MEERT PARIS ~老舗ワッフル~
ちょうど2年前の今頃、雑誌を読んでいたらベルギーワッフル
のことが記事に
ベルギーワッフルと言っても都市によって違いがあると知りました。
そして「食べたい」=「ベルギー行きたい」と思い、夫に提案しようと
思っているとほとんど同時に
「夏は、ベルギー行くぞ!」と。
すごい!
どうして私の気持ちがわかったのだろう??
伊達に夫してないわねぇぇと感心していると、彼が読んでいた雑誌には
「マグリット美術館開館」と。
「俺、マグリット好きだから絶対観たい!」と。
(確かにシュールなマグリットの絵は面白かった。)
興味のベクトルの先は全く違う方向を差してるが、
ベルギーという点では見事に一致。
という訳でベルギーへ行ったのであります
で、本場ベルギーには街角にワッフル屋さんがいっぱい。
焼き立て出来立ては、特に美味しい!
(フライドポテトのお店も沢山。お好みのソースをかけて食べます。)
そして、パリでちょっと話題なのが本場ベルギーに隣接する
フランス北部のリールの街にある老舗パティスリー"MEERT "。
昨年12月にパリ上陸。
という訳でワッフル好きは行ってきました
リールを含むフランス北部は、その昔、ベルギー西部、
オランダ南部と合わせてフランドル伯が支配していたので、
この一帯は「フランドル地方」と呼ばれる地域。
「フランドル」と聞くと、私の中ではフランス色とベルギー色が交わった、
これまた独特な雰囲気をイメージしてしまう。
なので、"MEERT"ってどんなお店だろう?と想像が膨らみました。
"MEERT"(メール)は創業1761年の老舗。
コンフィズリー(糖菓)&ショコラティエとしてオープン。
1849年にベルギーのレオポルド1世の御用商人だったメールが
引き継ぎ、今も伝えられているバニラ風味のクリームを詰めた
こちらのワッフルを考案。
ちなみに、ワッフルはフランス語で"gaufre"(ゴーフル)
「ゴーフル」と言ったら、風月堂のぺったんこな洋風煎餅?
でも、確かにこちらのワッフルはぺったんこで生地に厚みがない
店構えは、シックでなんとなく流れる高級感&伝統老舗な雰囲気。
ワッフルの他に美味しそうなスイーツが色々。
ブリオッシュも美味しそう。
パウンドケーキは、しっとり&ずっしりしてて食べ応えもありそう。
とりあえず、ワッフル目当てに来たので6枚セットを買いました。
こちらは1枚ずつでも買えます。
実食
生地には網目模様に真ん中に"MEERT"の名称が
刻まれてます。
生地を鉄板に流し込み、1枚焼いたものを2枚の生地に分けて
中にクリームが挟んで作るのがメールのワッフル。
中のクリームは、
バニラ(マダガスカル産だそう)の香りが豊か。
バニラが香るバタークリームに、た~っぷりの砂糖を混ぜ込んであります。
保存できる期間は8日間。
クリームが固まらないよう室温で保存がポイントとか。
それにしてもこのクリームが甘いのなんの
お砂糖そのまんま?みたいな甘さで、食べるとジャリジャリしました。
最初は軽くオーブンで温め、次はそのままで食べましたが、
温めない方が甘さを感じ過ぎないので食べやすかったです。
日本未上陸ということなので、甘いものが大好きな方の
お土産にはいいかもしれないですね~。
と、散々ワッフルのことを書いておきながら、私が気に入ったのは~、
こちらのクッキー
チョコレートチップにオレンジピール、アーモンドスライスがぎっしり。
ワッフルよりこっちの方が美味しいような・・・。
個人的には、やっぱりワッフルはベルギー
ベルギーの"Brugge"(ブルージュ)という街は、とても素敵な中世の街で、
歴史あり、美術館あり、自然あり、美味しいものありです。
季節によってだいぶ印象が変わる街ですが、夏の賑やかさも、
冬の霧の漂う静けさもどっちも素敵です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<Info>
MEERT PARIS
16, rue elzevir 75003 PARIS
01 49 96 56 90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ARCHIVE
MONTHLY