
La Sphereに感激!
帰国日前夜、夫と出かけたのは"La Feurechette Du Printemps"
先日伺った際に美味しさに感激して再度の訪問。
ところがプチ事件勃発。
お店に入り予約を告げると、お店の奥の席(10人グループで盛り上がる大テーブル)へ
連れて行かれそうになった。
思わず夫が
「
あの席を予約したはずだけど。」と手前の窓際角席を指差す。
フロアの女性(マドモアゼルAとしましょう)は、すました顔のまま
「あちらは予約が入ってます。その周りも全部。」と。
プチっ!と夫の切れる音が聞こえた。
そしてカチっと爆弾のスイッチが入る音も
「ちょっと待てい!予約を入れた際に同じ席でいいか?と尋ねたのはアナタでしょ。
とにかく予約ノート確認して下さい。」と。
面倒臭いこと言うね~な顔をしながらもノートを確認したマドモアゼルAの顔が凍った
(顔にヤバイ!という文字が浮かんだ)
でも、そう簡単に謝らないのがフランス人。
しばらく待たされた後、「あの席はダメですが、こちらへどうぞ。」と言われ予約したはずの隣りの席へ。
この時点で、夫の時限爆弾は爆発寸前。
「帰る。こんな対応される覚えはない。帰る
」と。
私は内心焦った。
やばいよぉ 家には冷凍になったパンだけだ。食べるものがないよ
なんとか夫をなだめないと今晩はご飯無しだ
「ま、ま、一応座れたし。きっと隣りの席は急に常連さんかお店のオーナーが来ることになったんでしょ。
私達はまだ2回目だし、大きな顔をするのも如何なものかなぁ。」と。
席について夫も少しは落ち着いたようで、ブツブツ言いながらもメニューを開く。(時限爆弾ストップか?)
すぐにアミューズが
パルメザンチーズのクリームが入ったシューとサブレです。
良かったよぉ。これでパンだけの夕ご飯は免れた。
と思っていたら我々に遅れること15分で隣りに来たフランス人の老夫婦。
迷わず席に座ると、マドモアゼルAに向かって二人揃って
「お手洗いはどこですか?」と尋ねた。
ブチブチブチっと夫の何かが切れる音が
「オイ、隣りは常連でもオーナーでもないじゃないか。トイレの場所を知らない常連がいるか?」と。
時限爆弾再起動。
もうこなると夫の機嫌は直りそうもない。キレるのは時間の問題だ。
フランスという国は主張しないことにはどんどん適当に扱われてしまう。
それはレストランのテーブル1つでもそうだし、社会全般において言えることかもしれない。
主張した結果がどうなるかは別にしても、アレ?と思ったり理不尽だと思ったら、相手に伝えなくては
全く伝わらないし、まして言葉無しで察してもらうことなんてまず期待できない。
そんな中、フロア担当にもう一人可愛いパリジェンヌBが現れた
「彼女めちゃくちゃ可愛い。あんな可愛い子がオーダー取りに来るのに、帰りますって言うのも
どうかな~。心象悪いな~。食事が美味しいことはわかっているんだし食べて行こうよ~」
と私は一気にたたみ掛けた。
うーーーん、と唸って迷っていたが彼女の笑顔にやっぱり抵抗できなかった夫。
なんだかなぁ美人に弱過ぎだろ、と思ったものの、
私としては美味しい夕ご飯を食べて帰ることの方が重要と判断。
そんな一悶着があって、ようやく楽しみにしていた食事が始まりました。
まずは、玉ねぎの温かい一口スープを。優しいお味。
ワインは"L'INSOLITE Domaine des Roches Neuves 2007"
この白ワインはロワール特産品種シュナン・ブラン種のワイン。
美味しいフォアグラでした。オレンジと梨のチャツネを付けながら、ふんわり軽いブリオッシュパンに
ついていただくと、口の中でとろける
メインには、私は"Le poulet(Supreme, Grantine a la croutede moelle, Asperges)
(夫は前回と同じくリ・ド・ヴォーを。)
このパリパリに見えると皮部分、実は皮ではなくカリカリにしたパン粉です。
皮嫌いの私には、大感激の一皿でした
しかも下の敷かれた白アスパラが甘くて美味しい。
こちらはパティシエがいるので、最初のオーダーの際にデセールもオーダーするように言われます。
生クリームなど作り置きではなく、オーダーが入ってから作ってると思われる鮮度
デセールに夫は"Le Macaron(Sorbet fraise,Espuma fraise)
苺が旬を迎えていたパリでは、苺のデザートを多く見かける時期。
苺の味が濃厚。マカロン生地のしっとり感が絶妙な美味しいデザートでした。
そして私は、ずっと楽しみにしていたこのレストランで評判の
"La sphere(Chocolat glace banane maison,Espuma passion)です。
球体のチョコレート。
丸くてピカピカで、これが出てくるとお客さん達の目が一斉に注がれる感じ?
その後に熱々のチョコレートが上からかけれ、あっという間にこんなふうに。
最後はもっと平たくなるのですが、生温かいチョコレートとバナナとパッションフルーツのバランスが良く
見かけより甘過ぎない飽きない美味しさでした。
そして、ほとんど同じタイミングで隣りの老夫婦にもデザートが。
すると、デザートにロウソクが立っていて、ご主人が
「Bon Anniversaire
」(お誕生日おめでとう)と。
マダムは感激して何度もご主人にお礼を繰り返しました。
なるほどね~。
きっと少し前に彼が予約する際に妻の誕生日ということを告げ、この席を指定したんだな~と合点がいく。
マドモアゼルAは予約ノートを確認もせずに、誕生日というスペシャルオケージョンをこのレストランで
祝うことを嬉しく思い
「どーぞ、お好きな席を」と言ったのは想像できる
ただ、いまいち許しがたいのは、間違ったりドジったことを認めなかったマドモアゼルAの態度だ。
すみません、と一言言って今晩はこの席で誕生日を祝いたいカップルがいると言えばいいのに。
そのマドモアゼルAが満面の笑みで、カフェを持ってきた。
ムッシュ××、どーぞ。
マダム××、どーぞ。
と、しっかり私達の名前を強調している・・・。
やっぱうちのムッシュ怖いからね~、敵に回すと危険だと思ったのか?!
なんだかんだ言ってもやっぱり美味しい食事は人を幸せにする。
感激的なデザートとマドモアゼルBの可愛さに救われたディネでした
先日伺った際に美味しさに感激して再度の訪問。
ところがプチ事件勃発。
お店に入り予約を告げると、お店の奥の席(10人グループで盛り上がる大テーブル)へ
連れて行かれそうになった。
思わず夫が
「
フロアの女性(マドモアゼルAとしましょう)は、すました顔のまま
「あちらは予約が入ってます。その周りも全部。」と。
プチっ!と夫の切れる音が聞こえた。
そしてカチっと爆弾のスイッチが入る音も
「ちょっと待てい!予約を入れた際に同じ席でいいか?と尋ねたのはアナタでしょ。
とにかく予約ノート確認して下さい。」と。
面倒臭いこと言うね~な顔をしながらもノートを確認したマドモアゼルAの顔が凍った
(顔にヤバイ!という文字が浮かんだ)
でも、そう簡単に謝らないのがフランス人。
しばらく待たされた後、「あの席はダメですが、こちらへどうぞ。」と言われ予約したはずの隣りの席へ。
この時点で、夫の時限爆弾は爆発寸前。
「帰る。こんな対応される覚えはない。帰る
私は内心焦った。
やばいよぉ 家には冷凍になったパンだけだ。食べるものがないよ
なんとか夫をなだめないと今晩はご飯無しだ
「ま、ま、一応座れたし。きっと隣りの席は急に常連さんかお店のオーナーが来ることになったんでしょ。
私達はまだ2回目だし、大きな顔をするのも如何なものかなぁ。」と。
席について夫も少しは落ち着いたようで、ブツブツ言いながらもメニューを開く。(時限爆弾ストップか?)
すぐにアミューズが
パルメザンチーズのクリームが入ったシューとサブレです。
良かったよぉ。これでパンだけの夕ご飯は免れた。
と思っていたら我々に遅れること15分で隣りに来たフランス人の老夫婦。
迷わず席に座ると、マドモアゼルAに向かって二人揃って
「お手洗いはどこですか?」と尋ねた。
ブチブチブチっと夫の何かが切れる音が
「オイ、隣りは常連でもオーナーでもないじゃないか。トイレの場所を知らない常連がいるか?」と。
時限爆弾再起動。
もうこなると夫の機嫌は直りそうもない。キレるのは時間の問題だ。
フランスという国は主張しないことにはどんどん適当に扱われてしまう。
それはレストランのテーブル1つでもそうだし、社会全般において言えることかもしれない。
主張した結果がどうなるかは別にしても、アレ?と思ったり理不尽だと思ったら、相手に伝えなくては
全く伝わらないし、まして言葉無しで察してもらうことなんてまず期待できない。
そんな中、フロア担当にもう一人可愛いパリジェンヌBが現れた
「彼女めちゃくちゃ可愛い。あんな可愛い子がオーダー取りに来るのに、帰りますって言うのも
どうかな~。心象悪いな~。食事が美味しいことはわかっているんだし食べて行こうよ~」
と私は一気にたたみ掛けた。
うーーーん、と唸って迷っていたが彼女の笑顔にやっぱり抵抗できなかった夫。
なんだかなぁ美人に弱過ぎだろ、と思ったものの、
私としては美味しい夕ご飯を食べて帰ることの方が重要と判断。
そんな一悶着があって、ようやく楽しみにしていた食事が始まりました。
まずは、玉ねぎの温かい一口スープを。優しいお味。
ワインは"L'INSOLITE Domaine des Roches Neuves 2007"
この白ワインはロワール特産品種シュナン・ブラン種のワイン。
香りは、甘いフルーツや蜂蜜、白い花(?)を感じました。
味は、丸くふくよかでな感じで口に入れると蜂蜜みたい。
後口の余韻が長く少し苦味を感じながら最後はスキっと締まる収斂性があって美味しいワインでした![]()
前菜に私は"Le fois gras(Presse, mi-cuit, chutney orange et poire")を。
(夫は、前回私が食べたアスパラを。)
美味しいフォアグラでした。オレンジと梨のチャツネを付けながら、ふんわり軽いブリオッシュパンに
ついていただくと、口の中でとろける
メインには、私は"Le poulet(Supreme, Grantine a la croutede moelle, Asperges)
(夫は前回と同じくリ・ド・ヴォーを。)
このパリパリに見えると皮部分、実は皮ではなくカリカリにしたパン粉です。
皮嫌いの私には、大感激の一皿でした
しかも下の敷かれた白アスパラが甘くて美味しい。
こちらはパティシエがいるので、最初のオーダーの際にデセールもオーダーするように言われます。
生クリームなど作り置きではなく、オーダーが入ってから作ってると思われる鮮度
デセールに夫は"Le Macaron(Sorbet fraise,Espuma fraise)
苺が旬を迎えていたパリでは、苺のデザートを多く見かける時期。
苺の味が濃厚。マカロン生地のしっとり感が絶妙な美味しいデザートでした。
そして私は、ずっと楽しみにしていたこのレストランで評判の
"La sphere(Chocolat glace banane maison,Espuma passion)です。
球体のチョコレート。
丸くてピカピカで、これが出てくるとお客さん達の目が一斉に注がれる感じ?
その後に熱々のチョコレートが上からかけれ、あっという間にこんなふうに。
最後はもっと平たくなるのですが、生温かいチョコレートとバナナとパッションフルーツのバランスが良く
見かけより甘過ぎない飽きない美味しさでした。
そして、ほとんど同じタイミングで隣りの老夫婦にもデザートが。
すると、デザートにロウソクが立っていて、ご主人が
「Bon Anniversaire
マダムは感激して何度もご主人にお礼を繰り返しました。
なるほどね~。
きっと少し前に彼が予約する際に妻の誕生日ということを告げ、この席を指定したんだな~と合点がいく。
マドモアゼルAは予約ノートを確認もせずに、誕生日というスペシャルオケージョンをこのレストランで
祝うことを嬉しく思い
「どーぞ、お好きな席を」と言ったのは想像できる
ただ、いまいち許しがたいのは、間違ったりドジったことを認めなかったマドモアゼルAの態度だ。
すみません、と一言言って今晩はこの席で誕生日を祝いたいカップルがいると言えばいいのに。
そのマドモアゼルAが満面の笑みで、カフェを持ってきた。
ムッシュ××、どーぞ。
マダム××、どーぞ。
と、しっかり私達の名前を強調している・・・。
やっぱうちのムッシュ怖いからね~、敵に回すと危険だと思ったのか?!
なんだかんだ言ってもやっぱり美味しい食事は人を幸せにする。
感激的なデザートとマドモアゼルBの可愛さに救われたディネでした
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