"Fra Angelico et les Maîtres de la lumière"
パリ8区にあるMusee Jacquemart-Andre(ジャックマール・アンドレ美術館)で開催中の
"Fra Angelico et les Maitres de la lumiere"(フラ・アンジェリコと真の光を描いた巨匠たち)展
に行ってきました。
「フラ・アンジェリコ」という名前は、以前読んだ本の中でとても印象的に残った画家の一人
キリスト教に詳しくない自分にとって、宗教画として一番最初にとっつきやすいのが、
大天使ガブリエルが神の子、イエス・キリストを身ごもることをマリアに告げるシーンを描いた「受胎告知」。
沢山の画家が何枚も描いているので、画家ごとの比較もしやすい題材。
その中で、本を見ながらとても綺麗だなと思ったのが「フラ・アンジェリコ」の作品でした。
今回の展示は、イタリア・ルネサンスのクアトロチェント(1400年代)を代表する画家フラ・アンジェリコ
の画業に光を当て、彼の独創性を追求したもの。フランスの美術館としては初めての試みだそう。
25点のフラ・アンジェリコの作品と同時代のフィリッポ・リッピやパオロ・ウッチェロなどの作品とともに
展示しています
フレスコ画は、容易に持ってこれないので、今回残念ながら「受胎告知」の絵は展示されていませんが、
いくつか印象的だった絵を。
フラ・アンジェリコは、1400年生まれ。本名は、Guido di Pietro(グイード・ディ・ピエトロ)
「フラ」は「修道士」、「アンジェリコ」は「天使のような」という意味なので「天使のような修道士」という名前。
「ケイコ・アンジェリコ」とイタリアンなブロガー名に変えようかな・・・と、つぶやいたら、
夫が「ケイコ・ディアボリック」(悪魔のようなケイコ)の方がピッタリ!と。
どこまでも失礼だ
フラ・アンジェリコは、人生のほとんどをフィレンツェにあるサン・マルコ修道院で敬虔な生活を
送りました そのサン・マルコ修道院は、現在「サン・マルコ美術館」となっています。
そのせいか絵も敬虔な空気に満ちている・・・。
どの絵も「静」なイメージがあって、抑制が効いてる感じ。
キリストの磔刑図を涙を流しながら描いた、と言われるほど信仰心の厚い人物だったそう。
同時代の画家フィリッポ・リッピの作品も少し展示してありましたが、こちらも修道士画家なのですが、
この人は尼僧と駆け落ちしちゃう恋多き修道士?!ということで、この人の人生も絵も気なる画家の一人。
同じ時代を同じような環境で生きたのに、全然違う二人の人生。
この二人を対比した展示会とかやって欲しいなぁ・・・なんて。
ところで、この美術館は、その名前になっているエドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマールご夫妻の
邸宅が改装されたものです。
二人は19世紀(第二帝政時代)の大富豪。プロテスタントだったそう。(フランス人なのに意外だな、と。)
そして夫婦で世界中を旅して収集した美術品が常設されています
集めた美術品といい、部屋の仕切られ方といい、お庭も含めて全てが素敵。
私の「勝手に妄想シリーズ・パリ編」としては、今まで見た家の中で最も住んでみたい家です
ご夫妻が実際にココで暮らしていたのだから・・・と思うと、フーーっと溜息がでます。
贅沢過ぎる空間。
ちなみに、「ベルサイユのばら」のオスカルの家のモデルになった建物だそう。
(また”ベルばら”読みたくなってきました)
最近オルセー美術館などもそうですが、以前は写真OKだった美術館もどんどん撮影禁止になっています。
確かに静かに鑑賞する人の邪魔になったり、混雑時は更に混雑してしまうので禁止になって当然と思う
反面、大好きな絵と一緒の写真は楽しかったのでちょっと残念
という訳で、こちらのブログでも美術館内の写真は過去のアルバムまたは手持ちの本から引用してます。
さて!この美術館に来たらやっぱりお邪魔したいのが併設されいてるカフェ
こちらは、また別途
ところで、夏のヴァカンス頃に急増するスリ&泥棒。10月になってちょっと減ったのかもしれませんが、
最近はスマートフォンを狙ったスリが多いので、旅行される方は気をつけた方がいいです。
バスの窓にも日本語表示を含めて、
「公共の場でスマートフォンを見せていると、スリを誘発しちゃいますよぉー」という警告。
古い携帯に古いデジカメの私は、全く誰の注意も惹かないことを肌で感じます。ある意味安心。
でも欲しいなスマホ・・・。脱アナログ人間!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<INFO>
Musee Jacquemart-Andre
158, boulevard Haussmann 75008 PARIS
Fra Angelico et les Maitres de la lumiere展は、2012年1月16日迄
http://www.musee-jacquemart-andre.com/fr/jacquemart/
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"Fra Angelico et les Maitres de la lumiere"(フラ・アンジェリコと真の光を描いた巨匠たち)展
に行ってきました。
「フラ・アンジェリコ」という名前は、以前読んだ本の中でとても印象的に残った画家の一人
キリスト教に詳しくない自分にとって、宗教画として一番最初にとっつきやすいのが、
大天使ガブリエルが神の子、イエス・キリストを身ごもることをマリアに告げるシーンを描いた「受胎告知」。
沢山の画家が何枚も描いているので、画家ごとの比較もしやすい題材。
その中で、本を見ながらとても綺麗だなと思ったのが「フラ・アンジェリコ」の作品でした。
今回の展示は、イタリア・ルネサンスのクアトロチェント(1400年代)を代表する画家フラ・アンジェリコ
の画業に光を当て、彼の独創性を追求したもの。フランスの美術館としては初めての試みだそう。
25点のフラ・アンジェリコの作品と同時代のフィリッポ・リッピやパオロ・ウッチェロなどの作品とともに
展示しています
フレスコ画は、容易に持ってこれないので、今回残念ながら「受胎告知」の絵は展示されていませんが、
いくつか印象的だった絵を。
フラ・アンジェリコは、1400年生まれ。本名は、Guido di Pietro(グイード・ディ・ピエトロ)
「フラ」は「修道士」、「アンジェリコ」は「天使のような」という意味なので「天使のような修道士」という名前。
「ケイコ・アンジェリコ」とイタリアンなブロガー名に変えようかな・・・と、つぶやいたら、
夫が「ケイコ・ディアボリック」(悪魔のようなケイコ)の方がピッタリ!と。
どこまでも失礼だ
フラ・アンジェリコは、人生のほとんどをフィレンツェにあるサン・マルコ修道院で敬虔な生活を
送りました そのサン・マルコ修道院は、現在「サン・マルコ美術館」となっています。
そのせいか絵も敬虔な空気に満ちている・・・。
どの絵も「静」なイメージがあって、抑制が効いてる感じ。
キリストの磔刑図を涙を流しながら描いた、と言われるほど信仰心の厚い人物だったそう。
同時代の画家フィリッポ・リッピの作品も少し展示してありましたが、こちらも修道士画家なのですが、
この人は尼僧と駆け落ちしちゃう恋多き修道士?!ということで、この人の人生も絵も気なる画家の一人。
同じ時代を同じような環境で生きたのに、全然違う二人の人生。
この二人を対比した展示会とかやって欲しいなぁ・・・なんて。
ところで、この美術館は、その名前になっているエドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマールご夫妻の
邸宅が改装されたものです。
二人は19世紀(第二帝政時代)の大富豪。プロテスタントだったそう。(フランス人なのに意外だな、と。)
そして夫婦で世界中を旅して収集した美術品が常設されています
集めた美術品といい、部屋の仕切られ方といい、お庭も含めて全てが素敵。
私の「勝手に妄想シリーズ・パリ編」としては、今まで見た家の中で最も住んでみたい家です
ご夫妻が実際にココで暮らしていたのだから・・・と思うと、フーーっと溜息がでます。
贅沢過ぎる空間。
ちなみに、「ベルサイユのばら」のオスカルの家のモデルになった建物だそう。
(また”ベルばら”読みたくなってきました)
最近オルセー美術館などもそうですが、以前は写真OKだった美術館もどんどん撮影禁止になっています。
確かに静かに鑑賞する人の邪魔になったり、混雑時は更に混雑してしまうので禁止になって当然と思う
反面、大好きな絵と一緒の写真は楽しかったのでちょっと残念
という訳で、こちらのブログでも美術館内の写真は過去のアルバムまたは手持ちの本から引用してます。
さて!この美術館に来たらやっぱりお邪魔したいのが併設されいてるカフェ
こちらは、また別途
ところで、夏のヴァカンス頃に急増するスリ&泥棒。10月になってちょっと減ったのかもしれませんが、
最近はスマートフォンを狙ったスリが多いので、旅行される方は気をつけた方がいいです。
バスの窓にも日本語表示を含めて、
「公共の場でスマートフォンを見せていると、スリを誘発しちゃいますよぉー」という警告。
古い携帯に古いデジカメの私は、全く誰の注意も惹かないことを肌で感じます。ある意味安心。
でも欲しいなスマホ・・・。脱アナログ人間!
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<INFO>
Musee Jacquemart-Andre
158, boulevard Haussmann 75008 PARIS
Fra Angelico et les Maitres de la lumiere展は、2012年1月16日迄
http://www.musee-jacquemart-andre.com/fr/jacquemart/
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