
パリ・オペラ座「ボリショイ公演」
モスクワのボリショイ・バレエ団のパリ・オペラ座公演を観にガルニエ宮へ行ってきました。
2008年にLe Corsaire 「海賊」を踊るSvetlana Zakharova(スヴェトラーナ・ザハロワ )を観た時が
衝撃的でした。
なのでまた、ボリショイバレエ団がパリに来たら必ず観たいと思い、昨年プログラムが発表されて
真っ先に申し込んだチケット
演目は"Flammes de Paris(パリの炎)"
作曲 Boris Asafiev
振付 Alexei Ratmansky
全2幕
キャストは、こちら。
こちらのバレエを観るのは初めてで、あらすじを知りませんでした。
という訳で、あらすじとプログラムから抜粋したフォトを。
<第1幕>
時は、ルイ16世治世下のフランス革命が勃発する直前のマルセイユ近郊の森。
革命を志し、進軍するマルセイユ義勇軍の行進を近くに住む仲良し兄妹ジェロームとジャンナが
羨望の眼差しで見つめます。
ジャンナは、マルセイユ義勇軍の中心的人物フィリップに、いきなりキスされます。
ブチュッとな、と強烈な感じで
すっかりジャンナはフィリップに一目惚れ。(だってフィリップ、格好イイですから)
その後、貴族の一行が狩りにやってきます。
美しいジャンナは侯爵にしつこく言い寄られますが、兄ジェロームに救われます。
侯爵の恨みを買ったジェロームは囚われて牢獄へ。
しかし、一部始終を見ていた侯爵の娘アデリーナが牢獄へ忍び込んで彼を解放。
ジェロームは彼女にとても感謝して牢獄から逃れます。
貴族を敵に回し、この領地に居ることができなくなった兄妹は義勇軍を追いかけフィリップに入隊を願い出、
仲間として迎え入れられます。
その頃ヴェルサイユ宮殿では、ルイ16世とマリー・アントワネットを中心にいつものように大宴会。
宮廷バレエ(Rinaldo et Armide)を王達と貴族は鑑賞してご満悦。
(この劇中劇も、とても華やかでした)
そして、ルイ16世自身もバレエを踊ります。でもダンスは下手でアントワネットはちょっと辟易な様子。
そんな時に遠くから「ラ・マルセイエーズ」の歌声が聞こえてきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ココで1幕が終わって20分の休憩でした。
まずは、前回「カリギュラ公演」の際に出れなかったテラスへ
まだ明るいですが、ここから見渡すオペラ通り(Ave. de l'Opera)は暗くなるととても綺麗です
(正面突き当りはルーブル美術館)
オペラ・ガルニエ宮のバレエ公演も普段はとてもラフな格好な人が多く、リラックスムード満点。
ただ、今回はボリショイバレエ団に敬意を払ってか、男性はジャケット姿、女性はワンピース姿が
多かったかも。
私はジャージ素材のワンピースでこれまた楽ちんな格好で、ついシャンパンも一気飲み。
もっとお上品に振舞わないとね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<第2幕>
バスティーユ牢獄へ向かい士気が高まる義勇軍。
そこにはフィリップ、義勇兵に仲間入りしたジェロームとジャンナ兄妹の姿も。
混乱の中、侯爵の娘アデリーナを発見したジェロームは再会を喜び、行き場のない彼女を
仲間に招き入れます。
(ジェロームとアデリーナの間にも特別な感情が生まれたような・・・)
そしてついに、バスティーユ牢獄襲撃し激しい戦いとなります
最後には革命は成功し、祝いの宴の始まりです。
(すっかりジェンナは、凛々しくなって民衆を率いる女神のようでした)
フィリップとジャンナは新共和国の第1号カップルとして結婚を認められ、
お祭りモードは更に盛り上がります
そして広場にはギロチン台が。
ルイ16世とマリーアントワネットは処刑されます
ギロチン台へ向かう貴族たちの中に父親の姿を発見したアデリーナは、
ジェローム達の引き止めを振りきって父親に駆け寄ります。
以前アデリーナのお世話をしていた老侍女が、「こいつも貴族だ」とアデリーナを指差し
集まった民衆は「アデリーナにも死を!」と声をあげ、彼女もギロチン台へ
彼女を救うことができなかったジェロームは、悲しみに打ちひしがれます。
ジェロームが茫然自失な中、民衆たちは一歩一歩力強く行進し始めます。
新しい社会と生活へ自分の足で踏み出すように・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
素人感想ですが・・・
お話も場所もパリ公演にはぴったりで、国歌「ラ・マルセイエーズ」が歌われた時は鳥肌が立ちました。
何より義勇軍のフィリップと村娘ジェンナを踊ったプリンシバルの二人が素晴らしい
フィリップを踊ったIvan Vasiliev(イワン・ワシリエフ)は今まで観たダンサーの中でも一際高く、
美しく飛ぶ。高さだけでなく全然ブレない着地。
ジェンナのNatalia Osipova(ナタリア・オシポア)は、とにかく軽い。そして驚異的な柔軟性。
バレリーナだから柔軟で当たり前なんでしょうが、これまた今まで見たことない究極なしなやかさ。
そして着地が羽が落ちるように、ふんわりと静かで音がしない・・・。
こんなお二人です

2幕で結婚後のこの二人のグラン・パ・ド・ドゥがすごい。
跳びます
跳びます
な感じで。
![images[6]](https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/imgs/1/2/12f10fc8.jpg)
足を左右に広げたら軽く180度あり、
迫力はるあるし、綺麗だし、ただただ圧倒されました。
そして皆さん、スタイル(体型や髪の色など)も統一されてる感じで並んだ時にとても綺麗で
体型の違いは個性を出せて良いとも思うのですが、群舞の見え方が全然違うなぁと思いました。
見せ場が多い振付で華やかさが尋常でなく、最初から最後まで興奮して観ました
大きな拍手は鳴りやまず、ブラボーの声も普段より一段と多かったと思います。
すぐ洗脳される私は、
「バレエ観るならボリショイだ~ね」と、すっかり気持ちはロシアへ
「やっぱりロシア一度は旅行しようよ。赤の広場も見たいし、女帝エカテリーナについても知りたいし。」
と、夫に言ってみたが、
「おれ、やだ。一人でどーぞ。でもボリショイ、すっげ~なぁ!」と。
ボリショイ劇場もこんなに素敵
2008年にLe Corsaire 「海賊」を踊るSvetlana Zakharova(スヴェトラーナ・ザハロワ )を観た時が
衝撃的でした。
なのでまた、ボリショイバレエ団がパリに来たら必ず観たいと思い、昨年プログラムが発表されて
真っ先に申し込んだチケット
演目は"Flammes de Paris(パリの炎)"
作曲 Boris Asafiev
振付 Alexei Ratmansky
全2幕
キャストは、こちら。
こちらのバレエを観るのは初めてで、あらすじを知りませんでした。
という訳で、あらすじとプログラムから抜粋したフォトを。
<第1幕>
時は、ルイ16世治世下のフランス革命が勃発する直前のマルセイユ近郊の森。
革命を志し、進軍するマルセイユ義勇軍の行進を近くに住む仲良し兄妹ジェロームとジャンナが
羨望の眼差しで見つめます。
ジャンナは、マルセイユ義勇軍の中心的人物フィリップに、いきなりキスされます。
ブチュッとな、と強烈な感じで
すっかりジャンナはフィリップに一目惚れ。(だってフィリップ、格好イイですから)
その後、貴族の一行が狩りにやってきます。
美しいジャンナは侯爵にしつこく言い寄られますが、兄ジェロームに救われます。
侯爵の恨みを買ったジェロームは囚われて牢獄へ。
しかし、一部始終を見ていた侯爵の娘アデリーナが牢獄へ忍び込んで彼を解放。
ジェロームは彼女にとても感謝して牢獄から逃れます。
貴族を敵に回し、この領地に居ることができなくなった兄妹は義勇軍を追いかけフィリップに入隊を願い出、
仲間として迎え入れられます。
その頃ヴェルサイユ宮殿では、ルイ16世とマリー・アントワネットを中心にいつものように大宴会。
宮廷バレエ(Rinaldo et Armide)を王達と貴族は鑑賞してご満悦。
(この劇中劇も、とても華やかでした)
そして、ルイ16世自身もバレエを踊ります。でもダンスは下手でアントワネットはちょっと辟易な様子。
そんな時に遠くから「ラ・マルセイエーズ」の歌声が聞こえてきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ココで1幕が終わって20分の休憩でした。
まずは、前回「カリギュラ公演」の際に出れなかったテラスへ
まだ明るいですが、ここから見渡すオペラ通り(Ave. de l'Opera)は暗くなるととても綺麗です
(正面突き当りはルーブル美術館)
オペラ・ガルニエ宮のバレエ公演も普段はとてもラフな格好な人が多く、リラックスムード満点。
ただ、今回はボリショイバレエ団に敬意を払ってか、男性はジャケット姿、女性はワンピース姿が
多かったかも。
私はジャージ素材のワンピースでこれまた楽ちんな格好で、ついシャンパンも一気飲み。
もっとお上品に振舞わないとね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<第2幕>
バスティーユ牢獄へ向かい士気が高まる義勇軍。
そこにはフィリップ、義勇兵に仲間入りしたジェロームとジャンナ兄妹の姿も。
混乱の中、侯爵の娘アデリーナを発見したジェロームは再会を喜び、行き場のない彼女を
仲間に招き入れます。
(ジェロームとアデリーナの間にも特別な感情が生まれたような・・・)
そしてついに、バスティーユ牢獄襲撃し激しい戦いとなります
最後には革命は成功し、祝いの宴の始まりです。
(すっかりジェンナは、凛々しくなって民衆を率いる女神のようでした)
フィリップとジャンナは新共和国の第1号カップルとして結婚を認められ、
お祭りモードは更に盛り上がります
そして広場にはギロチン台が。
ルイ16世とマリーアントワネットは処刑されます
ギロチン台へ向かう貴族たちの中に父親の姿を発見したアデリーナは、
ジェローム達の引き止めを振りきって父親に駆け寄ります。
以前アデリーナのお世話をしていた老侍女が、「こいつも貴族だ」とアデリーナを指差し
集まった民衆は「アデリーナにも死を!」と声をあげ、彼女もギロチン台へ
彼女を救うことができなかったジェロームは、悲しみに打ちひしがれます。
ジェロームが茫然自失な中、民衆たちは一歩一歩力強く行進し始めます。
新しい社会と生活へ自分の足で踏み出すように・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
素人感想ですが・・・
お話も場所もパリ公演にはぴったりで、国歌「ラ・マルセイエーズ」が歌われた時は鳥肌が立ちました。
何より義勇軍のフィリップと村娘ジェンナを踊ったプリンシバルの二人が素晴らしい
フィリップを踊ったIvan Vasiliev(イワン・ワシリエフ)は今まで観たダンサーの中でも一際高く、
美しく飛ぶ。高さだけでなく全然ブレない着地。
ジェンナのNatalia Osipova(ナタリア・オシポア)は、とにかく軽い。そして驚異的な柔軟性。
バレリーナだから柔軟で当たり前なんでしょうが、これまた今まで見たことない究極なしなやかさ。
そして着地が羽が落ちるように、ふんわりと静かで音がしない・・・。
こんなお二人です

2幕で結婚後のこの二人のグラン・パ・ド・ドゥがすごい。
跳びます
![images[6]](https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/imgs/1/2/12f10fc8.jpg)
足を左右に広げたら軽く180度あり、
迫力はるあるし、綺麗だし、ただただ圧倒されました。
そして皆さん、スタイル(体型や髪の色など)も統一されてる感じで並んだ時にとても綺麗で
体型の違いは個性を出せて良いとも思うのですが、群舞の見え方が全然違うなぁと思いました。
見せ場が多い振付で華やかさが尋常でなく、最初から最後まで興奮して観ました
大きな拍手は鳴りやまず、ブラボーの声も普段より一段と多かったと思います。
すぐ洗脳される私は、
「バレエ観るならボリショイだ~ね」と、すっかり気持ちはロシアへ
「やっぱりロシア一度は旅行しようよ。赤の広場も見たいし、女帝エカテリーナについても知りたいし。」
と、夫に言ってみたが、
「おれ、やだ。一人でどーぞ。でもボリショイ、すっげ~なぁ!」と。
ボリショイ劇場もこんなに素敵

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