
LE CREUSETで"Poulet de Bress"
パリのアパルトマンは、家具付き賃貸。
家電は勿論、食器やリネンも一応ついてます。
そうは言っても、ちょっとぐらい食器やリネンは自分趣味のものも欲しい。
そして出来れば日本に持って帰っても長く使えるものが。
そう思って買った一つが、この"LE CREUSET"(ル・クルーゼ)のお鍋。
ジャンボな私が持ってもこのサイズなので、結構大きいのです。
もちろん重さはヘビー級。中身空っぽでも女子にはキツイ。腰にきます
もちろんこんなものを買ってくるのは、ヤツしかいません→夫。
で、今週末は久しぶりにこの鍋で料理を作りました。
食材は、"Poulet de Bress"(ブレス若鶏)。
ブレス鶏とは、フランス・ブレス地方の鶏。
出産、肥育から出荷まで細かく規則が定められ、何度も審査を受けてこれに合格したもののみが
正式な「ブレス鶏」を名乗ることができます。
出荷前、ブレス鶏はトサカを全て切り落とし、傷がつかないように羽をむしって逆さにつるし、
血の気を抜いてから出荷されます。
今回は、そのブレスの若鶏でエサは自然飼料(トウモロコシと乳製品)のみ。
途中からは農場の草地に放され、人工飼料は一切使用していないそう。
なるほど、レストランで食べるブレス鶏が美味しい訳だ・・・と思いながら仕込みは前夜から。
塩・胡椒をしっかり擦りこんでから、表面とお腹の中を
ローズマリー・ニンニク・オリーブオイル・白ワインでマリネしてラップして冷蔵庫でおやすみなさい。
さて、夕方からはこの鶏とのキッチンバトル。
と言っても、お腹に詰め物もせず、気をつけるのは火加減のみ
鶏の表面に丁寧に焦げ目をつけてから、鍋にジャガイモ、ニンニク、レモンを加えて、
香草はフレッシュなタイムをたっぷり乗せてオーブンへ。
蓋をして170度で1時間半ゆっくり蒸し焼きにして出来上がり。
早速解体。素材の水気だけでこんな感じにジューシーに焼き上がりました。
出ました、Wishbone(ウィッシュボーン)。
鶏肉の鎖骨部分のこの骨、二人で引っ張って長く残った方の「願いが叶う」と
もちろん、勝ったのは私。
うふふ、野望が叶うらしい
完成。いつもながらプレゼンテーションが・・・
とりあえずモモ肉をいただきます。
でもシェフ特製のソースが、美味しかった。
作り方を伺ってみましょ~。
「ニンニクを潰しエシャロットをみじん切りしオリーブオイルで炒める。
そこに鶏肉の焼き汁とレモン汁を入れて、塩&白胡椒で味を調える」 by 素人シェフ・夫
さすがに二人で一度に一羽は無理。
胸肉は、翌日デジュネのサンドイッチに。
一緒にサンドするマッシュポテトを作る。
と言っても、こんな簡単なミックスが売っている。牛乳と混ぜるだけ。
ルッコラも挟んで、ローストチキンサンドイッチ完成

また写真の前に左端をかじってしまいましたが・・・。
「ブレス鶏」を満喫した週末でした。
ちなみにこのお鍋は、そもそもは「ブレゼ用」のもの。
上の蓋の部分にたっぷり氷を乗せることができます。
氷を乗せた上でオーブンに入れ蒸し焼きにする(=ブレゼ)と
鍋の中の水分(水蒸気)が氷水で冷やされて循環する。
お肉がやわらかく、とってもジューシーに焼き上がります。
さらにお肉を天板に出して表面をカリカリにすればブレゼ・ロティに。
今回は熱が通り過ぎるといけないのでやりませんでしたが、仔羊の肩肉のブレゼ・ロティ等うまく焼けます。
更に重さがあるので、ちょっと圧力鍋的な要素もあるように思うし、食材の水分を逃さず
食材の水分だけで蒸し上がる感じは日本の「石鍋」のような効果も。
ゴツくて重いけど、なかなか重宝する一品です。
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