Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

フェルメールからのラブレター

先日コメントでRさんに教えていただいた渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて開催中の
「フェルメールからのラブレター展」を観に行ってきました

1632年オランダ・デルフトに生まれたJohannes Vermeer(ヨハネス・フェルメール)
約40年という短い生涯の中で、現存する作品は三十数点ととても少ないながら、独特の光の描き方に
特に日本ではファンも多い画家の一人。

パリのルーヴル美術館には「レースを編む女」という作品があります。
大きな絵ではないけれど観る人の足を止めています。

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今回の展示会では、フェルメールの作品は3作品。
「手紙を書く女」

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とても穏やかな表情で手紙を書いている女性。やっぱりラブレター
この黄色いガウンは、光沢のあるシルクとアーミンの毛皮つきで当時としてもとても高価なものだそう。
このガウンは、フェルメール作品の6点に登場しているそうです。

「手紙を読む青衣の女」

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アムステルダム国立美術館で修復作業が行われ、修復後本国オランダに先駆けて今回日本での
世界初公開となった作品
この「青」が特徴だそうで、当時とても貴重だった「ラピスラズリ」を砕いた顔料ウルトラマリンの青

一心に手紙を読む様子と、少し開いた口から音読してる最中のよう。
そして壁にある大きな地図からその手紙がとても遠くから届いたことを連想させます。


「手紙を書く女と召使い」

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必死に手紙を書く女性。床に丸められたのは書き損じた手紙なのか?届いた手紙なのか?
なんだか緊急事態が発生したような緊迫感がある感じです

これらのフェルメール作品と共に「手紙」をはじめとする17世紀オランダのコミュニケーションの
様々なあり方に焦点をあて、同時代に活躍したピーテル・デ・ホーホ、ヘラルト・テル・ボルフ、
などの作品を集めた今回の展示会は、最近は何でもメールや電話で済ませて事足りる毎日を
送っているせいか「手紙をしたためる」という行為がとても新鮮で温かいものに感じました。

17世紀のオランダは、当時のヨーロッパでは一番識字率も高かったということも興味深く、
少ないフェルメール作品の中で、その5分1が「手紙」に関する絵だということにも驚きました。

鑑賞後、記念に買ったのは、「フェルメールの食卓」
1667年に出版された「賢い料理人」をヒントに当時のレシピを再現したメニューが色々。

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美味しそうなレシピに惹かれて、図録や画集は買わずにこちらを買ったわけです

「牡蠣のシチュー」
よく絵画に登場する「牡蠣」ですが、牡蠣には「秘められた恋」という隠れた意味もあるんだそう。

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「パンプリン」も美味しそう
こちらは、作品「牛乳をそそぐ女」から連想されたレシピ。

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という訳で、フェルメール展の余韻に浸りつつ、お腹すいた・・・な感じで帰宅しました


おまけのパリ

パリは、お店の看板もなかなか面白い
「最後の一滴」と書かれたこちらは、ワインカーブの看板。

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ん?MK?
Madame Keico ?!

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なんのお店だったのか思い出せません
洋服のお店だったような・・・。
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<INFO>
フェルメールからのラブレター展 *3月14日迄開催
Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
 東京都渋谷区道玄坂2-24-1-B1F
http://vermeer-message.com/

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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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