Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ドン・キホーテ!

パリで公演中のボリショイバレエ団を観に再びガルニエ宮に行ってきました。

演目は"DON QUICHOTTE"(ドン・キホーテ)
大好きな演目なので、更に気合いを入れてオペラグラス持参
ホントは、「野鳥の会」の皆さんが持ってるような超望遠双眼鏡で
みたいけど、それはちょっと・・・。

ballet 083


ところで、バレエやオペラ鑑賞の際に幕間にサンドイッチやマカロンを
摘まむことが多いのですが、今日はお腹が鳴りそうだ・・・な日は
少し早めに劇場近くで食事します

ガルニエ宮に来た場合は、すぐ横のカフェ"L'ENTRACTE"
店名は「幕間」という意味なので、オペラ座にぴったり。

ballet 041


サンドイッチやキッシュ、ステーキ&フリットなどカフェ飯が食べれます。
2階席のガルニエ宮が見える席から建物を眺めながらテンションを上げる。

日中は、オペラ座ダンサーが時々お茶してたりします。
一際細いシルエットで目立つ美しき人達。


もうちょっとオシャレな気分な時はお隣り"Le Cafe de la Paix"

ballet 045



カフェとレストランが併設。
入る時にお茶なのか、食事なのか聞かれます。
食事は生牡蠣などの魚介盛り合わせが美味しいですが、
これからの時期はちょっと心配・・・。

こちらはミルフィーユでも有名。
あと、ショコラ・ショー(ホット・チョコ)は贅沢。
熱々の液状チョコレートとホットミルクが同時に出され、
自分の好みで混ぜます。
かなり濃厚ですが寒い日には心も温まるなんて。


さて、今回のバレエ「ドン・キホーテ」は有名なお話なのであらすじは割愛。

キャスティングは、こちら。

キャスト 002


キャスト 006


そうです
先日見た"FRAMMES DE PARIS"の時に、跳びます、跳びます
度肝を抜いてくれた若手ペア、
Natalia Osipova&Ivan Vasilievが、キトリとバジルです。

004


これまで、私は好きなダンサーを「個」で追いかけていたという気がします。
その人、個人が好きでファンだったという感じ。

それが、この二人を観てから「パートナーシップ」というものが、
バレエにどんだけ重要なのかやっと少しだけ感じ始めました。

このへん、私自身がバレエを踊ったことがないので、どういうものなのかも
検討もつきませんが、この二人を観てると、ものすごく息ぴったりで
お互い信頼関係が強いことがわかります。

ivan


最初に幕が開き、ナタリアが軽く跳んでフワっと着地した途端、
私の席の周りにいたパリマダム達が一斉に
「ん~~~」
と、うっとりの溜息。

donq


そしてイヴァンが一際高くジャンプした時は、今度は観客のムッシュ達が
一斉に「ふっ!」と感嘆の溜息

あまりに二人がスゴイので、観客達もエスカレートして「ヴォアラっ!」
(見て!ホラ!ちょっと!)と大興奮。

静かに観たい人が「シーーーっ!」と注意。
でも、この「シーーーッ!」が一番うるさい。


今回幕間は2回。

2回あると結構ゆっくりできるので、皆さん飲み物片手に感想で
盛り上がってる様子。

ballet 057


私も入口の大階段を見下ろしながら1周歩く。

初日ということもあり、ロシアのTV局がインタビューに入っていたり、
よくよく観客席を見渡すと有名なフランス人映画俳優達がチラホラ。

ミーハー魂に火がつきそうになるものの、我慢。
みんなボリショイバレエに夢中なのだから・・・。

ballet 058


そして何度でも撮りたくなる劇場内のシャガールの天井画。
でも、このシャンデリアが落ちてきたら即死だな・・・と思う。

ballet 063


またまた、あっとう間に終わってしまった・・・。
それにしても、ソロで踊る人はみんなプリンシバルか?と思うぐらい、
とても美しくて観客を圧倒する。

例えばこのクピド(キューピット)役のNina Kaptsova。

008


本当に人間じゃない感じ。
キューピットというより、妖精みたいに軽やかで可愛い。
この人は一段と頭が小さかった。

それでも、この二人が出ると空気が変わる。
二人ともとても楽しそうに踊るのでオペラグラスから目が離せませんでした。

ボリショイバレエ団とパリオペラ座バレエ団、全然違ったカラーなんだな
と思いました。
そういえば来シーズンは、東京バレエ団が来る予定です

ballet 067


そして帰り道、私もドン・キホーテのように、お腹の出たサンチョ・パンサを
引き連れてボリショイバレエ団を目指しロシアに行きたくなりました。

もちろんサンチョ・パンサ役は夫に。

「やっぱり、ロシア行こうよ。美味しいピロシキ屋探してみるから。」
(この人、揚げもの命なので)と。

003


「ボリショイバレエをパリで観るってことが最高の贅沢なんだよ。
わかってねえなぁ~。」と。

うちのサンチョ・パンサは相変わらず口が悪い。

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

ARCHIVE

MONTHLY

当たっちゃってごめんなさい占い
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.