
ビッグヌードな「ヘルムート・ニュートン展」
パリのグラン・パレで開催中の"Helmut Newton(1920-2004)"(ヘルムート・ニュートン展)
を観に行ってきました
色々なメディアで今話題の回顧展です。
会場に入ると、まずは彼の経歴が。
1920年ベルリン生まれのオーストリア人。
1961年にパリに移り住み、「VOGUE」や「ELLE」誌などでファッション写真家としてフランスで活躍
「VOGUE」と言えば、私はすっかりフランス生まれの雑誌だと思っていたのですが、
1893年にアメリカで誕生し、フランス語版は1922年スタートだそう。
1970年に心臓発作で一度倒れるも復帰し、挑発的で力強く、社会的、性的なイメージを表現し、
80年代には彼の代表作となる"Big Nudes" シリーズを発表
2004年1月、自動車事故で死亡。
そんなヘルムート・ニュートンって、こんな人。
いくつになっても目にパワーが宿り、情熱に溢れていたであろう生涯を送ったことが想像できるような
個人的にはファッション写真家は、リチェード・アヴェドンが最も好きなのですが、50~60年代の
ファッション好きとしては、ヘルムート・ニュートンが撮影した当時の写真も観たくて行ってきました。
展示会場の冒頭にある彼の言葉がユニークでした。
「私の写真は美術館などで見るようなものではない。意味はなく芸術的な価値などないもの。」と、
なんとも自虐的
館内撮影は禁止なのでパンフレットから写真をお借りしながら雰囲気を少し
60年代からの写真が展示される中、どれも古さを感じないものばかり。
カトリーヌ・ドヌーヴはじめ有名女優やモデル、デザイナーのイヴ・サン・ローラン、カール・ラガーフェルド、
サッチャー首相などのポートレート写真も。
靴フェチとしては、なんだか印象に残った一枚。
そして沢山の男女のヌード写真が展示作品の多くを占めておりました。
エロティックなヌード、セクシーなヌード、パワフルなヌード、ワイルドなヌード、マゾヒズムなヌード、
サディズムなヌード・・・それら全部に共通するのは、都会的な香りをまとっていること?
なんだか女としては、抑圧されたようなものも感じつつ、そこに込められたメッセージは
と考えてしまったのですが、冒頭の本人の言葉にあったように
「そこに意味はない」と言うなら、深読みしないで眺めていよう・・・と。
圧巻は、会場真ん中に展示された代表作ビッグ・ヌードシリーズ。
女性たち4人の大きな大きなビッグフルヌード写真
それ、このブログに載せるのはちょっと問題あるかも
モザイクかけたらイヤらしさがでちゃって別物写真になってしまいますしねぇ
下の写真の女性たちが全く同じポーズでフルヌードになっているのですが、媚びたところが全くない
堂々とした美しくさとパワーのあるヌード。
80年代、女性達が社会的にもどんどん強くなっていった時代を反映してるようで。
これまで押さえられてきた女性パワーの炸裂?復讐?反逆?にも見える、とにかく迫力ヌードでした。
記念にコム・デ・ギャルソンのTシャツと今回の宣伝広告に使われているポストカードを
ハガキサイズは手帳に、8つ切りサイズはフレームに入れて東京自宅に飾ろうと思います。
最後に。
今回の展示会場にはなかったのですが、私はこのゲンズブールとバーキンの2ショットが好きです。
おまけのパリ
先日友人が足を骨折した
というので、お見舞いに向かう途中、リュクセンブルク公園の中へ。
寒い中、花壇が綺麗でした。
メディチ家の噴水の名がつく噴水には水がなく寒々
おーい、春はどこに行ってしまったの?な寒いパリです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<INFO>
Helmut Newton(1920-2004) *6月17日まで開催中
Grand Palais (Galerie Sud-est)
Avenue Winston Churchill 75008 Paris
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を観に行ってきました

色々なメディアで今話題の回顧展です。
会場に入ると、まずは彼の経歴が。
1920年ベルリン生まれのオーストリア人。
1961年にパリに移り住み、「VOGUE」や「ELLE」誌などでファッション写真家としてフランスで活躍

「VOGUE」と言えば、私はすっかりフランス生まれの雑誌だと思っていたのですが、
1893年にアメリカで誕生し、フランス語版は1922年スタートだそう。
1970年に心臓発作で一度倒れるも復帰し、挑発的で力強く、社会的、性的なイメージを表現し、
80年代には彼の代表作となる"Big Nudes" シリーズを発表

2004年1月、自動車事故で死亡。
そんなヘルムート・ニュートンって、こんな人。
いくつになっても目にパワーが宿り、情熱に溢れていたであろう生涯を送ったことが想像できるような

個人的にはファッション写真家は、リチェード・アヴェドンが最も好きなのですが、50~60年代の
ファッション好きとしては、ヘルムート・ニュートンが撮影した当時の写真も観たくて行ってきました。
展示会場の冒頭にある彼の言葉がユニークでした。
「私の写真は美術館などで見るようなものではない。意味はなく芸術的な価値などないもの。」と、
なんとも自虐的

館内撮影は禁止なのでパンフレットから写真をお借りしながら雰囲気を少し

60年代からの写真が展示される中、どれも古さを感じないものばかり。
カトリーヌ・ドヌーヴはじめ有名女優やモデル、デザイナーのイヴ・サン・ローラン、カール・ラガーフェルド、
サッチャー首相などのポートレート写真も。
靴フェチとしては、なんだか印象に残った一枚。
そして沢山の男女のヌード写真が展示作品の多くを占めておりました。
エロティックなヌード、セクシーなヌード、パワフルなヌード、ワイルドなヌード、マゾヒズムなヌード、
サディズムなヌード・・・それら全部に共通するのは、都会的な香りをまとっていること?
なんだか女としては、抑圧されたようなものも感じつつ、そこに込められたメッセージは

と考えてしまったのですが、冒頭の本人の言葉にあったように
「そこに意味はない」と言うなら、深読みしないで眺めていよう・・・と。
圧巻は、会場真ん中に展示された代表作ビッグ・ヌードシリーズ。
女性たち4人の大きな大きなビッグフルヌード写真

それ、このブログに載せるのはちょっと問題あるかも

モザイクかけたらイヤらしさがでちゃって別物写真になってしまいますしねぇ

下の写真の女性たちが全く同じポーズでフルヌードになっているのですが、媚びたところが全くない
堂々とした美しくさとパワーのあるヌード。
80年代、女性達が社会的にもどんどん強くなっていった時代を反映してるようで。
これまで押さえられてきた女性パワーの炸裂?復讐?反逆?にも見える、とにかく迫力ヌードでした。
記念にコム・デ・ギャルソンのTシャツと今回の宣伝広告に使われているポストカードを

ハガキサイズは手帳に、8つ切りサイズはフレームに入れて東京自宅に飾ろうと思います。
最後に。
今回の展示会場にはなかったのですが、私はこのゲンズブールとバーキンの2ショットが好きです。


先日友人が足を骨折した

寒い中、花壇が綺麗でした。
メディチ家の噴水の名がつく噴水には水がなく寒々

おーい、春はどこに行ってしまったの?な寒いパリです。
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<INFO>
Helmut Newton(1920-2004) *6月17日まで開催中
Grand Palais (Galerie Sud-est)
Avenue Winston Churchill 75008 Paris
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