Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

思い出の”Piazza del Popolo"

今回私達が滞在したホテルは、ポポロ広場(Piazza del Popolo)の近く。

ポポロ広場は、北方からのローマ巡礼者の入り口となったポポロ門(フラミニオ門)の内側にいある
広場です。
これが、そのポポロ門
巡礼者は、ここで身分証を見せ税金を収めてから市内への入場を許可されたのだそう
門の装飾は建築家ベルニーニ。

1103


で、この門の前に信号付きの横断歩道を渡るのですが、とにかく青の時間が短い
しかもローマっ子の運転は今も昔も荒い

可愛いヴェスパにまたがった女の子も、赤信号で待ってる間に「ブーン、ブーン」と吹かしてる
そして青になると一斉にGo!!  みんな気分はF1レーサーですか?な感じ。
という訳でローマの道を横切るのはアセアセします

北側から門をくぐると、そこはポポロ広場

1103 (10)


正面に見えるのが「双子教会」。
正しくは、左側がサンタ・マリア・イン・モンサント教会、右側がサンタ・マリア・ディ・ミラーコリ教会
「双子」というだけあって同じサイズに見えるけど、実際は右の方が大きく、
それを感じさせない設計にしてあるところがポイントらしい

真ん中の37メートル近くあるオベリスクは、巡礼者の道標として1589年にローマ教皇シクストゥス5世
によって設置。
で、オベリスクそのものは紀元前1200年頃エジプトで作られたものだって~。
(略奪したきたのか・・・)

1103 (11)


広場の真ん中にこのオベリスク、そして両脇には噴水があります。
双子教会を見ながら左手を見ると、噴水とその上が「ピンチョの丘のテラス」となってます。
(写真に目を凝らすと沢山人がいるんですよー↓)

この「ピンチョの丘」から見えるローマの景色は美しいと言われてるいるので後日昇ってみまーす。

1103 (14)


それからポポロ広場には、サンタ・マリア・ポポロ教会があります。
外観があまりに質素なので、そこが教会だとは全然気がつかない感じ

この教会は1099年ポポロ門の横に聖母マリアに捧げられた小さな教会が建てられたのが始まり。
建設を命じたのはローマ法王パスカリス2世だったけれど、資金を出したのは「ローマ市民」だったそう。
そのため、ポポロ(市民)教会という名前に

15世紀にローマ法王シクストゥス4世の命により、再建されておよそ現在の形に。
更に16世紀の初めに、ブラマンテによって後陣が増築されて今の形の完成形に

1103 (9)


そして中に入ってみると素敵な教会でした
ラファエロ、カラヴァッジオ、ベルニーニなどなどイタリア美術を代表する彼らの作品がありました。

入場無料だし、写真撮影可(フラッシュ禁止)なので、お祈りをしつつもじっくりゆっくり鑑賞できる素敵な
教会なのです。

ピントリッキオのフレスコ画 「幼な子キリストの礼拝」
ピントリッキオは、あの有名なラファエロの師匠の師匠だって。


1103 (7)


チボー家の礼拝堂

1103 (4)


主祭壇&ビザンティン時代の板絵「マドンナ・デル・ポポロ」


1103 (5)


真ん中の小さな聖母子画が13世紀のビザンティンの板絵「マドンナ・デル・ポポロ」。
真剣にお祈りを捧げている人もいらしたので、あまり近くに行けず遠目に撮ったので、これまたちゃんと
写ってませんが、この板絵はマドンナの顔がとても穏やかで綺麗でした

他にもベルニーニがパイプオルガンの天使の装飾を手がけていたり、
カラヴァッジオの「聖ピエトロの逆さ磔」、
ラファエロが下書きを行ったというキージ家の礼拝堂のモザイク、などなど作品は色々。
外観は地味ですが、中は小さな美術館のような素敵な教会でした。


という訳で思い出のポポロ広場でちょっと一休み
広場に面したカフェに入りました。

1103 (12)


初めてこの広場に来たのは27、28歳の頃だったかなぁ。
社内異動して仕事が忙しい毎日な上に、彼氏いない歴*年
転職や社内でのキャリアアップを考えてみたり、そもそもアタシって一生独身かもね
なんてことを考えつつ、この広場で感じた6月の夜の風がものすごく気持ちよくて、
5年後、10年後、どんな自分になってるか全く想像もできないけど、でもまたいつかこの場所に!
と、強く思った私にっとてはとても懐かしい場所。

なーんて、ちょっと感傷にひたって始まった今回の旅行。感傷的なのは今だけ~。
陽気なラテンパワーでノリノリで参りますっ

あー、喉かわいた! とりあえずミルクシェイクください。

1103 (13)


「なんでココで、ミルクシェイク?」と、夫が。
「なぜか突然、懐かしい味が欲しくなって。それがコレで・・・・」
う~ん、甘すぎなくて旨いっ


ところで、ローマの太陽はパリよりも強く眩しく感じます。
そして乾燥度も更に高く感じて、半日歩いていると唇がカッサカサ
これじゃ、イタリア伊達男もドン引きだわ・・・と、冬に愛用しているL'Occitane(ロクシタン)
のこちらをポーチから取り出す。


1103(18)

機内で買った4個セット(6個だったかも?)ラベンダーのシアバターですが、乾燥をひどく感じた時に唇や
指先(爪)、膝も踵にも気になったらつけてます。小さいので携帯には便利。

で、最近ロクシタンからアフリカンな柄のリップバームが発売されたそう。

1103(20)

こちらも乾燥対策には良さそうだし、何より寒くてテンション下がり気味な気分の時に、この元気が
出そうな柄がイイ感じです。

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

ARCHIVE

MONTHLY

夏の暑さへの準備はOK? 涼しいメイク、ひんやりボディケア。
35th特設サイト
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • CONTENT STUDIO
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CE MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.