとカマンベールを選択。
デセール前に席をちょっと失礼して席を立つと、地下1Fの階段を下りてすぐに眩しいディスプレイ
Chateau Mouton Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)の空瓶。
エチケットを毎年違ったアーティストがデザインするので、見て楽しい。
思わず自分の誕生年を探したけど、ない・・・。不作年らしいからね。
ってことは、ココにあるのは当たり年ばかりなの?シェフが全部飲んだのかな?
デザートは、2種類からのチョイス。
なので、別々のものをオーダー。
私はヴァシュラン。
メレンゲで作ったカゴのよう。下にはフレッシュな苺とアイスクリーム&生クリームが
夫はショコラ。
カフェと一緒のプチフールも。
塩サブレがとても美味しかったです。
トリュフチョコに伸ばした手がなかなか止まらない。
最後にシェフとマダムがご挨拶に来てくださいました。とても温和な感じで「お口に合いましたか?」と。
夫は、開口一番
「ジャガイモが美味しかったです。」と。
オイオイ、ジャガイモって添え物でしょ。しかも1個ローストしただけ
お皿を褒めろ、料理を褒めろ、と心の中で叫んだものの、
もう立ち上がっているので、いつものようにテーブル下で脚を蹴飛ばせない
「フォローしなくては!」と焦ったら逆に言葉につまって、私もしどろもどろに。
でも、ノア・ムーティエの特別なジャガイモだそう・・・・
食べ物の好みは、本当にとても主観的なものだと思う。
特にフランス料理は、火加減、塩加減でもだいぶ印象が変わり、好みが分かれるところ。
今回お邪魔したRestaurant Keiは、オープンしたばかりなのに、ほぼ満席の人気。
今後の展開が楽しみなお店だと思います。
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<Info>
Restaurant Kei
5 rue Coq Heron 75001 Paris
01 42 33 14 74
http://www.restaurant-kei.fr/
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