Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

Strasbourg散策♪♪

今回やって来たのはフランスの東部、ライン川を挟んでドイツと国境を接してるアルザス地方の
首都Strasbourg(ストラスブール)
私の食いしん坊なチーズ地図(ベタなダジャレなつもりじゃないです)で示すと、この辺り。

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アルザス地方は、東はドイツ国境、西はヴォージュ山脈に挟まれた細長い地域で
フランスでは一番小さい地方。
その面積は、兵庫県と同じくらい

長年ドイツとフランスの領有争いに巻き込まれてきた地域で、その歴史を見ると、
神聖ローマ帝国の一部だったアルザスは、フランスのルイ14世の時代にフランス領に。

ちなみにこちらが、当時ルイ14世が宿泊した建物。

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その後、1871~1918年の間と第二次世界大戦中にはドイツ領に。
約100年の間に4回も国籍が変わったという複雑な歴史を持つ地域。
「明日からはフランス語は話せません。」と言う、ドーデの「最後の授業」のお話はかなり有名ですよね

そんな訳で「フランスでありながらドイツ色が強い」ということは知っていたし、
生真面目で質実剛健な感じもするので、気質はドイツ人寄りかな?と思っていました。

でも、以前ストラスブールの隣りのコルマールという街を訪ねた際にも感じたのですが、
アルザス地方の人達は、フランス人とかドイツ気質とか言う前に
「アルザシアン(アルザス人)である」、という意識がとても強いと

あちこちの道路標識なども、フランス語とアルザス語の2重表記。

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てっきりドイツ語だと思っていたら
「似て見えるけど、これはアルザス語なんだよ」と地元の人が教えてくれました。

さてと、ストラスブールは小さな街なので基本的には歩いて回れる感じです。
オススメなのが、Office de tourismeで売ってるこちらのチケット

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イル川の観光クルーズ、カテドラルでの無料チケット、美術館1つ目無料・2つ目半額のチケット、
旧市街観光のトレインやレンタルサイクルの割引チケットなど、沢山のチケットがセットになったもの。
14ユーロくらいなので、とてもお得


旧市街に入ると、やっぱり建物がパリとは全然違います。
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アルザス地方独特のこの木組みの建物は、「コロンバージュ」。

解体して運ぶことが可能なので、アルザス地方ではこのタイプの家は「不動産」ではなく「動産」扱い、
と聞きました。

そして至るところに花が多いので感激

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まずは早速イル川クルーズへ。
ストラスブールの旧市街は、このイル川本流と4本の支流に囲まれて島のようになっています。

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日本語ガイドもあってわかりやすく、ゆったりと1時間ほどかけてまわるクルーズは、
ポカポカと暖かく気持ち良かったです。

途中で白鳥の親子も。
(ホントに親は白いのに子供の頃はグレー。”みにくいアヒルの子”のお話ができることも納得

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このプチトレインで旧市街を回ると、だいたい街の大きさやどのへんにどんなお店が多いかなどが
わかるので便利。
なんだか一人で張り切って乗ってる風ですが、、この後満席になったんですよぉ

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で、こちらは、「プティット・フランス」と呼ばれる一際綺麗な地域
中世の頃から繁華街として栄え、なめし皮職人や粉屋、漁師が多く住んでいたそう。

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なぜ「プティット・フランス」なのか?
なんと、その昔この界隈で「性病」が流行ったそうで、そんな性病をもたらすのは
「フランス兵達に違いない」ということだったらしい

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ちょっと簡単に街中のお店を覗いてみましょー

こちらは、アルザスのシンボルで幸せを運ぶ鳥「コウノトリ」です。
お土産物屋さんでは、てんこもりで売ってます。

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クグロフ型や郷土料理ベッコフのキャセロール鍋などのアルザスらしいカラフルな陶器もたくさん

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そしてアルザスのチーズと言えば、鼻がもげますか?と思うくらい臭いマンステール。
でも、甘めのアルザス白ワイン、ゲヴェルツトラミネールととても合います

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そして歩いていたら、果物屋さん前で大好きなルバーブ発見(右)
そして左はローヌ・アルザス名産の果物「ミラベル」。

どちらも箱ごとかってコンフィチュール(ジャム)にして、日本に持って帰りたい
どうでもいいけど、フランスでは糖分が50%以上ないとコンフィチュールを名乗ってはいけないそう。

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こちらは麻製品の専門店で。

夏にフランスの田舎を旅すると、麻のワンピースやジャケットを着たフランス人を多く見かけます。
暑い夏はサッパリとした着心地で軽く、丈夫で良さそうです。
キッチンまわりの雑貨はお土産にもイイかも?
麻の布巾はとても使いやすいです。

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通る人の足を止めるのは?

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やっぱり、郷土料理のベッコフなどのボリューム満点な豚肉料理。
こちらは、お惣菜屋さんです。

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地元の人いわく、ベッコフやシュークルートなどの郷土料理は作り置きのものを温め直して
すぐに出てくるようなレストランには入ってはダメ。

オーダーが入ってから、じっくり時間をかけて作ってくれるお店で食べることがお勧め。
でも、実際そこまでやっているお店はなかなかないそうで、予約の時に頼んでおくように、と。

こちらのお店でも、ザワークラウトは毎日フレッシュに作ってます、とわざわざ断り書きが。

夕方の美味しい匂いが街に漂い始める頃、お散歩中だったワンちゃん。

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パリ同様に沢山の犬を見かけましたが、結構みんな個性的
ワンちゃんもフランス犬である前にアルザシアンの誇りを持っていそうです。

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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