
ゴヤ展 ~魅惑の「マハ」と美味な「カカオ・サンパカ」~
気がつけば早くも12月、師走!クリスマスツリー登場
実はクリスマス&年末年始を日本で迎えるのは7年ぶり
外出して眺める景色がとても新鮮で、寒くても家の中でジッとしていられません。
という訳で国立西洋美術館で開催中の「ゴヤ展~光と影~」に行ってきました
以前Mちゃんがパリに遊びに来てくれた際に、その後スペインを周遊するというのでスペイン語が堪能な
彼女に同行してマドリードへ行きました。
その時、訪れたプラド美術館で印象的的だったのがフランシスコ・デ・ゴヤの
「裸のマハ」と「着衣のマハ」。
その絵が描かれた当時のスペインでは、神話や寓話以外で裸の女性の描くのはご法度
ただ、この絵を発注したのが時の権力者、宰相ドゴイだったので公にお咎めは無かったそう・・・。
なんだか顔だけ切り取って付けたお面のようにも見えるし、その顔はちょっと挑戦的で
インパクトのある絵でした
「マハ」(maja)とは、スペイン語で「小粋な娘」という意味で、特定の女性の固有名詞ではないので、
古くからこの絵のモデルは誰か?と論争が絶えないそうで、今日もまだ不確定のまま。
と言うなんともミステリアスな絵
しかも、今回40年ぶりに日本にやってきた「着衣のマハ」と対になっているようで、それにはどんな
意味があるのか??これまた謎のまま。
(ちなみに今回「裸のマハ」は来てません。)
同時期(1798年~1800年頃)に描かれた2枚ですが、「裸のマハ」の方が先に描かれたと推測される、と。
という訳で今回の展示の一番の目玉「着衣のマハ」の前でしばらく観察しましたが、、私にわかる
はずもなく、でも、同じモデルで裸バージョンと着衣バージョンを描くなんて面白い!
モデルが素敵なら脱がせてみたいと思うのは当然
ゴヤとは、こんな人(自画像)。
20代後半から本格的に絵を描き始め、王立のタピスリー工場で下絵を描いていたそう。
妻の親戚のツテで貴族社会にコネを広げ、ついにスペイン国王カルロス3世の御用画家に。
「日傘」のタイトルのこの絵は、当時のおフランスかぶれな貴族女性と身分が低いマホという男性の
対比を描いたもので、当時の宮廷ではそんな軽いタッチのものが好まれました。
カルロス4世が即位した1789年にゴヤは43歳で宮廷画家になり、国王家族の肖像画などを沢山描きました。
「スペイン王子 フランシコ・デ・パウラの肖像」
という感じで前半は出世の為に絵を描き、友人へ宛てた手紙でも国王家族に気に入られ、とても華やかな
画家生活を送っていると嬉々として報告しています
しかし、ゴヤは46歳で聴力を失ってしまいます。
失意の中で宮廷画家を続ける一方、自分の意志でも絵を描き始めます。
今回の展示でも後半部分は、ゴヤが自由に描いた絵が多く展示され、それは素描や版画で表現。
「ロス・カプリチョス」と名付けられた作品集からの版画が沢山ありました。
テーマは結婚、教育、売春、迷信、政治など色々で、どれも風刺が効いてます。
「昔、おじいさんもこうだった」
「理性が眠れば妖魔が生まれる」
意外な発見としては、美しい宗教画も描いていること。
画家として、前半は華やかで明るい絵が多いのに対して、後半はフランスのナポレオンの侵略により
スペイン国内が混乱し、戦争で沢山の人が死ぬことを目の当たりにしたゴヤの絵は暗く、人間の内面や
幻想的な世界を描く作風へ変わっていたそうです
混乱のスペインを去り、82歳でボルドーでその生涯を閉じました。
「光と影」というタイトル通り、ゴヤ自身の人生が前半は光、後半は影だったんだ~と、
はっきり感じる展覧会でした。
帰りにお土産コーナーに行くと絵ハガキ、カタログより気になるものが
スペイン王室御用達のショコラティエ"CACAO SAMPAKA"(カカオ・サンパカ)。
買ってみたのはマシュマロ「カカオ・ナランハ」と「ラジョラス」と言う板チョコ。
まずはマシュマロを食べてみると、オレンジが効いてて美味しく、ふわふわ軽い
板チョコは、「フランブエザ」という木苺の香りのダークチョコーレート。
赤ワインともよく合いそう。美味しくて一気に半分食べる
。
スペインのチョコレートも美味しいですぅ
最後に無理矢理なパリ。
撮りだまった写真からキノコの形をしたチョコレートが美味しそうだったショコラティエ。
これからクリスマスに向けて、ショコラティエは大忙しですね。
Bon weekend!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<INFO>
国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7番7号
*ゴヤ展は2012年1月29日(日)迄
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/goya2011.html
CACAO SAMPAKA
http://www.cacaosampaka.jp/home.html
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実はクリスマス&年末年始を日本で迎えるのは7年ぶり

外出して眺める景色がとても新鮮で、寒くても家の中でジッとしていられません。
という訳で国立西洋美術館で開催中の「ゴヤ展~光と影~」に行ってきました

以前Mちゃんがパリに遊びに来てくれた際に、その後スペインを周遊するというのでスペイン語が堪能な
彼女に同行してマドリードへ行きました。
その時、訪れたプラド美術館で印象的的だったのがフランシスコ・デ・ゴヤの
「裸のマハ」と「着衣のマハ」。
その絵が描かれた当時のスペインでは、神話や寓話以外で裸の女性の描くのはご法度

ただ、この絵を発注したのが時の権力者、宰相ドゴイだったので公にお咎めは無かったそう・・・。
なんだか顔だけ切り取って付けたお面のようにも見えるし、その顔はちょっと挑戦的で
インパクトのある絵でした

「マハ」(maja)とは、スペイン語で「小粋な娘」という意味で、特定の女性の固有名詞ではないので、
古くからこの絵のモデルは誰か?と論争が絶えないそうで、今日もまだ不確定のまま。
と言うなんともミステリアスな絵

しかも、今回40年ぶりに日本にやってきた「着衣のマハ」と対になっているようで、それにはどんな
意味があるのか??これまた謎のまま。
(ちなみに今回「裸のマハ」は来てません。)
同時期(1798年~1800年頃)に描かれた2枚ですが、「裸のマハ」の方が先に描かれたと推測される、と。
という訳で今回の展示の一番の目玉「着衣のマハ」の前でしばらく観察しましたが、、私にわかる
はずもなく、でも、同じモデルで裸バージョンと着衣バージョンを描くなんて面白い!
モデルが素敵なら脱がせてみたいと思うのは当然

ゴヤとは、こんな人(自画像)。
20代後半から本格的に絵を描き始め、王立のタピスリー工場で下絵を描いていたそう。
妻の親戚のツテで貴族社会にコネを広げ、ついにスペイン国王カルロス3世の御用画家に。
「日傘」のタイトルのこの絵は、当時のおフランスかぶれな貴族女性と身分が低いマホという男性の
対比を描いたもので、当時の宮廷ではそんな軽いタッチのものが好まれました。
カルロス4世が即位した1789年にゴヤは43歳で宮廷画家になり、国王家族の肖像画などを沢山描きました。
「スペイン王子 フランシコ・デ・パウラの肖像」
という感じで前半は出世の為に絵を描き、友人へ宛てた手紙でも国王家族に気に入られ、とても華やかな
画家生活を送っていると嬉々として報告しています

しかし、ゴヤは46歳で聴力を失ってしまいます。
失意の中で宮廷画家を続ける一方、自分の意志でも絵を描き始めます。
今回の展示でも後半部分は、ゴヤが自由に描いた絵が多く展示され、それは素描や版画で表現。
「ロス・カプリチョス」と名付けられた作品集からの版画が沢山ありました。
テーマは結婚、教育、売春、迷信、政治など色々で、どれも風刺が効いてます。
「昔、おじいさんもこうだった」
「理性が眠れば妖魔が生まれる」

画家として、前半は華やかで明るい絵が多いのに対して、後半はフランスのナポレオンの侵略により
スペイン国内が混乱し、戦争で沢山の人が死ぬことを目の当たりにしたゴヤの絵は暗く、人間の内面や
幻想的な世界を描く作風へ変わっていたそうです

混乱のスペインを去り、82歳でボルドーでその生涯を閉じました。
「光と影」というタイトル通り、ゴヤ自身の人生が前半は光、後半は影だったんだ~と、
はっきり感じる展覧会でした。
帰りにお土産コーナーに行くと絵ハガキ、カタログより気になるものが

スペイン王室御用達のショコラティエ"CACAO SAMPAKA"(カカオ・サンパカ)。
買ってみたのはマシュマロ「カカオ・ナランハ」と「ラジョラス」と言う板チョコ。
まずはマシュマロを食べてみると、オレンジが効いてて美味しく、ふわふわ軽い

板チョコは、「フランブエザ」という木苺の香りのダークチョコーレート。
赤ワインともよく合いそう。美味しくて一気に半分食べる

スペインのチョコレートも美味しいですぅ

最後に無理矢理なパリ。
撮りだまった写真からキノコの形をしたチョコレートが美味しそうだったショコラティエ。
これからクリスマスに向けて、ショコラティエは大忙しですね。
Bon weekend!!
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<INFO>
国立西洋美術館
東京都台東区上野公園7番7号
*ゴヤ展は2012年1月29日(日)迄
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/goya2011.html
CACAO SAMPAKA
http://www.cacaosampaka.jp/home.html
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