
Degas et le nu(ドガと裸体)
モネ展、マネ展に続き、19世紀後半の巨匠に焦点を当てるオルセー美術館の特別展第三弾
沢山の踊り子(バレリーナ)や娼婦達を描いたEdgar De(エドガー・ドガ)ですが、パリでは1988年に
グラン・パレで開催されて以来になる初の大々的な回顧展なのだそう
1834年パリに生まれたドガ。
父は貴族の家系で銀行家、母はニュー・オリンズの実業家の娘という裕福な家庭で育ち、
父親が芸術愛好家だったので、幼い頃から芸術が身近だったそう
父は法律家になることを望んだのに彼はパリ大学を中退して画家の道を選びました。
(やっぱり親の思う通りにはなかなかいかないもんです・・・)

「裸体」はドガの長いキャリアの中で繰り返し描かれた重要なテーマ。
今回のエクスポジションでは、そんなドガの作品と一緒に彼が影響を受けた他の画家の絵も色々
展示されてました
(館内撮影禁止の為、画像はお借りしてます)
例えばJean-Auguste-Dominique Ingres(ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル)の
"Roger delivrant Angelique" アンジェリカを救うロジェール
ドガは何度もこの巨匠ドミニク・アングルに自分のデッサンを見せに訪ね、
「私は画家になれますか?」と質問したそう。
アングルの答えは
「そんな重大な問題には私は答えられません。でもイイ画家になる為には線を描きなさい
と答えたのだそうです。
ドミニク・アングルは私も好きな画家の一人なので、アングルの絵の前ではいつもしばらく金縛り状態。
アングルの絵が好きになったきっかけは、ルーヴル美術館で常設されている"La Grande Odalisque"
(グランド・オダリスク)
この絵は、解剖学的には脊髄が3本多いのだそう。
確かに背中が長く、お尻もデフォルメされて大きい。当時はご法度の足裏も見せてる・・・。
でもね、美しく描くため、人の心をつかむためならそれはアリだと私は思う
ちなみに「オダリスク」とは、ハーレムの奴隷女のこと。
この絵は中でも大きいので「グランド・オダリスク」というタイトルらしい
肌色も綺麗で、細く流れるような腕も好き。そして何か言いたげな表情がイイ
(この絵は、今回のドガ展には展示されてません。)
更に、このドガ展でEugene Delacroix(ウジェーヌ・ドラクロワ)の"La Mort de Sardanapale"
(サルダナパールの死)も展示中
この絵も普段はルーヴルに展示されています。初めて見た時にやっぱり金縛り状態になった一枚
赤いベットの上で冷めた顔で殺戮現場を見ている王様。
ちょっと「本能寺の変」の織田信長を連想しました。
ドラクロワは、ゲーテからシェイクスピアまで原語で読む当時のフランスではNO.1インテリ画家。
中でもお気に入りはイギリス詩人の「バイロン」。
そのバイロンの詩劇「サルダナパール」で、古代アッシリア王サルダナパールの宮殿に敵陣が迫り、
もはやこれまで!と悟った王が、自分の愛妾や愛馬を自分の兵士達に命じて皆殺しにし、自分は炎に
包まれて死んでいく・・・という場面。
自分の大切な人が敵の手にかかって殺されるよりも自らの手で。
栄華を極めた男ならではの潔さに私は惹かれる一枚なのですよー
という訳でドガ展に来たのに他の画家の魅力的な絵も色々見れて面白かったです
そして肝心のドガの絵は、絵画、彫刻、版画、パステルの他にもデッサンを数多く展示。
Apres le bain, femme s'essuyant(浴後、体を拭く女)
Femme dans son bain s'epongeant la jambe(浴槽で足を洗う女)
"Le tub"(浴盤)
Scene de guerre au Moyen Age(中世の戦争シーン)
ボストン美術館との共同開催ということもあり、とにかく展示作品数が多く、最初から最後までしっかり
「裸体」にフォーカスされた展示でした![]()
そして5階のLe Galerie Impressionnisite(印象派のギャラリー)は、通常のままドガの絵画や彫刻を
展示していました。
オルセーのコレクション層の厚さ、恐るべし![]()
で、鑑賞後私自身はあまりドガの絵は好みじゃないかも・・・という結論に![]()
好き嫌いは主観的なものなので理屈はないのですが、色々なものを観たり聴いたりする中で
自分の好きなもの、それほど好きでないものがわかってくるのは、ある意味楽しく、芸術でもファッションでも
食べモノでもチャレンジしながら模索しながら「好き」を見つけていくのは面白いなぁと思う。
おまけのフィレンツェ![]()
こんなに多くて大丈夫?と思うものの、ちょっと暑くなるとみんな食べるんで商売繁盛のようです。
ピスタチオ味をいただきました。
ゴミ箱もジェラートで可愛い
歩き疲れた時のジェラートは元気回復のモト
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<INFO>
オルセー美術館
"Degas et le nu"(ドガと裸体)*2012年7月1日まで開催
http://www.musee-orsay.fr/fr/
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