Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

オトコとハイヒール

今日はパリに暮らして感じたこと”オシャレ編”

同性ウケする洋服と男性ウケする洋服は、ちょっと違っていたりする。
でも靴は?と、ぼんやり思ったことがあり、とりあえず夫に聞いてみた。

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                   (紙でできた靴。繊細な感じと白が綺麗。)

「女性のどんな靴が好き?」
「ハイヒールに決まってる
「へー。でも、私がそれなりの高さの履いたらアナタより背は高かくなるけどぉ、そこまでいくとダメでしょ?」
「全然。見おろしてくれちゃっていいよ

どうでもいいことだけど、パリでは彼女の方が背が高いカップルはわりといる。
そして勝手な思い込みだけど、そんな大きな女性と一緒の男性は、ちょっとインテリっぽく見えたりも?!

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               (1922年頃の靴。ヒールのキラキラは、この時代からアリ!)
             
私自身はヒールのある靴は好きだったこともあり、相手もそう言うなら遠慮なく履くことに
という訳で、日中歩き倒す時はフラットな靴か踵が太目な靴で、夜の外食やお招きの際はヒールのある靴
にしてます

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                (Cesare Pacitti のハイヒール。中の赤がいいよね~

私の知ってるパリ男たちは、そんなにオシャレには興味がない人ばかり。
なので、ソルドで買った今季イチオシの洋服を着てみても、ちょっと変わったアクセサリーをしてみても、
「それイイね」なんて、言われたことはほとんどない・・・。
(私のセンスが悪いだけか

そんな彼らなのに、驚くことに靴にはかなり反応するのであります
しかも、ヒールの高い細い靴を履いた時、彼らの目はちょっとハートに変わる。
たぶん、フランス男(パリ男?)は、ハイヒールがお好き?!

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                (靴の木型にペイントをしたオブジェ。マレで売ってました。)

例えば、ムッシュR
一緒に地下カーヴに行って階段を昇って戻ってきた途端、後ろにいたRは、突然やや興奮気味に
「今日の靴は、とても綺麗だ。素敵だ普段ももっと履いた方がいい
と、言い出したのでびっくり。

このRに限らず、全くの初対面でも「靴、素敵ですね」的な発言は結構多く、
それは乗馬ブーツやエンジニアブーツでは反応は薄く、ハイヒールの時が顕著。
彼らに言わせると、ハイヒールはとても女っぽくてセクシーなんだそう。

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                       (Rene caovillaの靴は美しい♡)

               
以前、ある靴屋さんで靴を見ていると・・・


「すみません、ちょっとお願いがあります。私の彼女は日本人なのですが、その彼女に靴をプレゼント
したいのですが彼女のサイズを知りません。
たぶん、あなたと同じくらいだと思うので、いくつか履いて見せて欲しいのですが」と。

履くのは全然OKなのだけれど、私の足は日本人女性の平均サイズではないと話しました
でも、その彼はどうしても彼女にプレゼントしたいらしく、私のサイズで買いたいと!と。
(大丈夫だったのかなぁ・・・?)

そんな彼の靴選びを隣りで見ていると、やっぱりハイヒールしか手に取らなかった!
靴のプレゼントとはとても素敵
(でも、だったらサイズぐらい確認しておきなよ…と心の中でつぶやく。)

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                     (1939年頃の靴。黒地に花柄が映える!)
 
その後も、男性がひとりでプレゼント用の靴を探したり、実際レストランで渡している場面に何度か遭遇。

パリ男たちは女性の靴にも視線が行くと同時に、やっぱり自分の靴にもそれぞれが色やカタチに
こだわりを持っている人がわりと多いように思う。
一見地味なのに靴だけ真っ赤とかパーティーにはド派手な靴で登場したり、オーダーで作る人も珍しくない。

彼らにとっては、小さい頃から皮靴に親しんでいるし、室内でも履いているし、靴とのおつきあいは長く深い。
それだけに、それぞれ靴選びには自分なりのこだわりが強くあるかな~。

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   (1953年頃のアンクルストラップの靴。ヒールも含め編み編みの感じでデザインが印象的?!)

「日本の女の子は、洋服も髪の毛も爪も綺麗だけど、時々靴が汚いとガッカリする」とは
以前フランスの田舎街で、自称「日本&日本人女性好き」だというフランス人男性に言われた一言
更に食事中や映画鑑賞中に靴を脱いでブラブラするしぐさは最悪。かなり気持ちがひく、と。

靴と女性について雄弁に語るその姿にちょいと驚きました
自分でも普段使いの歩き倒す靴などは、無頓着でお手入れも怠りがちだったし・・・。
足元なんて見づらい部分を、しかも男性が見てるのか・・・と思うと、ちょっと気をつけないとな~と、
ズボラな私は反省

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            (1971~75年頃の靴。私の生まれた頃・・・。今でも履けそう!可愛い!)


そして時々、モード系のエクスポジションを観に行くと、靴も展示されていることが多く、その靴は
時代を随分遡っても、今にも通じる部分があって履いてみたいな・・・と思うものも

夫以外の日本人男性から履いている靴について直接コメントされたことは、ほとんどないのですが
去年「それ、スゴイっすねぇ。その靴どうなってんですか?」と言わせたのが、お気に入りのこのマノロ。

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でも、素敵というニュアンスではなく、珍獣を見つけたような感じだった・・・。

去年買ってからまだ2回しか履いてない
なので、この冬は沢山履きます。パリ男達の反応はいかに?!

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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