パリジャンに人気のサロン、と言えば

毎年Salon des Vins（サロン・デ・ヴァン）という、ワイン見本市が
パリでも何回かあります
プロのワイン関係者でなくても誰でも気軽に行くことのできるもので、
ワイン好きのパリっ子たちには人気のサロン（見本市）の一つ

という訳で週末開催された
"Salons des vins des Vignerons Independants" に行ってきました。
会場はパリ17区の"Espace Champerre"


受付でチケットを渡し試飲グラスを手にしたら、いざ出陣


このワインサロンには、フランス全国の比較的小さな独立の造り手さんと
そのワインが集まります。
とは言え、会場に入ると圧倒されるブース数
それぞれの造り手が同じサイズのブースで自分のワインを売り込みます。


初めて来た時は、どこからどう見ていいのか？
どうやったら美味しいワインに出会えるのか？と、全くわからず、
ただそのワインの数と熱気に圧倒されました


そして何度目かで私達なりに美味しいワインに出会う方法を考えた結果、
まずは会場をゆっくりじっくり眺めながら歩く。

それから特に人が沢山集まっているブースを注意深く観察
そこに集まる人がワイン関係者や、ワインをよく知っていそうな人が
集まって飲んでいるか？
どんな感想を言っているのか？と、ちょっと耳を傾ける。


ただ顔を真っ赤にしたガンガン飲むだけの酔っ払い風が多いところは、
ちょっとパス
（とにかく飲み放題ということもあって、ワイン探しではなくひたすら飲んでる人も・・・）

こららは、vin jaune（ヴァン・ジョーヌ）よ呼ばれる色が黄色っぽいジュラのワイン。
好きな人は好きです、このシェリーっぽいワイン。


ちょっとマニアっぽい人が集まっていたマコンのワインのブースを発見。
早速4種類試飲　
軽やかさの中にフルーティーな香りがするもの、ちょっと燻製のような
味わいを感じるもの、余韻も長く
なかなか複雑。美味しい


こちらがワイナリーのマダム。コレットさん。
肝っ玉母さん風。一瞬怖いかも・・・と思ったものの、とても親切。
豪快そうな反面、やっぱりワイナリーを仕切るマダムらしい、オーラというか
姉御な雰囲気


という訳で、こちらで3本Pouilly Fuisseを購入。


左2本には男性の顔が。
マダムいわく「これ、私のお父さんなのよー。もう死んでるけどね。ガハハ。」と。
なんだかまた来年もマダムに会いたい気分に

続いてエチケットが思わず目にとまり、集まっていた白髪のムッシューが
「どーぞ」と場所を開けてくれて「ここのは美味しいよ。」と。


という訳でこちらのジュラソンのワインも4種類試飲。
造り手のアンリさんに、「鱈に合うワインを探してます！」などと聞きながら
飲んでみると、美味しくて全部を飲み込んでしまいました。

ワイン慣れした人ほど一口くらい口に含んで、空気と一緒に口の中で
ワインを転がす？ような感じで味を確認したら飲み込まずに迷わず
用意されているバケツ？のようなものに吐き出してますが、
私にはどうにもそれが上手くできないので飲んじゃいます・・・。


こちらではドライなタイプ1本と少し甘めを2本買いました。


このサロンでは、とにかくワインが安く購入できるので、
パリジャンたちは半年分？一年分？買うような勢いでケース買いしている
人がとても多いです
こんな風にカート持参で。


車で来ている人は、もっと買ってますね～。
アパルトマン等建物にはほとんど地下室あり、そこがワインカーブとして
適度な気温と湿度なので特にワインセラーがなくとも保存はバッチリな環境。

ワイン産地に出向かずとも面白いワインが見つけることもできるこのサロンは、
パリジャン＆ワイン好きにはたまらない楽しいイベントです

おまけのパリ
ノートルダム大聖堂横の公園の八重桜の蕾がピンク色に膨らんできました。
やっぱり今年は例年より早く咲きそう？！


花より団子・・・。　15区のサダハル・アオキでお茶しました。
栗好きなので前から食べたかった"Marron fruits rouges"を。
栗の甘さに赤い果実の酸味がいい感じ。


これ、なんて名前だったか思い出せず・・・。マッチャ（抹茶）とショコラ？


ワインもケーキも名前を覚えるのが苦手。
記憶のキャパが狭いのが問題・・・。