Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

パリ16区☆話題の「アクラム」へ

バレンタインデーのお返し?と称して、最近評判のパリ16区にある
"Akrame"(アクラム)というレストランへ連れて行ってもらいました

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昨年末、日本でも公開されたドキュメンタリー映画
「エル・ブリの秘密 世界一予約の取れないレストラン」。

その伝説のFerran Adriaのレストラン「エル・ブリ」や「ピエール・ガニェール」
で働いた経験を持つ、アルジェリア出身のAkrame Benallal(アクラム)さん
昨年オープンさせたばかりのお店

店内はモダンなインテリアで、お花も個性的。

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メニューは、シンプルでこんな感じ。何が出てくるのかはお楽しみ。

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私達は6皿で料理に合わせたワイン付きのコースに

アミューズは、サブレに乗せたライムのペースト、スモークされた鰻。
その下の黒いものはイカ墨のお煎餅?のようでした。
そしてパルメザン風味のサブレにキャビア

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シャンパンで乾杯
ちょっとわかりづらい写真ですが、ワイングラスもシャンパングラスも
注ぎ口を手前に斜めにカットしたような珍しいカタチです。

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こちらもコース前の2つめのアミューズ。
何かスモーキーな香りが

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ソテーされた玉ねぎ、その上に温泉卵。そして全体に燻製して香りづけした
マッシュポテトとカリカリのクルトン。とても軽いのにクリーミーな口あたり。

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またまた食べ過ぎの結果を招いたのは、このバター
ライムとトンカ豆を練り込んだバターは、パンが怖いぐらいに進む

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そして、緑のアスパラガス。ソースは松の実。

ピーナッツのような甘みもあるコクのあるソースで、とても美味しかったですし、
何よりアスパラへの火入れ加減がスゴイ!茹でたのか?焼いたの?
蒸したの?チンしたの??

どうやったらこんな生っぽいのに生じゃない食感になるのだろう・・・
とにかく美味だ

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お次は、問題出題の一皿。
食べ終わるまで答えは秘密なので、食材は何か考えながら食べてみてください、と。
何に見えますか??って、香りもない写真だけは難しいですよね・・・。

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小粒のアサリのような貝がたっぷり、そして不思議食感だったのが
子羊の心臓を刻んだもの(まったく臭みなし)、ソースは複雑ですが、
ベースはイカ墨とブイヨン。
そこにパプリカなど香辛料が少しずつ色々。

山と海の融合をテーマにした一皿だそうです
見た目には、なんとも不思議オーラ全開ですが、食べると美味しい具だくさん
スープのようで、とても美味しいです。

こちらは、ブルターニュのオマール・ブルー
上からグレープフルーツのゼリーソースです。
このお皿には、山口県の日本酒を合わせてのサーヴされました。
相性は抜群

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魚はcabillaud(生真鱈)。カリカリのカカオパウダーと焦がしバターの香りの泡
下に敷かれているの薄くスライスした芽キャベツ。

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お肉料理の前のグラニテは、さっぱり柑橘系ソルベにツブツブの
果肉が載ったもの。小さじには蜂蜜。

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お肉は、ブルターニュの牛、コリコリ
根セロリを薄くスライスしてロール状にしたものとコーヒー風味のムース添え。

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チーズは、コンテチーズに青林檎を巻いて。
チーズの塩味と林檎の酸味がとてもよく合う、楽しい食べ方。
(メモメモ!)

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そしてデセール
一皿目、右はリ・オ・レ(お米のデザート)のアイスクリーム、クミン風味、
左がライムのふわふわクリーム。
下の板状のものはバニラ・メレンゲ。

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2皿目はキャラメルとチョコレートの複雑な構成のデザート。
軽いのに奥深い。

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最後のプチフール、パンの食べ過ぎて板チョコ一枚は食べれそうもない・・・
でも、美味しそう・・・と悩んでいたら、うれしいことにチョコレートはそのまま
お持ち帰りください、との一言。

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またまた知らない料理の世界をちょっと垣間見たような驚きの連続の料理たち

ただ1つだけ、気になったのはワインサービス
基本的にはコース料理なので、お客さんがほとんど同じペースで料理を
食べ進む感じなのですが、30席ほどの広くないお店にサービスの男性一人と
ソムリエ一人。

料理が出るタイミングで、ワインが間に合ないことが多く、食べ終わってから
前の料理のワインが
せっかく食事とワインを合わせるコースなのだから、一緒に食べれて飲んで
ナンボなはず。

更にはグラスを変える暇もないほど?!
白ワインとはいえ違うワインを続けて同じグラスに注がれた時は
ちょっと唖然

この日は、たまたまそうなってしまっただけかもしれないのですが、
ワインとのマリアージュという意味ではフルには楽しめなかったのが
ちょっと残念

でもお料理に惚れてしまったので、ホワイトデーでなくても、
また来たいレストランです


おまけのパリ

ワイン好き歴はまだ浅いのですが、私の中でのナンバーワンのソムリエは、
L'Astrance(ラストランス)で出会ったAlexandre Jeanさん
(イケメン君ではないけれど・・・)

alex


食事に合わせてワインをいただくコースを楽しんだある日、
私は3つ目の白ワインと2つ目の赤ワインがとても気に入りました。
夫との会話の中で、もちろん日本語で、
このワイン好き美味しいと盛り上がりました。

帰り際、お店を出る前にソムリエにそのワインの銘柄をメモに
書いて欲しいとお願いしたところ
「マダム、それはこちらに記しておきました。」
と、お店の名刺の裏に2本のワイン名が

驚きました
この方は日本語は話しませんし、そんなに大声で私がブラボー連発などの
わかりやすいリアクションを取った覚えもないのですが、
さり気なく「見て」いたのかな、と。

直接の言葉で表現しなくとも、美味しい顔をするのか、
ちょっと違うな?な顔をするのか、よくわからない無反応なのか、
お客さんの反応を見て、空気で感じているんですね~。

更に、お願いする前に「はい、このメモをどうぞ!」とか
「気づいてましたよ!」なところはなく、あくまで控え目、さり気ない。

特別なイケメンくんでもないし、愛想がすごくイイという感じでもないのですが、
プロフェッショナルな気配り、サービスに感激し、
忘れられないソムリエさんです

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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